◎新世代PGへの転換 アイザイアは1981年にNBAに入ってきたとき、いまだかつて ないPGと思われてきた。 パスもするし、さらに点まで求められていたPGはそういなかっ た。 ☆アイザイア 「私はいまだかつてないPGだった」 「人々は私に対して、自己中だとか、おまえのやり方では勝て っこないといってきたりしたもんだよ」 アイザイアは初のコーチの今年、ローズとベストの2人のPGを 中心に考えている。 いうまでもなく、約5年間、スターターを勤めてきたマークジャク ソンとタイプがまったく違う2人である。 クォーターバックスタイル(パッサー)であるマークジャクソン。 スクランブルスタイル(パスとドリブル)である2人。 その2人もアイザイアの下で、これといったインパクトは示せない でいるものの、よくなってきている。 ☆アイザイア 「これからはPGも点を獲れないと勝てないんだ」 「フットボールのように、今まで長い間、クォーターバックスタイル が重宝されてきたけど、いまは、パスだけでなく、スクランブルで きる選手が必要となってきている」 (今、アメフトでも、かのスティーブ・ヤング、ジム・ケリーのような 素晴らしいパスだけの選手よりも、現在、テネシー・タイタンズで プレーするマクネアーのようなパスもランも出来るQBが注目を集 めている) ローズもベストも、キャリアハイペースで点を重ねている。 2人とも過去の平均よりも4点近くオーバーしており、ローズは2 2点、ベストは13点。 去年のマークジャクソンは8点8Aだった。 ローズのアシスト・ターンオーバーレイティングは1、73−1で リーグ49位。(パス1、73につき、1つターンオーバーを犯す) 一方のベストは2位につけている。(4、2−1) アイザイアは、ベストの劇的な変化については、ベストの得点 力が故に相手がドリブルをケアするために、よりパスが生きて 来ていると信じている。 ☆アイザイア 「彼にパスを第一に考えるなといっている」 「もっと点を獲りにいけといっている」 「その結果として、パスレーンが開くはずだと」 インディアナは前ほどボールが回らなくなったが、ここ6試合で 変化の兆しが見られる。 また、ローズはSFに素晴らしい動きを見せるが、昨日のユタ のように、小さいPGに対して、アイソレーション(一対一)を意 識的にアイザイアはするようにしているし、ローズ自身も3つ のポジションをやれることを好んでいる。 ☆ローズ 「俺ほど、毎夜毎夜色々なポジションをやらされて頑張ってい る選手はいないだろうね」 「でも、自分には色々な能力があるから、それを色々してみた い。」 「だから、全然気にならないんだ」 「色々なポジションをやることで色々な観点から物事を考えら れるしね」