○オーランドプロサマーリーグ 1年前のオーランドサマーリーグでは、レブロン・ ジェイムス、そしてデュウェイン・ウェイドの デビューが話題になった。 しかしこの夏はそれほどでもない。 しかしそれでも1位ピックハワードとNCAA のプレイヤーオブザイヤーのジャマール・ネルソン に注目が集まった。 今年は2年目選手のプレーが目立った。 1年目の選手を上回るプレーを存分にみせた。 ☆オーランド・3−2 ハワードとネルソン、ともに失望をさせるような プレーはしなかった。 ハワードは1試合平均3ブロックを放ってみせた。 すくなからず、エメカ・オカフォーと同等のクラス の選手であることは示した。 特に守備面で印象的だった。 1対1で優れた能力を示してくれたが、ヘルプ ディフェンダーとしてよりよいディフェンダーで あることを見せた。 リバウンド、ショットブロックに特に能力がある といえる。 攻撃面ではやや苦しんだ。 35パーセントのシュートアベレージ、中でも 外でもダメだった。 ブロックされ、外に押し出され、結局外から ジャンプショットをせざるを得なかった。 シュートの弾道は角度が低く、シュートを打つ 高さも低い。 修正する必要がありそうだ。 パスはよかった。 ダブルチームをすぐに把握し、すぐに走りこんで くる選手にパスを出し、なんどかレイアップに つなげた。 そしてあまりインサイドに切れ込んでのドリブル はしないみたいだ。 多くのケースで、1対1からスピンでジャンプ ショットが見られた。 ハワードはいい選手になるだろう。 特にショットブロックにおいては素晴らしく、 守備で貢献できるはずである。 周りをひっぱれる選手であるが、落ち着いて ダンカンのように指示を出せるリーダーである。 ジャマール・ネルソンはなぜ彼が大学MVPを 取れたのかを示した。 2試合怪我で欠場したが、3試合で平均12得点 5アシスト3リバウンド2スティールをあげた。 とても自信に満ちた風に見え、おのずとリーダー としての存在感をかもし出していた。 風のような速さで、周りの仲間にイージーショット を供給した。 やや身長は低いが、ペイント内でも得点を取れる 強みをみせ、様々なシュートができることを 示した。 オーランドの他の注目すべき選手は2年目の キース・ボーガンズ、バリトン・ジョンソン、 ジミー・ハンター、ダヴィッド・ベイリー、 マリオ・カズンあたりである。 ボーガンズは50パーセント近いシュートアベレージを放ち、上昇気配を感じさせる。 守備もよく、コート認識も高い。 オーランドのローテー入りを感じさせる。 バリトン・ジョンソンは昨年オーランドで20試 合出場したが、またどこかのチームのロースター でやれそうである。 ダヴィド・ベイリーは2004年のCBAルーキー オブザイヤーであり、可能性を感じるが、5−8 の身長が問題か・・。 それでも素早い動き、そして正確なシュートで バックアップPGとして貢献した。 マリオ・カスンは昨年より改善されたが、まだ 厳しそうだ。 ☆ワシントン・4−1 優勝が決まり、5試合目は主力温存で全勝を 逃した。 ワシントンはジャービス・ヘイズ、スティーブ・ブレイク、ジャレッド・ジェファリーズの3人の ロースター選手が活躍した。 ヘイズはSFのスターターとして期待されているが、十分やれることを示した。 ヘイズは平均18点5R、体がずいぶん大きくな った印象を受け、走れて、シュートも打て、タフ なディフェンスもできる選手である。 より鋭い動きと、パスアンドゴーなどの動きが 欲しいところではあるが。 スティーブ・ブレイクは安定した素晴らしいパス を供給し、28アシストをマーク。 ジャンプショットはまだ不安定で、相手を かわす動きができない。 ジャレッド・ジェファリーズはややヘイズの後塵 を拝しているように見える。 ジェファリーズは基本ができた選手であるが、 やや相手PFを打ち負かすには素早さに欠ける 点がある。 サマーリーグでその傾向が見られたので、本番 ではどうかという疑問も残る。 それでも多様なフォワードとしてバックアップで 貢献できるだろうが。 他の選手ではモーリス・エヴァンス、ヤラニ・ マッコイあたり。 エヴァンスはSGとしていいプレーをした。 外からのシュート力に価値を見出せるが、守備でも いいものを見せる。 ロースター候補としても十分だ。 マッコイはブロックショットを何本か決めた。 リバウンドもよくとれる。 ただNBAでやっていくにはやや厳しいものが ある。 ☆ニュージャージー・3−2 22歳以下がいない。 スカラブリンなどが参加した。 特に目だった活躍もしなく、他の選手とさほど 代わり映えしないところが辛い。 ジョン・ウォレス、デイモン・ブラウンもやれる が、せいぜい時間つぶし要員に見える。 ジェフ・トレパニアは堅実な守備とシュートを みせ、来シーズンもNBAでやれそうなところ を見せた。 1巡目のゾラン・プラニニッチはたぶんNBAで バックアップ選手程度止まりの選手であろう。 しかしニュージャージーは彼と2006年まで 契約をしている。 ☆クリーブランド・2−3 3人のロッタリー選手が出場。 ワグナー、ディオップ、ブラウン全員、観客と して見る程度だと思っていただろうが、3人とも NBAに残れるかどうかの域まで来ている。 ワグナーはチームで一番のシュートを打ち、一番 得点をあげたが、38パーセントのシュート力と さらに16アシスト14ターンノーバーという 散々な結果だった。 ディオップは身長が7フィートまで身長が伸びた が、自分の生活を守るプレーができていない。 3年間、まったく成長を感じず、8−30という 低いシュートアベレージではどうしょうもない。 11つのショットブロック以外なにも評価できる ものがない。 リバウンドも自分のところに飛んでこなければ とれないし、FTも下手とくればどうしようも ない。 ブラウンもそこそこやれる力はみせたが、今後も 色々なチームを渡り歩いていく程度の能力であろう。 ルーク・ジャクソンは堅実だ。 どこでもプレーできる能力をみせた。 平均10点3R3A2ST。 3Pは苦しんだが、レブロン・ジェイムスとの プレーでよりフリーでプレーすることが多い だろう。 それでも入るかどうかは疑問だが。 ルーキーっぽいミスも多かったが、プレーを よく理解した選手で、すぐれたパスを何本か 供給していた。 オールスターレベルの選手にはならないかもしれ ないが、補足的な選手として貢献してくれそうだ。 ダン・ラニラニはいい選手だ。 4年間NBAの周りで活動しているが、3Pを 含めたFG力をみせた。 ☆ボストン・2−3 ボストンは1年目の3人の1巡目選手と2人の 2年目1巡目選手が出場。 トニー・アレンはやれることを示した。 SGとして小さいが、素晴らしいディフェンスが できる。 鋭い動きと素早い手、そして素晴らしいジャンプ 力がある。 彼についての最大の驚きはオフェンスでドライブ 時のボールの扱いである。 彼がゴールに向かえば、リングにボールをおさめ ていた。 ただシュートには苦しんだ。 いや相当ヒドイ内容だった。 でも、彼のディフェンスはオーランドのネルソンなどを封じる力がある。 高校生のアル・ジェファーソンはさらによかった。 平均13点8R2、6ブロックショット。 ゴール下で得点が取れ、よく走り、そしてリングを 背に向けてのプレーもできる。 フットワークの改善だけは必要だ。 接触も恐れず、シュートも上手く、彼には活躍 する可能性を感じさせる。 ハワードほどでないが、守備での存在感もあり、 ハワードよりもローポストでの動きはいいかも しれない。 デロンテ・ウェストはPGもできるが、PG タイプではなさそうだ。 いいパスもだせ、バスケット知能も高い。 ボストンが彼に自由にプレーさせられれば、 彼はカッチーノ・モーブリーのような選手に なれる可能性もある。 マーカス・バンクスとケンドリック・パーキンス はかなり苦しんだ。 シュートも35パーセントと低く、ターンノーバー を連発した。(バンクス) パーキンスは1試合11点をあげる日もあったが、 背を向けたプレーができず、リバウンドもとれ る気配がなかった。 ジャスティン・リードも期待できる可能性を 示した。 ☆マイアミ・1−4 ドレル・ライトが1試合目に怪我で欠場したため、厳しいメンバーになった。 ワシントン戦で30点と活躍、レイアレンの体躯 と、サム・キャセールのシュートストロークと、 リップ・ハミルトンの身体能力を持ち合わせたよう な選手である。 ミドルレンジからのシュート力そしてドリブル 能力の高さをみせた。 エディー・ジョーンズにとってかわれる選手で ありそうだ。 2巡目のマット・フレイジは想像以上に活躍 した。 9本の3Pを決めた。 他のワン・ジージーなどは、、、まぁそこそこ ってところか。 ○コラムニストの評価 ☆1stチーム G・スティーブ・ブレイク(ワシントン) G・キース・ボーガンズ(オーランド) G・トニー・アレン(ボストン) F・ジャービス・ヘイズ(ワシントン) F・ドワイト・ハワード(オーランド) ☆2ndチーム G・ジャマール・ネルソン(オーランド) G・ダジュワン・ワグナー(クリーブランド) C・アル・ジェファーソン(ボストン) F・ルーク・ジャクソン F・ドレル・ライト(マイアミ)