○ペイトン・マニング、高額契約を結ぶ。 銀行員 「はい、次の方」 「はい、奥様、頭金を支払いたいんですか?」 「小切手ですか、現金で?」 奥様 「お札がたくさんになるんで、小切手かな」 銀行員 「カード、もしくは運転免許をお持ちですか?」 「ちょっとお待ちを、今調べてます」 奥様 「なにか問題でも?」 銀行員 「数が多すぎて・・」 「いや、34.5ミリオンって0がどれくらい ありましたっけ?」 その数がパッと思い浮かびますか? 34.5ミリオンのボーナス、トータルで98ミリオン。 ペイトン・マニングがもらう金額は、多くの南アメリカ 大陸の国々の総収入を上回る。 しかし、彼にはその価値がある。 NFLにおいて、MVPのQBの1人であるマニングには その価値がある。 ☆コルツのオーナー、ジム・アイジー 「あまりに0が多いんで、0を一つ忘れてないか、確認して しまったよ」 アイジーは笑っていた。 しかし彼の幸福は当然、調整される。 34.5ミリオン。 NFLプレーヤーの過去最高年俸よりも7割も高い 契約である。 ほとんどが金を持つワシントン・レッドスキンズの オーナー、ダン・シュナイダーが提示したものだ。 それ以上の額を、NFLでも総年俸の低いコルツの オーナーが提示したのだ。 しかし、この提示はお金どうこうのものでない。 これは評価というものである。 ジム・アイジーの父、ボブはジョン・エルウェイを 失った。 しかし、ジムはペイトン・マニングの流出を阻止した。 ☆アイジー 「岐路に立っていることを理解していた」 「コルツに輝きを取り戻す努力を惜しみなくしてきた」 「短期的には、非常に厳しいものになる」 「痛みも伴う」 「しかし長期的な投資として判断した」 投資ゆえに、その契約が新しいスタジアムにおいて、 その効果があげられることをアイジーは望んでいる。 ☆アイジー 「短期的には厳しくなることを理解して小切手にサインを した」 「コルツにとって、なにか必要なものを確実に加える必要 があった」 「なによりも勝つことが必要である」 契約はなされた。 アイジーが金を出し、チームの代表ビル・ポリアンも、 エージェントのトム・コンドンも異を挟まなかった。 この契約を成立させなければ、両方にとって失うものが 多かったが故に。 現在、98ミリオン以上の価値がある選手なんてほかに いるだろうか。 いうまでもなく、いない。 社会にあまり貢献していない私みたいな人間に小学校教師 よりも金を払うべきだろうか? それは市場が決めることだ。 私ならマニング、そしてジャーメイン・オニール(7年 126ミリオン)、そして他の選手に金を出すことを 惜しまない。 一つの映画に出演するジャック・ニコルソンやジム・ キャリーに20ミリオンも出すのは批判しないのに、 なぜ選手を引き止めるために金を使うのはいけないの だろうか? 高額契約を祝うパーティーをしてくれとはいわない。 しかし一つだけいいたい。 彼は高額な金を稼いでいる。 しかし彼はオンフィールド、オフフィールドで多くの 貢献をしている。 スーパーボウルには出場していないが。 実際のところ、マニングの高額契約でチームのサラリー にとって大きな枠を占めることになるだろう。 いまチームがすべきことは他の選手を確保し、さらに チームの質を磨くことになる。 ビックFAを取る可能性はない。 マニングには高額な値札がついた。 ぶっちゃげ、喜んで支払う額である。 できれば、それが上手く作用してほしい。 でも、彼は他の誰より以上もプレッシャーを感じながら プレーすることになるだろう。 さて、問題の0の数だが、「5」である。 小数点をつけても「7」 意外と驚いたんじゃないかい?