○NBAのドラフトルールチェンジは単なる誤りでしかない あくまで自分の考えだが、オデンには大学をパスしてNBA のドラフトに参加して欲しかった。 しかしドラフトルールの変更で彼の大学回避はなくなった。 できれば、彼に不必要な、不法でないにしろ、不当である 規則に対して、戦って欲しかった。 トップ10で消えうる選手達に対して、NBAが敷居を高く する理由がどこにあるのだろうか? 今年のレブロンは例外なのだろうか? いや、そんなことはない。 多くの選手が高校からNBA入りして活躍をしている。 アマレ・スタッダマイヤー。 トレイシー・マグレイディー。 コービー・ブライアント。 ケヴィン・ガーネット。 ジャーメイン・オニール。 ラシャード・ルイス。 ドワイト・ハワード。 ショーン・リヴィングストンやアル・ジェファーソンも 活躍した高校生選手の仲間入りするのに時間はかからない だろう。 実際、2年、3年活躍できなかったとしても、NBA選手達や NBAのコーチから色々学び、光り輝く選手もいる。 NBAと選手会の新しいルールは、たとえ裁判になっても 勝てる自信があるとスターンは主張する。 モーリス・クラレットのアーリーエントリーを阻止したNFL も例にあげた。 ただその2つの間には大きな違いがある。 それは先例ともいう。 NBAには多くの20歳未満でプレーを始めた人間がいる。 もちろんそうでない人間はもっといる。 ジャーメインオニールが数ヶ月前、このことは人種的な問題が 絡んでいるんではないかというのは理解しやすい言葉かもしれ ない。 若いホッケー選手が16歳で自宅から出ても誰もなにもいわな いだろう。 誰もウィンブルドンのメインスター、マリア・シャラポアが NBA入りすることをとがめなかったかもしれない。 人種的な問題が見え隠れすることに私も同感である。 しかし、その色は緑である。 ベンチに座り続けるダーコ・ミリチッチに数百億も支払う 必要がないだろうことも関係する。 1年遅らせることで数ミリオンの選手の収益力を下げることが できる。 私が選手会の代理人だったら・・・ 実際のところ、高校生が大学出身選手よりもいいプレーをして いる。 昨年のドラフトで最初に指名された19選手中11選手が10 代だった。 それは彼らができる選手だからである。 たしかに若い選手にとって残酷な結果として、コーレオン・ ヤングやタジ・マクデイビッドは指名されずに終わったが。 しかし、ウェスタンケンタッキー大学のクリス・マーカスの ように学校に残り、膝を壊し、自宅で両親と過ごし、飲食店 で働いているものもいる。 NBAはこのルール変更が法律に問題ないものであるというが、 NBAでプレーを始める年を決めるのはアメリカらしくない ように感じないだろうか? バスケだけでなく、チェスとかにおいても、彼らが天才少年で あるならば、彼らのオプションを制限する理由があろうか? オデンが自宅を出て成長を望んでいるのはなかなかいいことに 思える。 もちろんインディアナ大学やパデュー大学のファンの方々は 納得しないだろうが。 自宅を出ることは成熟につながるだろう。 しかし、彼がしなければならないことは自宅を出ることだけ であろうか? もしオハイオ州立大学でプレーし、膝を壊し、キャリアを 失ってしまったら・・・ 選手会は10年にも渡って彼がもらうはずだった数ミリオンの お金を払ってくれるのだろうか? もちろんNBAも。 そしてシューズメーカーとの莫大の契約の穴埋めもしてくれる のだろうか? オデンは挑戦しないだろうが、いつかどこかにこのルールと 戦う人間が現れるだろう。