「技のリバウンダー」 ユーイングがシアトルに放出され、ニューヨークはマーカス・キャン ビーをセンターにした。 しかし、6−11・225ポンドのキャンビーには、相手のセンターと 渡り合えるだけのフィジカル面の強さがなかった。 だから、キャンビーはスピードの身体能力でカバーしようと考えた。 ☆ドン・キャニーAC(ニューヨーク) 「体調さえよければ、キャンビーは十分やっていける」 「しかし、どうしても怪我で離脱してしまう部分がある」 「彼がいないと、本当にチームとして痛い」 「彼がディフェンスの中心だからね」 キャンビーがコート内にいると、彼の活気と力がチームメートに パワーを与える。 相手が緩慢なセンターのとき、ファーストブレイクから、オフェン シブリバウンドをダンクで叩きこんだりする姿は良く見られる。 ☆アイザイア・トーマスHC(現インディアナ・元トロントオーナー) 「高校時代、大学時代と素晴らしいリバウンダーだったよ」 「NBAに彼が入ると聞いて、みんなリバウンドが獲れないんじゃ ないかなんていってたけどね」 「彼のような技術、才能がある選手ならば、他の大きい選手より もリバウンドを獲ることができるんだよ」 キャンビーは単なるリバウンダーやディフェンダー以上になりたい と思っている。 それゆえに、オフェンスにもバリエーションをつけている。 前を向いて、ドリブルをしかけることもザラだ。 ポストアップはそんなに得意でなかったが、随分と改善 させた。 外からも決めることもできる。 ☆キャニー 「彼のシュートは本当によくなった」 「パスやドリブルといった基本も成長している」 「スターターとしてコンスタントに出場できたことが、彼の 成長につながったんだろうね」