1・ミルウォーキー・バックス Andrew Bogut ボガットは1位指名の要求に見事に応えた。 クリス・ポールこそが1位指名だったのだろうが、ボガットの指名 は間違いでなかった。 ベテランビッグマンたちを相手に本当によくやったし、攻守に貢献 したといえる。 他のPFやセンター相手にも身体能力で見劣りしなかったし、年齢 の割に本当に洗練された選手だった。 ボガットはミルウォーキーのディバッツになったし、レッドやウィ リアムスのマークを軽減させた。 リバウンド、攻撃面のプラス、安定感といった面で彼の指名は ミルウォーキーに大きなプラスをもたらし、正解だった。 ただ。他のルーキー達同様に、課題がない訳でなく、FTやボッ クスアウトの仕方などはまだ強化する必要がある。 ボガットはハイポストもローポストもでき、PF・Cともにできる 選手であった。 彼がチームにもたらした影響は非常に大きく、そういった面を みないで、ウドの大木というのはフェアではないだろう。 2・アトランタ・ホークス Marvin Williams 前年に同じポジションの選手を2人もドラフトしていたが、彼を 指名した。 最大の問題はPGであったのに。 クリス・ポールを指名すべきであったろうが。 ただ、まだウィリアムスの指名が失敗だったというのは早い。 彼がアトランタでどういう活躍をするのか見るのにはもう少し時間 が必要だからだ。 インパクトはなかったが、上手くチームに順応しようとしていた。 日々成長していたし、攻撃面では特に成長をみせ、FGパーセント が5割を超す時期もあった。 後半戦になると、リバウンド面でもかなりの貢献を示し、チームに 活力を与えるようになっていった。 最大の問題は不安定さだった。 いい時と悪い時が日によって違う。 最大のおどろきは3Pショット。 4割近い数字を叩きだしたときもあった。 オールスターブレイク前には2位指名の価値を示さなかったが、 時間とともにその価値を示していきそうだ。 3・ユタ・ジャズ Deron Williams スタートPGとして開幕。 私の中ではユタはデロンにとって一番いいチームだと思っていた。 再建のチームには本当にいいPGだと。 すぐに大活躍すると思っていたが、私の期待するスペシャルな活躍で はなかった。 リーダーシップをすぐに発揮し、キリレンコと息があっており、 キリレンコに素晴らしいパスを供給しつづけた。 しかし、ピックアンドロール中心のスタイルで他と上手くいかず、 スローンは2人のベテランPGを獲得した。 それでも彼はプレータイムを持ちつづけたが。 ユタにとって、デロンはいい指名だったと私は思う。 たとえポールの活躍をみてもだ。 チャンスが必要なだけだ。 スローンは勝ちたいと思っているがそれをデロンとするつもりはなさそうだ。 デロンにも時間が必要だ。 デロンはできる選手だから。 ただユタで活躍できるかどうかは保証できないが。 4・ニューオーリンズ Chris Paul うーん。私はなにか間違っていたのだろうか。 すくなくとも、支配的すぎて、 NBAでは難しいと思っていた。 最低クラスのチームを一気に未来のプレーオフコンテンダー候補に変えた。 上手くトレードなどをすれば、初のプレーオフも見えてきそうだ。 リーダーシップ、ドライブ力、得点力、あらゆる面で光り輝いた。 ウェストやPJブラウントのピックアンドロールで切り裂きまくり、 さらに自身のドライブでも相手守備を切り裂いた。 さらに的確なパスもだせるし、リバウンドも平均5.5Rと素晴らしい数字を残した。 ターンノーバーレイティングもアシスト4に対し1。 PGとしての数字はジェイソン・キッドに続く数字だった。 身長によるミスマッチをディフェンスではつかれたが、スティールで貢献。 もし彼が健康でいつづければ、来年こそプレーオフの脅威になるかもしれない。 5・シャーロット・ボブキャッツ Raymond Felton 未来のPGとして指名。 シーズンが始まり、ブレヴィン・ナイトの控えとしてプレー。 なにか特別な期待をもたせるものではなかったが、そこそこ貢献。 シャーロットにSGが不足していた影響で、ナイトとの同時起用 により、SGのポジションにたつことも少なくなかった。 SGがいないこともあり、自己中なプレーで失敗することも多かっ たが、シーズンを通して成長していった。 最大の問題はナイトと併用によりPGとしてプレーさせることで、 成長させられなかったことか。 来年、周りの選手が怪我することなくプレーできれば、もっと彼に 活躍のチャンスがまわってきそうだ。 6・ポートランド・トレイルブレイザース Martell Webster 高校生で最初の指名となった彼。 すぐの活躍を期待してなかったが、、そういった点では失望させる 内容ではなかった。 シーズン序盤、消えることが多かった。 スターティングSGとしてプレーし、ゲーム経験を積んだ。 活躍はしなかったが、終盤にプレータイムを与えられるなど、やれる ことを示しもした。 ウェブスターもディクソンのようにDリーグでプレーされる方法も あったが、NBAでやることで成長した面もあったので、悪くは なかっただろう。 ウェブスターは身体能力の高さは存分にみせた。 そしていいシューターであったし、堅実なドライブもみせた。 また身長の無さも上手く対応し、上手くファールを奪ったりするセンスもみせる。 ウェブスターはまだ若いし、これから優れたHCのもとでさらに成長していくだろう。 将来的にはいいSGになると思う。 スペシャルにはならないだろうが。 7・トロント・ラプターズ Charlie Villanueva あんまり期待してなかったが、いい意味で期待を裏切られた。 すぐにオフェンス面で貢献。 スリーポイント能力は7位指名の理由を示すものだった。 とにかく攻撃面ではいいプレーをした。 アグレッシブだったし、リバウンドにも積極的だった。 しかし、私も理解していたが、守備への意識は低い。 目の前に相手がいてさえ、そんなに守備に意識があるといえない。 また不運にも弱小チームがゆえに守備の機会が多かった。 才能ある選手で、SF、PFができるのだが、いかんせん守備面の強化が不可欠。 8・ニューヨーク・ニックス Channing Frye フライはヴィラヌエバと似たものがある。 NBAで成功するとは思わなかったが、大学時代よりもハングリーになっていた。 ニックスで活躍してくれて嬉しいし、全体的に成長したと思う。 フライはニックスを全体的にステップアップさせた。 リバウンド、外のシュート。 サイズがとりわけある訳でないが、シュート力などは大きい。 ポストプレーも非常に成長したし、全体的な動きがよくなった。 守備面はまだまだだが、決して能力がない訳ではない。 9・ゴールデンステイト・ウォリアーズ Ike Diogu ゴールデンステイトの指名は驚くべきものだった。 マーフィーがいたし、ワリックにいくもんだとばかり思っていた。 素晴らしいルーキーシーズンを過ごしたとはいいがたいが、9位指名としての 役割を果たしていた。 PFとしてのローポストでプレーすると、彼を止めるのは困難だったろうし、 フォイルというインサイドでの脅威がない選手だったが故に、彼のインサイドの オフェンス力は必要だった。 それでもさすがに6−6の選手を7フィートの選手と対峙させるのはどうかと思うが。 ポジション取りとかはよかったが、いかんせんサイズ面でリバウンドなどは厳しかった。 もしディオグを選手として使いたいなら、マーフィーなどをCにするなどの対処が 必要だろう。 10・ロサンゼルス・レイカーズ Andrew Bynum 練習要員だった。 ジャバーの下で練習し、たまにプレータイムをもらった。 たいしてみていないが、ポストの動きなどを見る限りはあと2年はかかるだろう。 もう少し経てば、堅実なセンターとしてインサイドの力になるだろう。 11・オーランド・マジック Fran Vasquez 1回スペインで見ただけでなんともいいがたい。 ただ潜在能力あるとだけはいえる。 ただ才能があるだけにあまり熱心な選手ではない。 ピックアンドロールのディフェンスにはいかないし、インサイドに入ろうとしない。 ボールの側にいないときはなにもしていない。 ただボールが動くのを見ていて、どうにかしようとはしない。 いいプレーができるだろうし、外からのシュート力、長い手は魅力。 彼にボールがはいれば、みなダブルチームにいくぐらいだからローポストでのプレーは 優れているのだろう。 体は貧弱。 もし彼がNBAにいかないのなら失敗ドラフトになるだけだし、そうでなければ、やれる 可能性はある選手だ。 まだなんともいえない。 12・ロサンゼルス・クリッパース Yaroslav Korolev そんなに見ていない。 キリレンコのような選手ではないと思う。 キリレンコよりもガード的な選手である。 ただ右手しかドリブルで使えない弱点があるようだ。 近いうちに、15分ー20分出られる素晴らしいチームプレイヤーになれると思っている。 13・シャーロット・ボブキャッツ Sean May ヴィラヌエバを狙っているといわれたが、先を越された。 ノースカロライナで素晴らしい選手だったし、スターターであったのだが、怪我で消えた。 PFとしては小さいが、そんなに影響があるとは思えなかった。 ポストでの動き、外からのシュート力・・安定はしてなかったが。 高いリバウンドには確かにやや負けていたが、大きな体を生かして上手く対応していたと思う。 ただオカフォーとはあまり上手く行ってなかったような。 オカフォーが得意のポジションでプレーできないシーンが目立った。 ただベンチから出てきて、すぐに貢献できる選手としてはよい選手だ。 14・ミネソタ・ティンバーウルブス Rashad McCants 攻撃力に魅力があり、守備面に欠けるといわれていたが、その通りだった。 攻撃力は素晴らしかったし、守備力の酷さは想像以上だった。 それでも、彼は普段より頑張っていたし、これから学んでいく最中だと感じた。 ミネソタは彼にオフェンス面を期待して指名したが、なぜか同タイプのリッキー を獲得することで、彼のプレータイムを削るはめになってしまったのが、残念だ。 15・ニュージャージー・ネッツ Antoine Wright 前半は17試合しか今のところプレーしていなかったが、年明けからプレータイム が増えた。 カーターとジェファーソンの負担を軽減するための起用をされるようになった。 16・トロント・ラプターズ Joey Graham グラハムはSG・SF相手の守備のスペシャリストでもあった。 私が7位で指名されると思っていた、グレンジャーでなく、彼をトロントが指名した。 ヴィラヌエバを指名したので、同じポジションのグレンジャーをパスしたようだ。 彼はミドルレンジのシュート力に長けるが、彼にオフェンスオプションとしての役割は あまりこなかった。 より彼を生かす使い方をすればもっと進化するだろう。 ディフェンスは、相手のエースのマークが多かったので苦しんだ。 SGに対峙するほどスピードがないが、SFには素晴らしい守備をできる選手だ。 モーリス・ウィリアムスやヴィラヌエバがいるため、グラハムのプレータイムは 制限されており、インパクトを残すのは難しい。 ピーターソンと再契約したり、またはネネのような選手を獲得したりすると、 彼のここで活躍する場所はないように思われる。 彼には彼を必要とするチームとSFでプレーさせる必要がありそうだ。 17・インディアナ・ペイサーズ Danny Granger 今回のドラフトの最高のスティールはグレンジャーだと思う人間は多い。 フライを除けば、まさにその通りといえるだろう。 シーズンが始まりすぐは、彼にあまりプレータイムは与えられなかった。 アーテストとオニールがいたから。 しかしアーテストの騒動以来、彼にプレータイムが増えた。 グレンジャーは多才な選手で、評論家達はロッタリーで消えると思っていた。 コービーだろうが、ルイスだろうが彼は対峙できるし、そして成功を治めたと いえる。 ミスもあるが、彼のスピード、手の長さは相手オフェンス選手を苦しめた。 また3P能力があるというのは一つの驚きだった。 そんなにシュートは打たないが、フリーの時は彼は決める。 FT率はやや低めだが、フォームは悪くない。 素早い動きと長い腕でリバウンド能力も高い、献身的な選手だ。 アーテストの代わりを探すとすれば彼しかいない。 決して相手を完封するようなタイプじゃないが、上手いポジション取り とタイミングのよさを持ち合わせる守備者だ。 攻撃力もあるし、守備もいい。 オールスター選手にならないかもしれないが、末永く活躍できる選手であろう。 18・ボストン・セルティックス Gerald Green 最高の身体能力を持つ選手。 たった2試合でプレーしただけ。 まだ成長過程にあるとリバースHCはいうが、まったく使わないのはどうかと思う。 オーランド時代もパチュリアを放出したり、若手の育成能力のなさを示したリバース ではあるので、グリーンが不幸としかいえない。 賢いコーチではあるが、彼の下でいい選手になった若手は私は知らない。 グリーンについていえば、プレータイムが必要である。 潜在能力はあるが、環境がそれを許さない。 判断を下すのは早計だ。 19・メンフィス・グリズリーズ Hakim Warrick 身体能力溢れる選手の1人。 線は細かったが、ここまで落ちてきたのは意外だった。 ウェストが好きなタイプ選手であるだろう。 ポジションが不明確な選手だが、筋肉がつけば、かなりやれる選手だと私は思う。 バークリーはSGもできるといい、私は最初そうは思わなかったが、よくよく考えれば、 身体能力、長い腕は彼に相手SGと対峙させるのに使えるかもしれない。 とはいえ、今はインサイドに多々いる。 大きな選手相手にリバウンド面で苦労しているが、プレーオフ候補のチームでもあるのに フラテロは彼を我慢してよく使っている。 個人的にはアウトサイド選手だと思う。 相手PFを切り裂くスピードがある。 なぜインサイドで使っているのかは不可解な点である。 メンフィスがセンター選手を獲得できれば、ガソルをPFにし、ワリックをSFにできるだろう。 彼らが来年SFでプレーできる機会が増えれば、彼に活躍のチャンスが増えるだろう。 20・デンバー・ナゲッツ Julius Hodge もしデンバーがSGをトレードで獲得するなら、ホッジのキャリアは短いものであるかもしれない。 大学時代から成長があまり見られない。 デンバーがパターソンを獲得したため、ここで活躍する要素はない。 21・ニューヨーク・ニックス Nate Robinson 今回のドラフトで最もエキサイティングな選手の1人である。 ロビンソンはアイザイアが好むタイプの選手である。 ただし、ラリー・ブラウンがピュアPGでない彼にコンスタントなプ レータイムを与えていない。 とにかく彼はインサイドに切れ込んでいく。 たとえ相応しい時でなくても、相手が大きかろうが、関係ない。 そのため、怪我も多い。 そして、フリーの選手がいてもバンバンシュートを打ちがちだ。 とはいえ、3P率は高い。 コンボガードタイプだが、ニックスのロースターにコンボガードだらけ のために彼にとってマイナスであるだろう。 チームの選手みんながシュート好き。 彼には周りにもパスを出すことが要求されるし、ラリー・ブラウン もそれを望んでいるが、そうはならないだろう。 ロビンソンはルーキーとしてかなりいい選手だが、まだまだ学ぶことが多い。 22・ポートランド・トレイルブレイザーズ Jarrett Jack デロンもポールもパスし、未来のPGをティルファーに託した。 ジャックは守備意識の高いPGとしてマクミランの好きな選手であるがゆえに 指名されたと解釈できるだろう。 彼は一つのエリアにいることを好まず、どこにでも顔を出す。 リバウンドにもいくし、速攻にも当然顔を出す。 ドライブもするし、SG相手にも大抵は守備ができる。 ティルファーとブレイクがいるので、PG以外なんでもやれる。 エリック・スノーのような選手だが、チームを上手くまとめる選手ではない。 PGは上記の理由でやらない。 SG不足のためにSGをしている。 マクミランは彼を好み、よく使うが、PGとしてプレーさせる必要がありそうだ。 しかし、トレードでもない限り、SG・SFでプレーすることになりそう。 非常に賢い選手であり、ボールハンドリングもよく、無駄なターンノーバーは 極めて少ない。 オフェンスディフェンスの仕方を理解している素敵な選手である。 23・サクラメント・キングス Fransisco Garcia 非常に賢い選手だが、あまり体は強い方でなかった。 それゆえにここまで落ちてきた。 ボールの動かし方を理解しており、うまくオフェンスを機能させられる。 序盤はプレータイムが少なかったが最近はかなり増えてきている。 彼は多才なオフェンス能力を持つ。 スピードを使ったドライブこそないが、3Pは魅力。 変なフォームのシュートだが、 そんなに悪くないのが不思議だ。 守備面も悪くない。 敵の動きにかなり上手く対処できる。 大きなSF相手には厳しいが、かなり守備力は高い。 アーテストの加入で、SGをやる機会が多くなった。 もちろんプレータイムは減ったが、 彼のオフェンス力は将来的に、サクラメントにプラスをもたらすだろう。 24・ヒューストン・ロケッツ Luther Head プレドラフトキャンプで評価をあげ、3PができるSFとして指名。 ウェズリーと再契約できなかった時の保険としての指名である。 NCAAトーナメントでも大活躍だったが、彼が1巡目になったのは プレドラフトキャンプの結果である。 不安定だが、いいプレーをしていた。 スタートは低調だったが、バリーやウェズリーが怪我すると、一気に 貢献しだす。 マグレイディーとも息があい、マグが怪我した後は、エースクラスの 貢献だった。 ただ3Pに頼りがちだとばれると、相手も対応しだし、不調に なっていったが、その後もフェイクやスクリーンを使ったミドルなど を取り入れ、再度調子を取り戻しだした。 ヘッドはたぶんウェズリーの代わりのスターターになり、プレーオフ 返り咲きのキーマンになりそうだ。 25・シアトル・スーパーソニックス Johan Petro ほとんどプレータイムを序盤は与えられなかった。 しかしHCボブ・ウェイスが首になると、プレータイムが与えられた が、あまりに賢さにかけた。 守備面では使えるが、攻撃面では課題が多い。 またアグレッシブすぎてファールが多い。 リバウンド力は高いのだが。 ポストの動きの種類は多くないが、素早い。 スウィフトとの2枚岩はなかなか将来に渡って興味深い。 26・デトロイト・ピストンズ Jason Maxiell マキシエルはベンの兄弟のようだ。 今年、そんなにプレーをみていないので、あまりコメントはできない。 ただミリチッチがトレードされたのは彼にとっていいことであろう。 来シーズンは5分10分プレーできるかもしれない。 27位・デンバー・ナゲッツ Linas Klieza サイズの無さが課題で、プレータイムも与えられなかった。 しかしポストで頑張れるし、SFとしてプレーもできる。 エヴァンスの獲得でますますプレータイムを減らしたが。 28・サンアントニオ・スパーズ Ian Mahinmi 見ていないのでなにもいえない。 29・マイアミ・ヒート Wayne Simien ドラフトが終わった後、彼には10分15分のプレータイムがあると思っていた。 アントワン・ウォーカーが来て、ほとんどプレーしていないが、得点にリバウンド にでたときは貢献していた。 インサイドプレーヤーだが、シャックとプレーするときは外からハスレムのように 点を決めていた。 ウェインにとっていい年ではなかったが、来年はもっとやれるかもしれない。 もちろんウォーカーがいないことが前提だが。 30・ニューヨーク・ニックス David Lee プレドラフトキャンプの活躍で1巡目に滑り込んだ。 彼の問題はHCがラリーブラウンであることだ。 彼のプレータイムはフェニックスとのトリプルオーバータイム戦ぐらいだった。 リバウンドもできるし、ポストも洗練されており、賢い選手だ。 問題はディフェンスと不安定なプレータイムである。 パスカットとかにいきがちで、自分のマークをはずしがち。 とはいえ、ニックスの守備自身が崩壊していたので、彼の責任とはいいがたい。 しかしローズを獲得し、ますます苦境に立たされた。 できれば、サンアントニオやポートランドのようなリバウンドを必要とするチームに 移籍して欲しい。 31・アトランタ・ホークス Salim Stoudamire やる気や態度、PGとしての資質が疑問視されていたが、PGとしてはよくなって いったと思う。 しかし2試合のサスペンドなど態度には・・・ PGとしてはパスも出せ、チームをよくまとめていた。 パスがだせるが、シュートをうちたがりな一面はみせていた。 彼のシュート能力の素晴らしさゆえに将来性はあるが、態度には問題がある。 32・ロサンゼルス・クリッパーズ Daniel Ewing ユーイングはちょっとした驚きだった。 リヴィングストンやヤリッチがいたので、なおさらだ。 まさかこんな高い指名だったこともそうだが。 しかしプレータイムを与えられると、賢さを見せる。 ユーイングはPGとしての才を発揮するタイプではないが、チームにやる気を あたえる選手である。 重要な場面での判断の悪さも見せるが、数年たってもロースターに残れそうな 3P能力もあるいい選手だ。 33・ニューオーリンズ・ホーネッツ Brandon Bass バスを一度も見ていないので、なにもいえない。 小さいチームの小さい選手。 プレータイムが与えられないことになんの驚きもないし、Dリーグにいかせない ことに逆に驚きを覚える 彼のオールラウンダーな能力を示せれば、来期にウェストにとって代わる 可能性もありそう 34・ユタ・ジャズ CJ Miles 28分見た。 シュートはできる。 でも、彼の体を見ると、もっと筋トレをしろといわざるをえない。 ユタはSGは貧相なので、プレータイムを得られると思うが。 35・デンバー・ナゲッツ Ricky Sanchez 彼は現在CBAでプレーしている。 見ていないのでなにもいえない。 36・ミルウォーキー・バックス Ersan Ilyasova 1巡目候補といわれていたが、ここまで落ちた。 しかしミルウォーキーであったことが彼にとってはついていた。 Dリーグで活躍し、クーコッチの代わりをできることを示した。 来期はミルウォーキーである程度のプレータイムを得られると思う。 2巡目指名の理由も理解できるが、1巡目候補といわれた理由の部分も 垣間見られる選手だ。 37・ロサンゼルス・レイカーズ Ronny Turiaf 心臓の手術でシーズンの大半を欠場。 健康状態さえよければ、素晴らしい選手だと思う。 リバウンド、得点とレイカーズが必要なものを彼は与えられる。 彼がブラウンのプレータイムを削り落とすのを見ても驚きはない。 それだけのことができる選手だと私は思っている。 38・オーランド・マジック Travis Diener 全然プレイタイムを与えられないが、将来に期待できる選手。 PGとしては小さいが、3P能力があり、上手くゲームメイクできる。 ジャーニーマンになるかもしれないが、可能性のある選手。 39・ロサンゼルス・レイカーズ Von Wafer コービーがいるのでほとんどみられない。 フロリダ大時代も見ていないのでなんとも。 身体能力があるガードと聞いている。 40・ゴールデンステイト・ウォリアーズ Monta Ellis ドラフト前に彼のプレーをみていたら1巡目の選手だとコメントしただろう。 高校生選手だからなんともいえないが、将来性はあると思う。 オフェンスを機能させられるし、一生懸命だし、シュートも打てる。 なにしろすばしっこいし、欲しいときにパスが出せる。 マリオ・エリーが「次の2、3年でモンタ・エリスの名を知ることになるだろう」 というコメントをしたほどの2巡目のスティールピックである。 41・トロント・ラプターズ Roko Leni-Ukic 1巡目指名だと思われたが・・・ 現在スペインリーグでプレー。 ただ自己中すぎだが、相手も彼を止めるのは困難だろう。 42・ゴールデンステイト・ウォリアーズ Chris Taft ディオグにプレドラフトワークアウトでボコられ、一気に評価を下げた。 皮肉にも今のチームメートである。 よく走るし、リバウンドも良く取るが、オフェンス面に課題。 しかし、プレータイムは限られ、チャンスは多くないのが現状。 43・ニュージャージー・ネッツ Mile Ilic サイズと将来性のある1巡目候補だった。 海外でプレーしており見てないのでなにも。 44・クリーブランド・キャバリアーズ Martynas Andriuskevicius 1位指名ともいわれたが、あまりの貧相な身体とコンディショニング不足で幻滅された。 Dリーグに何度も送られたし、来年もNBAでプレーすることはないかも。 身体能力があり、シュート力もある。 あとは身体を強化すれば、チャンスはあるかもしれない。 45・フィラデルフィア・セブンティーシクサーズ Louis Williams 1巡目といわれたが、落ちた。 似たようなタイプのアイバーソンから学べるのは大きいだろうが、あまりにプレータイムは 少ない。 サマーリーグ次第ではチャンスもあるか。 46・インディアナペイサーズ Erazem Lorbek 身体能力はあまりないが、サイズがあり、シュート力がある。 インディアナで来シーズンプレーするとしたら、プレータイムはあまりないだろうが、 堅実なプレーができそうである。 47・ミネソタ・ティンバーウルブス Bracey Wright もともとPGでないが、身長がないためにPG扱い。 Dリーグでプレーしているのを少しみたが、なにも変わっていなかった。 そこそこ頑張っているが、PG能力をつけないと先はない。 48・シアトル・スーパーソニックス Mickael Gelabale スペインでプレー。 欧州選手としては身体能力があり、様々な方法で点が取れるが、そんなに 安定はしていない。 ベンチにはいれば、厳しいディフェンスとある程度の得点は期待できるかも。 49・ワシントン・ウィザース Andray Blatche 高校生選手として1巡目の噂もあった。 カージャックで銃撃されたりして運のない男でもある。 インサイドでのプレーを進化させられるかがカギ。 50・ボストン・セルティックス Ryan Gomes ゴメスもスティールの1人だ。 オールアメリカの賞を取り、1巡目指名候補といわれたが・・・ ジェラルド・グリーンが順位を落とさなければ、高い順位でボストンが指名 していたかもしれない。 ジェファーソンやパーキンスの怪我の際にプレータイムを与えられ、インサイド アウトサイドで貢献。 アウトサイドの動きはまだまだだが、やる気に満ちたいい選手である。 きっと長いことプレーできる選手だ。 51・ユタ・ジャズ Robert Whaley プレドラフトキャンプでいいプレーをして、ドラフトされた。 シュート力さえつけば、来年のローテ入りも? 52・デンバー・ナゲッツ Axel Hervelle シュートレンジのあるPF スペインで見た限りは、非常に積極的にリバウンドにもいくし、来期はNBAと 思ったが、レジー・エヴァンスを獲得したので、ナゲッツは不要っぽい。 53・ボストン・セルティックス Orien Greene サイズのある堅実なPG。 線は細いし、攻撃力がある訳じゃないが、守備はいい。 シュート力はないが、フォームは悪くない。 長いことNBAでやれそうな選手。 54・フェニックス・サンズ Dijon Thompson ほとんどプレーをみていない。 オフェンスがいいらしいが、いかんせんこのチームでは長いことプレーできない。 55・メンフィス・グリズリーズ Lawrence Roberts 一時期、ロッタリー候補でもあったが、大学に残った後に成長が見られなかったため、 評価はガタ落ち。 56・デトロイト・ピストンズ Amir Johnson 一時は1巡目候補でもあった高校生。 やる気とダンク能力と身体能力の評価が高い。 57・オーランド・マジック Marcin Gortat たぶんNBAにくることはないだろう。 58・トロント・ラプターズ Uros Slokar 外のシュート力あるPF。 欧州でプレーしているが、インサイドからの得点力がつけば面白い。 59・アトランタ・ホークス Akyol 才能豊かな選手。 60・デトロイト・ピストンズ Alex Acker ほとんどプレーせず。 この面子ではいいプレーをしようがしまいが、プレータイムはない。 頑張って5分10分のプレータイムを獲得したいとこだが。 FA インディアナ・ペイサーズ Sarunas Jasikevicius 世界のベストPGの1人といわれていた。 セットオフェンスでも速攻でも対応でき、シュートも打てる。 不運だったのはクリーブランドと契約しなかったことだ。 私は彼の評価を下げたインディアナにはかなり憤慨している。 SGでない彼に、SGとしてプレーさせたし、ロクなプレー タイムをPGとして与えなかった。 ルーキーだからといえばそれまでだが。 ロサンゼルス・クリッパース James Singleton リバウンド能力が高く、彼のやる気はトップクラスである。 20分プレーさせれば、10リバウンドだっていけるかも。 リバウンダー不足のサンズのようなチームにいけば調法されるだろう。 シカゴ・クリーブランド・ヒューストンなど Stephen Graham ジョエイ・グラハムの兄弟。 守備力を買われて、NBAでプレー。 シカゴ・ブルズ Eddie Basden 守備力はあるが、オフェンス力がない。 よくはなっていたが、まだまだ。 しばらくプラクティス要員になりそう。