◎大学かNBAか・・それは彼が決めること ドワイト・ハワードを獲得することは容易ではないだろう。 彼はダンカンやガーネットと比較される6−11の高校生 であり、今もっともドラフト1位指名が予想される選手で ある。 彼の試合において、チケットを売る女性がこういう。 「彼を見逃しちゃダメよ」 「もっともきっと大物になるわ」 高校生の中での6−11の255パウンドの体の彼は 一人ずば抜けて大きく見える。 過去6年のドラフトで平均4人の高校生が大学にいかず にNBAに入ってきている。 ハワードは今年の高校生のトップといえる。 ハワードは次のリブロン・ジェームス現象を起こす だけの能力がある。 この日の試合も28点18R9BS。 しかもたった3Qでだ。 たしかにジョージア州の小さな地域のレベルでの 活躍ではあるが。 ☆コートニーブロックス(高校のHC) 「彼は特別な選手さ」 「彼以上の高校生を見つけることなんてできない はずさ」 「彼はゲーム中、あらゆる場面で支配できること はわかっている」 「でも、彼は他のみんなを使い、よりよい選択を 行っている」 「素晴らしいパッサーでもあるしね」 「彼がパスしない場合は、しないことが一番正しい 判断なのさ」 ○選択・・・ まだハワードは大学にいかないと決めたとは公式に コメントしていない。 彼の父親もそれについて、シーズンが終わるまでは コメントしないだろうという。 ☆父親 「ジョージア工科大学、ジョージア大、ノースカロライナ 大も可能性がある」 「色々な可能性があるんだ」 「今決めることではない」 「まだ決める必要はないんだ」 道の違いは、それぞれの扱いに起因する。 ハワードは比較的露出は少ない。 一方で、ジェームスは低学年の時点でESPNの表紙を 「選ばれし者」として飾り、高学年になると、地元での 試合をESPNがペイパービュー放送を行うほどだった。 アトランタ・ジャーナルはハワードの試合の詳細を しばしば行っているが、常にそのリポートが紙面を 飾る訳ではない。 ウォリアーズ(ハワードのチーム)がライバルの ランドマーク・クリスチャンと戦う1戦はESPN で放送される予定だ。 しかし、最大のライバルとされる相手の1戦も所詮は 地方の対戦に過ぎないのだが。 この春王座を奪われた敗れたホイットフィールドアカデミー に先週67−63で勝利。 ハワードは18点10R10BSの活躍で勝利に貢献。 試合は立ち見席だけ開放され、観客は彼に酔いしれた。 ☆ハワード 「ただ一生懸命やっているだけさ」 「チームが州のチャンピオンになれるようにね」 「僕がいくとこいくとこで、よりいいプレーを観客に 求められるからより一生懸命になる」 「誰かに僕の名前を呼ばれ、そしてステージを横切る シーン(NBAで)をいつも夢見ていた」 「それが小さな頃からの夢だった」 夢の前に・・ ハワードはNBAの夢をかなえる寸前の立場にいる。 一方でAAUでチームメートだったジョシュ・スミス と同じ道(インディアナ大学)を進みうる可能性もある。 ハワードは友人や家族の非常に親しいので、あまりその 考えはないみたいだが。 彼の母親は、サウスアトランタクリスチャンアカデミー (SACA)で体育の先生をしている。 家族はその学校からたった2マイルしか離れていない ところに住んでおり、8年生(中学生)のときからハワー ドはそこで上級生と練習を行っていた。 ☆ブルックス 「彼らはよりよいチームを作るために選抜されたチーム だった」 「州では1位、全国でも19位にランクされているチーム だった」 「ハワードはこのチームのほかの連中のようになんの問題 もなく練習をこなしたよ」 もしNBAコミッショナーデヴィット・スターンが 彼であれば、スターンは大学という選択の内容の 署名をするだろう。 スターンは準備のできていない状態の多い年少者の NBA入りをあまり望んでいない。 むしろ年齢制限したいと感じているくらいだ。 ☆スターン 「その理由はマグレイディーやアンソニー、ジェームス ジャーメインオニールがNBAで活躍していないから ではない」 「多くの母親達が子供がNBAに入ることを望んでいる」 「親たちは子供たちが大学への進学を望んでおらず、 NBA入りを希望しているという」 「でも、私は 一つのことだけに専念させてしまうような システムに子供達を組み込むことにあまり賛成ではない んだ」 「確かにこんなことをいっているのは私一人なんだけど ね」 ハワードは、尊敬を含めて、スターンの意見に反対 する。 ☆ハワード 「そういった規則で規制してはいけない」 「もし神がNBA入りのドアを開いてくれるのであれば、 そうすべきであるんだ」 ○スター達が目指すこと 3年前、ハワードは大学でプレーすることに興味深々 だったであろう。 9年生の時には6−2だった身長が6−6まで延びて いた。 ブルックスは、「ハワードは8年生のときにすでに 長期的な視野でゴールを見ていた」という。 ジョージア1の選手と全国1の選手のどちらになり たいかと聞いたときに即座に「全国」と答えたという。 ドワイトはすでに高いバスケットボールIQを持って いた。 ☆ブルックス 「いま彼は肉体的にどんどん成長している」 「彼の素晴らしい体で活躍していると思っている人は 多いかもしれない」 「確かに体のできていない9年生の時点で、彼は やや基本的に鈍いとこがあった」 「しかし今、彼は詩のようである」 「ポケットバックするジョー・モンタナのようで ある」 「彼は得点力、パス、リバウンド、ブロックショットで 魅了できる」 「あらゆる場面であらゆるプレーができるんだ」 去年の夏の時点で、彼はまだドラフト1位候補として の評価ではなかった。 この6月のニュージャージで行われたNBA選手を 交えたキャンプで、彼はトップ選手として評価される ようになった。 シューズメーカー達に踊らされることなく、彼は 地に足をつけ、普段どおり友人たちと映画を見に いったりして過ごしている。 ☆ハワードの父 「彼が笑っているときはいいプレーが出来ているんだ」 「彼が今すべきことは高校最後の年を楽しむことなんだ」 「なんのプレッシャーも感じることはない」 「彼が今一番やるべきことは勉強して、去年取ることが できなかった州のチャンピオンシップで勝つことに 専念することだね」 ビジネスの話は少なくとももう数ヶ月待つことだって できる。 ☆ハワード 「今やるべきことをやるだけなんだ」 「全て神の思し召しさ」 「ちゃんとわかっているよ」