○マイアミの冷却期間 NBAの多くのチーム、いや特にイーストの多くのチームは シャックに同情はしないだろう。 シャックはいうまでもなく、マイアミの勝利に大きく貢献して いる。 マイアミは第1シードの第一候補であるが、スタン・バン ガンディーHCとシャックはともにいい気分ではない。 チームは負け数の2倍以上の勝利を得ており、イーストでも 敵なしに見えるが、最近ほころびを見せている。 14連勝という素晴らしい状態の後の11試合で6敗と不調。 それでもまだ30勝11敗と、デトロイトの追い上げを凌げる だけのリードはあるように思える。 しかし、シャックは納得いっていない。 ☆シャック 「もっとよくなるはずなんだ」 「14連勝で余裕があるとはいえ、もっとよくならなくては いけない」 ☆スタン・ヴァンガンディー 「自分達がいるべく場所にいない」 なぜ1位にも関わらず、不満なのだろうか。 彼らはこのまま普通にいけば50勝は堅いだろう。 しかしそれではいけないということを彼らは知っている。 ポストシーズン前に、ギアチェンジする必要が出るからだ。 イーストのチームはもちろんのこと、ウェストのチームも マイアミに穴があるのを知っているが故にトレードなどに は応じないだろう。 それでもマイアミがNBAタイトルに近いチームではあるが。 パット・ライリーはトレードデッドライン前になにか策を 講じる可能性もある。 ウェイドとシャックで1試合平均46点。 とはいえ、今年のシャックのFT率は低い。 元々上手い選手ではなかったが、5割を切る数字である。 76ERSのジム・オブライエンHCは前日の試合で、 ハックアシャックの戦術を使ったことも認めている。 ☆オブライエン 「彼がボールを持てば、ファールをしかけた」 「ペイント内であれば、ファールをしかけた」 もちろん、シャックのせいで負けた試合よりも勝利した 試合の方が多いが、ここ最近インディアナ戦では13本中 9本のFTをはずし、クリッパーズ戦では5割以上のアベレ ージとはいえ、28本中15本しかFTを沈められなかった。 この調子で5月もプレーするならば、間違いなく狙われる であろう。 そのためには、ファールを犯させないために、外からのシ ュート力が必要になるだろう。 エディー・ジョーンズはもがいている。 デモン・ジョーンズも序盤こそよかったものの、その後は 苦しんでいる。 ウェイドは外からのシューターでない。 アウトサイド。 まだ多くの時間が残ってはいる。 ☆オニール 「まだ慌てる時ではない」 「俺たちはどんどんよくなってきている」 今のチーム成績ならば、そのコメントに異議は唱えない だろう。