◎リハビリ日記 ☆ハリントン 「アイザイアにいったんだ」 「練習などで決して不満はいわないとね」 「走ったり、バスケをするためならなんでもやるよ」 「2000年の背中の手術に続き、2度目の大きなケガになってしまった けど、もうこれが最後にしたいね」 「これも学習課程の1つだと、ポジティブに考えているよ」 「以前は罰かと思ったけど、いまではたとえとても熱い南フロリダでの ランニングだって楽しめるぐらいまでポジティブだよ」 8週間前に今季絶望となったアル・ハリントンは、いまでは支えなしで 運転もできるし、歩くこともできるようになった。 毎日3時間のコンセコでのウォークアウトも自分一人でいける。 まだ精神的にも、肉体的にも痛みはある。 それがどれほど辛いのかを考えるのも困難なほど。 ☆ハリントン 「正直つらいよね」 「他のみんながプレーするのを外から見るだけってのはね」 「でもこういったものを経験しても、ポジティブに来期の新たな目標を 高めつづけていくつもりだよ」 ハリントンは1週間のうちの6日間、コンセコで3時間の練習をこなしている。 最初に膝のジョイントの部分の柔軟性を保つためのマッサージ。 次に、膝に軽い負荷がかかるためのトレーニング。 エアロバイク、昇降運動・・・などの足の筋肉トレーニングをする。 ☆ハリントン 「いまが本当に辛い時期だよね」 「自分一人じゃ、とてもできないよ」 その後、ウェイトルームで1時間以上汗を流し、さらにプールへ通う。 最後にアイシングで全てのトレーニングが終わる。 ☆ハリントン 「毎日同じことの繰り返しだから飽きてはいるけどね」 スポーツ選手は肉体的苦痛から耐えることは日常茶飯事なので耐える ことができる。 しかし、退屈や孤独には弱い。 NBAでは10月にシーズンが始まると、毎日が忙しいので退屈や孤独の 状況に陥ることはめったにない。 ハリントンもケガとともに退屈な日々に変わった。 ☆ハリントン 「辛い」 「他になにもできないから家で毎日を過ごしてるんだ」 「毎日座って、映画とかを見るだけさ」 「やっと運転とかするようになったけど、それまではただ時間を浪費してたね」 「毎日が忙しいシーズン中から突然の変化だったから、余計辛かったよ」 「いま思うと、以前の生活はクレイジーな生活だよね」 ハリントンの膝の状態はかなり改善しつつある。 あと2週間もすれば、彼はランニングを始められるようになる。 現在膝は130度まで曲がるが、それが145度まで曲がるようになったとき、 ランニングを始められるようになる。 ☆ハリントン 「ランニングを始めれば、2ヶ月後にはバスケが出来るようになる」 「いきなり試合はできないだろうけど、ドリブルやジャンプやシュートといった 練習はできるようになるんだ」 インディアナはシカゴとのトレードの後、よりアグレッシブなバスケをするように なった。 ハリントンに合ったバスケットに。 ☆ハリントン 「興奮するよね」 「今みたいにみんながアグレッシブにプレーするスタイルのバスケが好きなんだ」 「見ていて楽しいよ」 「俺がそこでプレーしているのを想像するだけでワクワクするよ」 「トレードしてすぐにあーいったスタイルに調節できる仲間を誇りに思う」 「こういう風に一生懸命なプレーをしていれば、イースタンカンファレンス優勝だって できるはずさ」 「多くのタレントがいるから、ちゃんと守備をすれば、点だって取れる」 「こういったスタイルでやっていくべきなんだよ」 肉体的にはインディアナのチームから離れているが、ハリントンはまだ仲間達の 下にいる。 ケガはすぐ癒え、彼の笑顔がまたチームに戻ってくるだろう。 彼のペイサーズへの思いは壊れていない。 彼は遠くからチームを支えているのだ。