○優れたコーチの長い道のり スカラブリンはニュージャージーの代理HCをこういう。 ☆スカラブリン 「彼は励ます言葉をたくさん言える選手である」 「100万ぐらいいえるんじゃないかな」 「本当に」 「そして俺はそれに力づけられている1人さ」 「なにをすればいいのか、なにをしてはいけないのかも そのおかげでわかっている」 「一ついえることは彼はいいコーチであるということさ」 ほとんどの人が彼の驚くべきコーチ能力について、 同様に答える。 たった33歳、高校や大学での選手経験なしでNBA コーチになった。 2年連続ファイナル進出の低迷していた22勝20敗の チームは、彼が就任した早々13連勝の新人コーチ記録 を打ち立てた。 彼は一生懸命、そして情熱を持ち、それに選手達が 応えた。 ☆キトルズ 「新しいやつが来たり、やり方が変わったりすると、 うまくいくことが時々ある」 「彼は正しいやり方をしたのだろう」 「それに選手達が応え、上手くいきだした」 「もちろん、全てが彼のおかげではないけど、彼が 来てからチームがよくなったのは偶然ではないだろう」 「チームがリーダーシップそしてガイダンスを求めて いたときに彼はチームに入り、それをしてくれた」 それはニュージャージーのオフェンススキームにちょっと した変更を加えた。 攻撃の方法がケニヨン・マーチン、そしてリチャード・ ジェファーソン中心に変更された。 フランクの下で、ベンチも安定した得点を加えられる ようになった。 さらに前監督と不仲であったジェイソン・キッドにも 笑顔が戻り、チームはプレーオフ進出をあっさり決めた。 フランクほど物事があっさりと進み、幸せになった人間 もいないだろう。 彼はチームマネージャーからHCへと自然となってしま った。 ここ数週間集中的な報道を受けていた間、フランク率いる ニュージャージーは3度目のカンファレンスファイナルへ 照準をあわせてきている。 ☆フランク 「不運にもファイナルでは負けてしまっているが、我々を よりよい方向に向かわせてくれている」 「結果こそビジネスである」 「プレーしていたり、コーチしているのは、毎日が 一年に一度である」 「だから毎日ベストを尽くさなくてはいけない」 「無駄にする時間なんてこれっぽっちもない」 ○小じわ用クリーム?それともボトックス? 彼も認めるが、あまりフランクは睡眠を取らない。 平均4時間だという。 彼は自分自身に気をつかっている暇があまりないと いう。 忙しすぎて、どうにもならないのだ。 バスケのメッカ、ニューヨークシティーで育った バスケ好きの3兄弟の中でもっとも若かったフランクは 成功の秘訣は仕事で他の人間を負かすことであると 早々に理解していた。 ☆フランク 「自分がコントロールできるものこそ唯一コントロール できるものである」 「プレーはしていなかった」 「プレーできなかったともいえる」 「そしてコーチに切り替え、今の地位をえることができた」 「自分の持つあらゆるものを使った」 「時間は決して変えられない」 「人々は私が疲れているというが、私はいつも疲れている ように見えるのだ」 「ただ醜いからね」 「疲れているのとただ醜いのは大きな違いがあるけど、 まぁ私にとってはどうでもいいことさ」 フランクの外観はニュージャージーにとってどうでも いいことである。 彼がどのようにみえようが、彼がニュージャージーの 勝利に役立ちさえすればどうでもいいことである。 ☆ヒューバード・デイビス 「フランクはなにをすればいいかちゃんと理解している」 「自分のしていることを常に理解している」 「新しい血の入れ替えは実際にはよいものとなった」 「見た目とか典型的なNBAコーチ像にフィットしない コーチがHCになるチャンスを新たに与えてくれたと 思う」 ☆キッド 「みんなは彼を身長の低い人間だと思っているが、彼の HCとしての知識や試合においてやれる水準においては、 とんでもなく高い人間である」 ジェファーソンはフランクのバスケに関する知識に驚嘆 するほどだ。 ☆ジェファーソン 「彼はいつも話し、いつも教えている」 「コート以外でも教えようとしている」 「毎日バスケをしている俺以上にバスケを理解している」 ○IUのルーツ。 もしフランクが現在の環境に恐れをなしているとしたら、 それは感じられない。 しかし彼は以前にIU(インディアナ大学)でボブ・ ナイトの下でチームマネージャーで重要な仕事を している。 フランクは、自分自身、コーチを学ぶ意図をもって ブルーミントンへ来たという。 成功しているコーチたちとは違った方法ではあったが。 彼には仕事に没頭し、それにできる限りの力を注ぐ 力があった。 ゴールデンステイトのスウィングマンであり、元IUで のフランクのルームメートだったカルバート・チェイニー はフランクがいかにコーチ業に専心的だったかを理解して いる。 ☆チェイニー 「大学時代のルームメートだったが、彼を見ることはめっ たになかった」 「見るとしたら、夜11時とか12時頃だった」 「いつも働いているか、勉強をしていた」 フランクの勉強とは、勉強といえどもバスケットのこと ばかりであった。 彼はコーチになりたいと思っていた。 なれるとは思っていなかったが、NBAレベルにまで 達したいと思っていた。 現実味を帯びてきたのはマーケットおよびテネシー大学 で学位をとった後である。 現在フランクの元でACをしているブライアン・ヒルが フランクにNBAへの道を開いた。 フランクはバンクーバーで3年間スカウト及びベンチ コーチとして働いた。 彼の兄と8週間仕事をした以外は大体バスケットに時が 費やされた。 ☆フランク 「8週間は長かったよ(笑)」 「でも、バスケ以外の生活もしてみたかった」 「5年間休みなしで1日18時間働いていた」 「兄が不動産で稼いでいたから、やってみた」 「でも向いていなかったよ」 「いつもみんなにいっていた」 「スプーンをもって剣闘にいくようなものだと」 「チャンスなんてないと思っていた」 「でも、できることを示すことができた」 おそらくみんなを励ますキャリアを積むのにはもう少し 時間がかかるに違いない。