○インディアナで学んだこと マリンはインディアナの3年間を生かしている。 クリス・マリンは曖昧な職名についている。 しかしゴールデンステイトで主要な地位についていれば 上手く物事を運ばせられると考えている。 インディアナでの3年間のように。 ☆マリン 「ペイサーズの近くでなにかやれる場所がなかった」 「ドニー・ウォルシュやラリー・バードのようになる のが理想であるんだが」 「いつも上手くいく」 「私がインディアナに居たときも、すべてちょうど うまくいっていた」 「毎日がプロフェッショナルな経験だった」 「そういったものが学び、享受したいことだった ウォルシュは有望な若手だったダンピアーを放出し、 得点面での脅威であり、ベテランとしての存在感を 持ったマリンを獲得した。 マリンはバードの下で、素晴らしい調和をとった。 彼らは選手のときと同様に上手くやっていけた。 バードの後釜候補であったとしても特におかしく なかったといえるだろう。 やや劣るが、マリンはバードのクローン的存在だった。 左利き、そして身長こそ少し低かったが、パス、シュート ・・そしてさほど身体能力がないにも係わらず、NBAで 活躍できた点でも似ている。 違いは、バードが3度のNBAタイトルを獲得したチーム にいて、マリンがせいぜいプレーオフ1回戦どまりのチーム にいたことである。 3シーズン、インディアナで2度のカンファレンスファイ ナル、そして3年目にファイナルに進出したことが唯一の 救いかもしれない。 ただ3年目にジャーレン・ローズにスターターの座を 奪われた。 彼は最盛期5回のオールスター、平均25点以上を奪う 選手であり、まだまだ価値あるロールプレーヤーでは あった。 マリンは最初の2年間で1シーズンの3Pパーセンテージ のフランチャイズレコードを達成し、さらにリック・スミ ッツから相手のディフェンスを引き離すのに効果的に作用 したといえる。 そして彼は若い選手達のお手本となってもいた。 彼はあらゆる経験をいかし、フランチャイズの必要な ピースとして貢献していた。 インディアナでのファイナルシーズンこそベンチにいる ケースが多くなったが、彼のNBAでの経験を自分の洞察 力を生かし、周りのみんなに与え、見えない部分で貢献した。 ☆マリン 「重要な時間だったよ」 「本当に多くのことを学ぶことができた」 マリンは、現在ゴールデンステイトの特別アシスタントと いう地位についている。 しかし今後バードやエインジ、アイザイアのようにHCと して活躍しても不思議ではない。 そのことについてはウォルシュも認める。 ☆ウォルシュ 「彼は試合について、正しい目を持っている」 「正しいプレーの仕方もわかっているし、選手達がどう いったプレーをすれば上手くやっていけるかもわかって いる」 「チームの組み立て方がわかっているんだ」 今、マリンは、バードのようにスカウティングに日々を ついやすことが多い。 地元の高校、イタリア、ドイツ、オーストリア、ラトビア ユーゴスラビア、リトアニア・・・といった欧州で3週間 すごしたこともある。 ☆マリン 「各ジムのにおいは覚えているんだけど、街の名前が思い だせないよ」 しかし、彼はまだジムで練習をしている。 シュートなど、一緒に選手達と練習をすることもある。 引退して3年経つが、まだマリンの影響力は残っている。 ☆ブライアン・カーディナル 「彼とバスケのことやそれ以外のことについても色々 話したりした」 「彼には色々な素晴らしい経験を感じる」 「私が疲れて歩いていても、彼はまだ練習を続け、走り 回っている」 「本当に一生懸命練習をする人だよ」 「もうプレーしていないのにね」