○NBAは安定感よりも大化けを期待している。 コネチカット大学のPF、エマケ・オカフォーは NBAドラフトで1位ピックになることを誇りに 思うだろう。 ☆オカフォー 「どこにいくかは特に気にしていない」 「毎日一生懸命やる選手だということは証明できて いると思う」 「1位だろうが、2位3位だろうが、とにかく一生 懸命プレイするだけだしね」 今年の高校No1選手であるドワイト・ハワードは オカフォーと違い、自分が1位であることに興味を 強く抱いている。 ☆ハワード 「俺が1位指名だとわかっている」 「俺は多くの貢献ができる」 「高卒ルーキーだから指名を控える必要なんて ないよ」 NBAのチームは証明済の選手よりも、それ以上の 可能性を秘めた選手に対して興味を抱くケースが 多い。 オカフォーの指名は「安全策」とみられがちだが、 ハワードは未来のオールスターになる可能性を 秘めた選手である。 10年前、オールアメリカンの実績を持つオカフォー のような選手はトップステータスを与えられていた。 1995年はカレッジプレイヤーオブザイヤーの ジョー・スミスが1位指名で指名された。 その4つ後にケヴィン・ガーネットが指名されて いる。 ガーネットの成功により、NBAドラフトは大きな 変遷を遂げることになる。 高校生選手や海外の選手が大金を獲得するケースが 増えつつある。 ショーン・リヴィングストンはデューク大学で タイトルを獲得するという意向も持っていたが、 今後もロッタリーピックで居続ける保証はないが ために、大学でのプレーを断念した。 ☆リビングストン 「色々な人々の意見を聞いてきめた」 「周りのみんながドラフトサイトでトップ5、6に いるぞといってくる」 「それより速く指名されたいし、その自信がいまは あるんだ」 ドラフト1巡目において、8選手の高校生プレーヤー が指名される可能性がある。 基本的に1巡目選手だけが飛躍に値する契約を得る ことができる。 指名されない恐れは53人のアーリーエントリー 選手に再考を即すことになる。 その1人であるミシシッピー州立大学のローレンス ロバーツは南東地域のカレッジプレイヤーオブザ イヤーであるが、大学に戻ることになるだろう。 一方で同じミシシッピーの高校生アル・ジェファー ソンは1巡目で指名される予定である。 ドラフトはあきらかに現在の能力よりも将来性に 重きを置くようになりつつある。 2003年のドラフト1巡目は海外選手の多くの 指名につながった。 結局21名の海外選手が指名された。 そして1位指名は、高校生選手であり、今年のルー キーオブザイヤーであるレブロン・ジェイムスが 選ばれ、そしてその活躍はごらんのとおりである。 ここ3年1人も大学生選手が1位指名されていない。 01年クウォメ・ブラウン、そして02年はヤオ・ ミン。 オレゴン大学のルーク・ジャクソンは唯一の1巡目 候補の4年生である。 来年の高校生は今現在人材豊富でないと考えられて いる。 2005年のドラフトは経験を積んだ大学選手の 年かもしれない。 とはいえ、その保証はない。 98年マイケル・オロワキャンディーが1位指名だ ったが、比較的無名のダーク・ノヴィツキーが9位 指名で選ばれ、その結果は示すまでもない。 ☆ケヴィン・オコンナー(ユタ副社長) 「難しいのさ」 「海外のチームであまりプレーしていない選手を とろうとする際、彼らのビデオはなかなか手にはいら ない」 「実際に見にいこうにもなかなかチャンスはない」 「だから水晶玉で占うしかないのさ」 「3年前ならいったかもしれない」 「だって優れている選手をパスできるかい?」 「でも彼らを知ろうにも十分なデータがないのさ」 高校生選手や海外選手スカウトが一般的になる中で まだ大きな問題がある。 ☆オコンナー 「情報収集が困難なんだ」 「ダンカンとバンホーンが1位2位のときは簡単 だった」 「ただ段々情報が少なくなりつつあるんだ」 「選手がたくさんいるから選手を獲得する仕事が 困難になっており、一つの賭けに近い状態になって いるよ」