○白人スター選手はどこへいってしまったのか? ルーク・ウォルトンはバスケットの中で育った。 4人の兄弟はみな父親と同じ道に進み、NBAを 目指した。 偉大な父、殿堂選手ビル・ウォルトンと同じように。 しかしウォルトンにとって、他に白人選手がいるか どうかなんて特にきにならない。 ☆ウォルトン 「コートに白人選手が多いかどうかなんて気になら ないよ」 「誰がそんなの気にしてられるっていうんだい?」 「意識したこともないから、幼少期、周りに白人 の子供達がいたかどうかもわからないよ」 「ただゲームを楽しむのに精一杯だったよ」 しかし他のものはそうではない。 NBAのロッカールームに白人が少ないのはいうま でもない。 ラリー・バードはESPNの放送中にその話題に 触れた。 バードの主張は、ファンの大多数が白人なので、 もう少し白人選手がいれば、ちょっとはもりあがる かもしれないというものだった。 バードはほくそえんでいたが、決して冗談をいって いるようには見えなかった。 マジック。ジョンソンや同年代の選手もバードを 支援するようなコメントを出している。 ☆グレグ・ケルサー 「バードの意見に同意できるよ」 「真実だよね」 「ファンはそれをひょっとすると認めたくないかも しれないけど、それは真実なんだよ」 リーグの408選手のうちの77パーセントが 黒人選手である。 残りの21パーセントのうち、55パーセントが アメリカ出身選手、残り45パーセントが欧州などの 白人選手である。 バードの意見については他の数字も物語っている。 5年前も黒人の割合は77パーセントだった。 しかし白人選手は23パーセントから21パーセント に減少している。 一方でNFLやNLB、NHL、NLSといった 他のスポーツにおいては黒人選手が減少している。 ☆ケルサー 「どうしてNBAの白人選手が減っているかは わからない」 「しかし野球とかでは黒人選手が減っているように 思われる」 「もしかすると、子供の世代に人気がないのかもしれ ない」 「最近の白人の子供たちは、サッカーをしたり、 野球をしたりしている」 「最近ではゴルフをしている子もいる」 「草の根レベルでバスケット人口は減っているのか もしれない」 とはいえ、黒人NBA選手にはその意見に同意 できないというものもいる。 ☆リチャード・ハミルトン 「コートは一つしかなかったけど、中学、高校、大学 と色々な人種の奴らがいたけどな」 「この国では、人種に関わらずみんなバスケをするの が好きだと思うよ」 カレッジでの数字もNBAでの状況に反映するもの である。 10年で数字は2パーセント近く落ち、32、5 パーセントになっている。 アメリカ出身の白人選手は過去6シーズンで2人 以上出ていない。 元インディアナのブラッドミラーがここ2年オール スターに出場している選手である。 他の国の白人選手は存在する。 ノヴィツキー、ストヤコビッチ、そしてヤオミン。 ☆ケルサー 「欧州人選手も素晴らしい選手だし、黒人も白人も 関係ない」 「NBAにおいて、人種は問題にならないよ」