○世界のバスケは進化している。でもアメリカは? 12年前、いやそれは永遠にも感じる。 ドリームチームはバルセロナ五輪で神に近い 存在だった。 彼らは芸術であり、バスケの域を超越していた。 他のチームも彼らのプレーに陶酔していた。 ☆ラリー・バード 「みんなで誰を守るかで争っていた」 「そして写真を撮ることに熱心だった」 「当時はどこの国の選手もアメリカに勝てるなんて 思っていなかったが、今はどこの国もアメリカに 勝つことができると思っている」 五輪は、アメリカにとって単なるエキジビション だったが、いまや苦しい国際大会になっている。 イタリアにエキジビションゲームで破れ、アテネ ではメダルさえ危ぶむ声が聞こえてきている。 アメリカが金メダルを取れるかどうかを1人の ドリームチームのメンバーに聞いてみた。 ☆バード 「彼らは十分な才能を持っている」 「勝つことができるだろう」 「勝つことができるか、それとも必ず勝つか?」 「勝つことができる」 「マイケル・ジョーダンが1992年に『勝利を 保証できるかって?」といっていたのはジョーク に過ぎないものだった。 「しかし今、カーメロ・アンソニーが『俺が勝利を 保証する』というのはニュースになってしまう」 「今の現状のアメリカバスケの大きな問題は、 我々が誰をドリームチームに選ぶとか、どうやって 選ぶとかではない」 「本質的な問題は誰も出たがらないとこにもあるが、NBAレベルでのプレー方法にもある気がする」 「欧州は急速にバルセロナ以降のドリームチーム との差を縮めてきた」 「彼らはどんどん良くなり、アメリカはどんどん 悪くなっていったからね」 「大学で学ぶべきことを学ばずに来たつけがここに 出ている」 「彼らは基本が抜けているからね」 結局のところ、アメリカがどのようにプレーし、 誰を代表に選ぶかにもよる。 ☆バード 「アメリカは名前先行で、選手全体として選ばな いように思える」 「彼ら全員、チームをひっぱる選手であり、いつも 頑張らなくてはいけないが、みながそうであるので、ひっぱる選手でなくなった場合にどうしていいか わからない状況にあるんだ」 バードは2つの変化をすることを望む。 第一に4人の大学生選手を加えること。 12人全員NBA選手を置くことはよくないという。 次にスター性ばかり重視しないで、シュート力の ある選手をいれるべきだという。 国際ルールだと3Pラインが近いため、みな ゾーンディフェンスを慣行する。 ☆バード 「1992年は私とクリスマリンが外にいた」 「外から3Pを2人で叩き込み、ゾーンを壊滅 させた」 「もし彼らのゾーンディフェンスが崩壊してしま えば、それで試合は終わりである」 「アイバーソンやマーブリーが外からシュートを 決められなければ、アメリカはボロボロになって しまうだろう」 全ての人間がアメリカがもっともタレントを揃えた チームであるということには疑問を持たないだろう。 ただそれが世界最高のチームを構成しているかは 疑問であるが。 そもそも彼らは一緒に長くプレーしていない。 多くのスーパースターがプレーすることを拒んだ。 彼らはプレーに対する国際的なスタイルをまだ 所有していないといえるだろう。 イタリア戦で彼らは目が覚めただろうか? リトアニアとの2000年の試合で目が覚めて いたはずだ。 ワールドバスケットボールチャンピオンシップで 目が覚めていたはずだ。 オリンピックでプレーしたい選手の望みではない ような振る舞いが目立つ。 アイバーソンは先週のミーティングに遅れて あらわれた。 欧州各国は上昇し、アメリカは弱体化しつつある。 1992年に私たちが作った栄光が滅びつつある。 ☆バード 「バルセロナでクロアチアと戦った試合を思い だした」 「私たちはヘリコプターで移動し、警察に守られて 移動した」 「バスからクロアチアの選手は、私たちをみよう と集まってきていた」 それから12年後・・・ アメリカはその憧れを抱かれていたクロアチアを 倒すことができるのだろうか?