◎下からはいあがった男 ケヴィン・オリーを知る全ての人が彼が素晴らしい人間だと思っている。 ケヴィン・オリーのプレーを見る人全てが、彼をよいプレーヤーだと思っている。 ここで1つの疑問が生まれてくる。 なぜ彼はNBAの多くのチームから放出されつづけたのだろうか? オリーにとって、インディアナは11番目のチームである。 NBAに入る前にCBAなども経験している。 これだけの移籍を続けていれば、多くの人間がうんざりするであろう。 しかしオリーは、あらゆる機会から多くのものを得てきた。 ☆オリー 「自分のあらゆる機会を楽しんだよ」 「これらの経験から、息子に対し、諦めないことが重要だと伝えた」 「なんどもくじけそうになったけど、とにかく頑張って、自信をもってプレー を続けた」 彼は、コネチカット大学で未来のNBA選手、レイ・アレン、トラヴィス・ナイト そしてドニエル・マーシャルといった選手達と共にプレーした。 1995年など2年間アシスト王になった。 しかし、たった9、8得点しか取っていなかったオリーは、NBAのドラフトの目 には留まらなかった。 CBAなどを経て、去年の12月、フィラデルフィアと契約する。 そして彼の貢献は、フィラデルフィアのNBAファイナル進出に大きく貢献し、 ラリー・ブラウンHCもオリーのプレーに評価をしていた。 しかし、フィラデルフィアは彼と再契約を望まなかった。 一昨年の1巡目ピックであるスピーディー・クラクストンがケガから復帰し、 オリーまでもキープする必要性がなくなったからだ。 ☆ラリー・ブラウンHC(フィラデルフィア) 「彼はいままで私がコーチしてきた中の、すばらしい選手の1人だろう」 「彼は私がいままであった人々の中で、もっともハードワーカーな選手だった」 「彼はアイバーソンやスノーといった選手とともに練習し、成長した」 「そして彼の存在がチームの練習をよりいいものに変えた」 「彼の存在が、マカロック(現ネッツ)ジョーンズ、モハメド(現アトランタ)といった 選手を助けたのだ」 「試合を尊重し、一生懸命プレーするように教えることで」 「そして今、彼らは立派に活躍している」 オリーは、そして去年の夏、シカゴでNBA初めての保証契約0、6ミリオンの 契約をすることができ、その後、ウォルシュの希望で今回の7人トレードの中 に含まれることになった。 オリーはインディアナでも貢献している。 ジャマール・ティンズリーのランニングオフェンスに対し、いろいろな助言を与え、 ティンズリーのプレーをよりよいものに変えていった。 またトラヴィス・ベストの欠点であった、セットオフェンスにおける無視がないのも オリーの魅力である。 ☆アイザイア 「オリーのコート、そしてロッカーでのコミュニケーション能力は際だつものがある」 「彼はとても堅実だし、NBAの多くのチームの評価以上の選手である」 ☆クローシェア 「彼は俺がプレーしたことある選手の中で、素晴らしく賢い選手の1人さ」 「セカンドユニット(リザーブ陣のユニット)は、彼のおかげで非常によくなっている」 「状況が混乱しているときでも、彼は冷静にプレーが流れるようにする」 「欲しいときのボールをくれる」 「ボールをもらうべき選手がその状況にいない時などにも、彼は確実にコール をする」 「彼の送るパスで、なんども俺はいいシュートを打つことができた」 「オリーはコートのリーダーとしているんだ」 オリーは来年の夏、またFAとなる。 もしかすると、インディアナは彼にとって永住の場所なのかもしれない。 インディアナサイドも、彼の引き留めに躍起となるだろう。 ☆オリー 「移籍しなくてはならないのならば、移籍するだろう」 「するべき必要のあることをしつづけるつもりだ」 「CBAから私がこられたように、まだ多くの選手がこういったチャンスをもらえて いないと思う」 「本当に神に感謝しているよ」