○NBAが見つめる世界の選手達 アンドリス・ブエドリンスは唯一の17歳である。 兄のウルディスとともにオールスターウィークエンドの 間、ロサンゼルスでホテルに泊まり、ラトヴィアの 所属チーム、スコント・リーガでのプロ経験について 語ってくれた。 兄ウルディスは若干17歳にして年上の選手やベテラン と渡り合える理由についてこう語った。 ☆ウルディス・ブエドリンス 「長年俺が弟をプレーでいじめてきたからね」 「そのおかげさ」 母のイニータはオールスターフェスティバルに際して 有望な選手が陥りがちな問題にならないように、 息子たちにこういっていた。 ☆イニータ 「すぐホテルに帰って、寝なさい」 そしてアンドリスはその教えを守った。 NBAドラフトはどんどん低年齢化していく。 多くのアメリカの高校生達が失敗していく中、国際的に も若い世代がNBAに入ろうとする。 選手達にとってもしかりだが、チームにとっても若い 世代の選手を獲得することは冒険的なものである。 ブエトリンスは上位指名が濃厚である。 6−11の左利きのPF。 優れた体を有し、優れた身体能力とショットブロック 能力も高い。 よく走り、攻守に洗練されている。 アメリカの高校生チームでの大会では、トリプルダブル のアベレージをたたきだしたほどだ。 今度の金曜日に18になるが、上位指名イコールNBA で活躍できるとは思っていない。 昨年の2位指名ダルコ・ミリチッチのようなケースも あるからだ。 ☆ブエドリンス 「ラトビアでやれることは全てしてきた」 「たとえプレーできなくても練習でよくなれる」 「ダルコも同様に成長しているはずだ」 しかしブエドリンスの加入により、低年齢化はさらに 進む可能性がある。 今年も1巡目に8から11人程度の指名が予想される。 本人たちが来るかどうかはわからないが、チームが それなりの保障をすれば、加入する算段が大きい。 ☆濃厚な選手達 1アンドリス・ブエドリンス 2イヴァン・チリエフ 7−1のSF 19歳であるが、優れたシューターである。 3ロコ−レニ ウキッチ 6−5のPG シュート力には課題が残るが、優れた体と素早さで 各チームのGMの間では評価が高い。 4イヴァン・コルジェビッチ 6−1のPG 19歳で最も優れたボールハンドリングを持つ選手と いえる。 5セルゲイ・モンヤ 6−8のSF 堅実な選手で身体能力も高い。 すぐにNBAでやれる能力はあるが、どちらかといえば 潜在能力を秘めた選手であるといえるだろう。 既にロシアリーグのプロであり、契約の買取問題がある。 6ハ・ソンジン 7−4のセンター 素晴らしい体躯を持つ韓国人。 身体能力が高い訳ではないが、1巡目で消える存在。 7サーシャ・ヴュヤチッチ 6−6のSG 去年もNBA入りを目指したが、スカウトにインパクト を残せなかった。 ☆印象ついた選手達 1マーティナス・アンドリスケヴィシアス 18歳だが、サボニスクラスの期待ができる。 スカウトもサボニスに似ていると感じている。 トップ10で指名されるだろう。 2コスタ・ペロヴィッチ 7−3のセンター 10位指名以内ならNBA入りを考えている模様だが、 10位以内で指名されそうだ。 優れたシュート力とペイント内での動きに定評がある。 3ダミール・オメルホズッチ 6−10のSF 優れた才能を持った選手であるが、やや気性に問題が あるともいわれている。 4パベル・ポコルジン 7−5のセンター 去年ロッタリーピックでの指名を希望していたが、 厳しそうだったので、登録を回避した。 今年はいけそうだ。 5マルセロ・ファータス 6−3のPG 優れたスピードを所有するPG。 フェニックスに加入したレアンドロ・バルボサよりも 熟練したブラジル人PGであり、数チームが彼に興味を 抱いている。 6ピーター・ジョン・ラモス 7−2のセンター 集中力に疑問が残るが、優れた選手である。 1巡目で指名されることを望んでいる。