○マイナー故の苦しみ シカゴには1ヶ月遅れでクリスマスプレゼントが送り届け られた。 ルーキーフォワードロナルド・デュプリーである。 1月28日までシカゴはデュプリーに保障契約を提示 していなく、27日もの間、彼は不安な状況でプレー しつづけていた。 ☆デュプリー 「約1ヶ月毎晩ジェットコースターに乗っている状態 だった」 「いつなにが起こるかわからない状態だからね」 「気が狂いそうになったよ」 デュプリーはシカゴとの契約にこぎつけるまで、3度の 10日間契約を結んでいる。 そして契約に結びつけた。 彼はもともとNBDLのアラバマでプレーしていた。 NBDLからNBAから声のかかった14人のうちの1人で ある。 ☆デュプリー 「世界有数のアリーナでプレーするために、日泊まりの宿 からフォーシーズンズに泊まることができるんだ」 「それ以上のことがあるのかい?」 NBAコミッショナーであるデヴィット・スターンは フランチャイズに基づいたマイナーリーグシステムに 興味を抱いている。 スターンは現在のNBDLリーグを6チームから8チーム に増やすことを発表した。 ☆スターン 「このシステムはNBAに大きな財産をもたらすと思う」 「選手の発展だけでなく、コーチ、そしてオフィシャル、 リーグの幹部の育成にも役立つと思っている」 しかしそう簡単にはいかない。 7チームから構成されるCBAはもはや以前の構想とは かけはなれた位置にいる。 他にも周辺リーグが多々挫折の道をたどっている。 ☆スターン 「簡単ではないだろう」 「可能だとすれば、CBAとNBDLである」 デュプリーのように多くの選手がNBDLやCBAから NBA入りのチャンスをつかんではいるが、他の大陸での プレーを考えなかった訳ではない。 海外でプレーするのも多々あるオプションである。 ☆ラファー・オルストン(NBDL出身) 「海外リーグは考えなかった」 「NBAでプレーできると思っていたし、あまり遠くへ いきたくなかった」 「NBAのオフィシャルが自分を見て、なにができるか 判断してくれる場所にいたかった」 デュプリーも予想できない海外のプレーよりもNBDLでの プレーを選んだ。 ☆デュプリー 「海外よりもアメリカでプレーしている方がより輝けると 思っていた」 「俺がもしも外国人選手であったならば、また話は違うんだ ろうけどね」 「NBAは海外でプレーするアメリカ人選手にはあまり 興味を抱かないんだ」 とはいえ、NBDLやCBAからNBA入りしても将来が 保障されている訳ではない。 ☆ブリットン・ジョンセン(NBDL出身) 「10日間契約は、サバイバルショーなんだよ」 「ミスを犯すことができないからね」 ☆ジェームス 「もしバスケがしたければ、どこでだってできる」 「とにかく忍耐強く、一生懸命プレーして、結果を 残さなくてはならないだろう」 「一回チャンスを得れば、そのチャンスに注意深くなくて はいけないんだ」