◎ブラッド・ミラーの魅力 ブラッド・ミラーは柔和にしゃべり、少年のような微笑み、そして、 さらに漫画のキャラクターのタトゥーが彼の特徴を示す。 アイザイアも彼に関してこういう ☆アイザイア 「タフでせこい奴さ」 「でも、それは静かなタフでせこいって奴だね」 「特に目立つ訳でもないしね」 2月にインディアナに来た7フィート、260ポンドの彼の貢献は 大きかった。 平均15点8R。 なによりも彼のミドルレンジのシュート力がジャーメインのダブルチーム にいくことを拒ませたし、ジャーメインの守備面での負担も軽減させた。 それはこれからのネッツ戦でもいえる。 7フィート280ポンドのマカロックに対して、オニールでなく、ミラー がつけるからだ。 その代わりにジャーメインはバンホーンにマークにつくことになる。 ☆ジャーメイン 「バンホーンはいい選手さ」 「特にオフェンスではね」 「でも、ディフェンスでは違う」 「彼が相手なら俺は打ちたい時にシュートが打てるだろう」 ミラーの魅力はそれだけでない。 スクリーンだ。 ☆ミラー 「俺がちゃんと完璧なスクリーンを作れば、それはゴールを決めるのと 同じぐらい意味があるものなのさ」 「アイスホッケーなどでいうアシストと同じなんだよ」 「だから30点20Rをしてもいいゲームだったとは限らない」 「俺にとってはいいスクリーンが作れるかどうかが自分のバロメーター になるんだ」 せこさはファールを受ける力にある。 ミラーにはジャーメインのようなターンアラウンドショットもなければ、 スミッツのようなフックシュートがある訳でもない。 しかし、単純なフェイントなどに長けている。 彼のフリースロー力がそこでまた生きてくる。 ブラッド・ミラーは、はっきりいってNBAの中で優れたセンターでは ない。 しかし、彼はインディアナにはフィットしている。 かつてのアイザイア率いるデトロイトの、ビル・レインビアに似ている。 彼もまたデトロイト故に輝いた選手だ。 ☆アイザイア 「ブラッドを今後3年間は、レインビア同様にタフになっていくと思う」 「レインビアは27・28の時に彼のピークを迎えた」 「ブラッド(来週で26歳)もそういったタイプのタフなプレーヤーに なっていくと思うんだ」 ブラッド・ミラーはポストシーズンでプレーできることを嬉しく思っている。 なにせ17歳以下の大会以外ではプレーオフなどの出場でいい思いをして いないからだ。 ☆ブラッド・ミラー 「今回のプレーオフは大舞台で自分の良さを見せるチャンスだと思っている」 「それでみんなに俺の価値を判断してもらいたいね」