◎変人ロン・アーテスト ロン・アーテストはインディアナにタフさをもたらせた。 インディアナのファン達がこの変なフォワードに求めていたものをもたらせた。 ☆アーテスト 「俺は他のみんなとDNAが違うんだ」 「みんなは俺ほど真剣にバスケに取り組んでいないだけ」 「俺はただ熱心にプレーしているだけ」 「別に相手を怖がらせるつもりもない」 「そしてクレイジーでもない」 「他のみんなが俺みたいに一生懸命プレーするのを恐れているだけさ」 ネッツとのプレーオフで、フレイグラントファール王ケニヨン・マーチンとの マッチアップが注目を浴びている。 実際アーテストは賢い選手なので、そんな思い通りにケンカというシーンは ないだろう。 しかし可能性はない訳でない。 彼は突然キレだすこともある。 3Pを決めた2分後にはキレてスコアテーブルをぶったたいたことだってある。 シカゴ時代には、インディアナのファンとケンカしたこともある。 酔ったファンにキレたくなる気持ちはわかるが、それをしてはいけないのは 当然のことだ。 そんな阿呆は、デニス・ロドマンぐらいだろう。 ただ、アーテストもそれに近づきつつあるのは確かだ。 時々ではあるが。 アーテストは突然ハードファールを繰り返したりもする。 そしてテクニカルを受ける。 ☆アーテスト 「でも俺は一線を越えていない」 「ちょうどギリギリのところにいるんだ」 「他のインディアナの選手だって同じさ」 「審判への異議や、部外者のコートの立ち入りでテクニカルを受けている」 「しかし俺がテクニカルを受けるのは、そういったことでは受けない」 ネッツのケニヨン・マーチンもそういった意味では似ている。 ☆アーテスト 「彼も少し怒りん坊だね」 「俺と彼が同じコートに立てば、戦争になるかもしれないね」 「取っ組み合いのケンカになってコートを追い出される可能性だってある」 シャレにはなっていない。 実際に可能性はあるだろう。 しかしそういったものも、インディアナの選手達は彼の一部として受け入れて いる。 ☆フォスター 「あ、ロン、ロンね。」 「彼はちょっと変わっているから」 「でも、彼はいい奴だよ」 「人として、彼を尊敬し初めているよ」 「彼のおかげで勝ったことも多いしね」 ☆アーテスト 「まぁ、他の選手達は審判を恨んでいるけど、俺はそうは思っていないよ」 「だって、俺が審判を恨んでたら、一線を越えちゃうもん」