○忠誠の形 インディアナポリスで6月にF1レースが行われた が、様々なスポーツスターの帽子やユニフォームを 来た人間がいた。 インディアナ州に住む10歳になる少年ブランドン・シェフェルベイン君は、クリーブランド・キャバリアーズの23番ジャージ、レブロン・ジェームスのレプリカを着ていた。 ☆ブランドンくん 「だって彼はクールなんだもん」 現在のスポーツにおいて、服装の傾向は様々で ある。 ケーブルテレビの普及、そしてスポーツ選手の マーケティングにより、以前に見られることは なかったキャブスの新しいアイドル達を表現する 人間が現れるようになった。 ☆レイ・コンプトン(コルツの販売副社長) 「以前は、どこのチームもより熱心なファンを 所有していた」 そういった熱心なファンはいつも地元のチームに 誇りを感じていた。 テレビで見るもの、ラジオで見るものすべてが そうであったから。 しかし広がり続けるモバイル文化により、ファンは もしチームのそばから離れてしまった場合でも、テレビやラジオ インターネットで応援しつづけられるようになった。 つまり、自分の近くのチームでなくても応援できる 時代になっている。 ☆ジェリー(ブランドンの父) 「ブランドンは、みんながキャブスに注目していた おかげで多くの試合を見るようになった」 「私が同じ年ぐらいのときにはありえなかったん だけどね」 ポピュラーであれば、それはそのまま商品につながる。 ファンは自分の好きなチーム、選手のものを選択 する。 多くのファンにとって、それは目立つことに直結し、仲間意識に つながるからだ。 ☆ミッチェル(ブランドンくんの継母) 「みんながジェームスについて話しているみたい」 「だからブランドンも彼が好きなんでしょうね」 ○マーケティングとテレビ 30年前、ESPNは存在しておらず、主に ABC、NBC、CBSがメインだった。 今は4つの24時間のESPNチャンネルやケーブルテレビの パック放送が存在し4大スポーツや有力チームの放送が見られる ようになった。 インディアナだけでなく、ほかのNBAチームに おいてもチームにスーパースターが対戦相手に なれば広告を行うだろう。 しかしインディアナはコンセコにおいて相手チーム の選手のジャージを販売しない。 あくまで地元のファンが中心になる。 ☆ラリー・マゴ(インディアナの販売副部長) 「チームは試合を宣伝するとき、チームの選手、 チームのことを第一に宣伝する」 「しかしどのゲームについても重要なものについては宣伝しようとしている」 最近のコンセコではファンの多様性の様々な例を 提供してくれる。 デトロイトやLAL、LACのTシャツを着たファンも現れるように なった。 アイバーソンやシカゴホワイトソックスの強打者 フランクトーマスのユニフォームを着たファンも いる。 ☆クリスチャン・エンド(ファンの行動心理学者) 「自分たちが親近感をを持っている選手が好き な傾向が強い」 「ファンは自分たちがチームや選手と一体であることを公表することに 大きな意義を求めている」 「傾向としては活躍しているスター選手のグッズ を身につけていることが多い」 インディアナ南部出身のクリスティル・リドナー 18歳はテネシー・タイタンズの90番ジェボン カースのユニフォームをフィーバーの試合で着用 していた。 そのユニフォームは彼女のものでなかった。 ただどんなふうに見られるかに興味があったと いう。 弟が彼女がカースファンで青色が好きであったから くれたという。 ☆キム・リドナー(弟) 「周りがそのユニフォームについてからかって いたけど、一度そのユニフォームを学校に着ていった」 「周りになんていわれるかと思ったら、数週間後、ほかの多くの友人が それを着てきていたよ」 フィーバーを最前列で応援していたマービン・スミスはオークランド・ レイダースの黒の80番ジャージを着用していた。 未来の殿堂選手であろうジェリー・ライスのユニフォームである。 ☆スミス 「彼はNFL最高峰のアスリートの1人だからね」 スミスくんはもともとアラバマ出身で移住してきて いる。 ☆ミッチェル(ブランドンくんの継母) 「ファンはずっと同じエリアにとどまっていない」 「様々な理由で移住したりするから」 「いまはコルツの地元に住んでいるけど、私は いつもパッカーズファンでいつづけると思う」 「試合にはいくけど、コルツの応援はしないわ」 ○商人の喜び そういったファンの行動心理は、ファン商品を 扱う小売業者にとってよいビジネスになる。 ブランドン・マン21歳は先週彼のジャージコレクションを増やすため、 インディアナ州の収集家の集まる店を訪れた。 彼はジョー・モンタナとボー・ジャクソンのユニフォームを求めた。 とはいえ、彼が地元チームを応援していない 訳ではない モンタナはNFLの殿堂入りQBであるし、ジャクソンは若い人に人気の NFLとMLBのスター選手であった。 当然インディアナやコルツのグッズが売れていると いうが、その次に来るのはMLBのカブスやシンシナティー、セント ルイスやボストン、ヤンキース あたりのものが人気であるという。 ☆ノール(店員) 「カブスは野球ではウチの売れ筋だね」 「NFLではコルツの次にパッカーズ、クリーブランド、シカゴ、 ピッツバーグ、シンシナティーあたりである」 「NBAだと、インディアナの次に、レブロン・ジェイムスとレイカ ースだね」 ビル・トロマン51歳は英国出身のF1ファンで ローススロイスの役員として6ヶ月世界をまたにかけている。 彼はブラウンズの帽子やコルツの帽子など、アメリカの多くのスポーツが 好きである。 現在のスポーツ文化の一部になっていることを 楽しんでいる。 ☆トロマン 「私は長年NFLのファンだった」 「イギリスでは80年代のNFLゲームを4つの チャンネルで放映しているし、アメリカのホテル 暮らしでも、スポーツを観戦できる時代になって いるよ」