○デンバーをひっぱるスーパールーキー デンバーの選手達は、輝かしい笑顔とやさしい顔立ちを したカーメロ・アンソニーのことをメロと呼ぶ。 しかし、実際には彼が非常に競争心のある選手である ことを示す。 ☆アンソニー 「負けるのが嫌いなんだ」 「試合に出れば、勝つためにはなんでもするよ」 19歳の少年のその姿勢は、彼の所属するチームを いつも勝利に導いてきた。 高校時代はオークヒルアカデミーを32勝1敗、 シラキュース大学を始めてのNCAAチャンピオン に導いた。 アンソニーは過去10年NBAのお荷物チームの 一つだったデンバーを勝てるチームにするために ベストを尽くしている。 アンソニーは3人目の40点以上を獲得したティーン エージャーである。 平均21点で、チームを昨年の2倍以上の勝利数に まで増やし、1995年のプレーオフに進出させ ようとしている。 ☆フィリップ・サンダース 「彼はみんなの考えている選手とは少し違う貢献 できる選手なんだ」 「彼のエネルギッシュさ、技術は、チームが残した 結果の大きな要因である」 アンソニーは確かに普通の1年目選手ではない。 多くのルーキーが長いシーズンの中で成績を下降 させていくなか、アンソニーは逆にどんどんよく なってきている。 アンソニーは試合でも後半に強い。 40点挙げた試合でも前半18点、後半23点という 成績である。 他の40点以上挙げたティーンエージャーはレブロン ジェイムスとそしてクリフ・ロビンソンである。 ☆ジェフ・ズデリック 「覚えていなければならないことがあるが、彼は まだ19歳であるということだ」 「いつもいいパフォーマンスをしようとしても そうはいかない」 「しかし彼はそこらへんが違うんだ」 もちろん、常にパーフェクトな訳ではない。 3月19日のデトロイト戦ではチームメートに シュートセレクションを疑問視され、その後、 出場するのを拒んだ。 次の日に謝罪はしたが、後にマイケル・ジョーダン から呼ばれるまでは態度を改めようとしなかった。 ☆アンソニー 「彼は僕にこういったんだ」 「人々に君がどのように感じているかを決して わからせようとしてはいけない」 「もしも君がなにかをチームメートにいいたいのなら ば、ロッカールームでそのことを伝えればいいとね」 「それから彼は私にこの件はこれで終わりだとも いった」 「僕はただ自分の経験から色々学ばなくてはいけないね」 しかしそういったことも決して彼の今シーズンの 活躍を曇らせるものではない。 彼はカリスマ的な笑顔とそして重要なシュートなどを 決めるなどで、厳しいメディアの目をかいくぐってきた。 ☆ジョン・マクリード(デンバーAC) 「彼を見るとき、もし彼が何者か知らなかったら、 彼のことを優れた少年だと思うだろう」 「しかし単なるルーキーではない」 「トンでもない成績を上げる選手であるんだよ」