○タイトルへ マイアミ・ヒートはシャキールオニールの獲得で、 NBAの上位候補に位置づけられるようになった。 オニールは平均27点12R。 それにより得点力とリバウンドがマイアミに与えられる だろう。 2年目のウェイドは既にNBAのベストペネトレイター の1人となっており、マイアミはレイアップの機会が 増えるだろう。 しかし外からの能力に課題が残る。 特に3Pという点で。 敵は間違いなくゾーンをひき、シャックにダブルチーム トリプルチームをひいてくるだろう。 それゆえに中距離、長距離からのフリーのシュート 機会が増えるだろう。 重要なのはそのフリーの状況から外の選手達が得点を とれるかという問題である。 疑問は多いが、HCスタン・ヴァンガンディーは 心配していない。 ☆ヴァンガンディー 「オフにその準備をしてきた」 「ドリアック、レイトナーはリーグでも屈指のシュー ターだよ」 「ウェズリー・パーソンはNBA史上におけるベスト 3Pの1人だし、デモン・ジョーンズもFAのSGの 中では最高の選手である」 シャック以外でマイアミが獲得した最も重要な選手は パーソンかもしれない。 33歳のベテラン選手はマイアミに加入した。 41パーセントの3Pは年齢こそ高いが、キレイな ストロークである。 ☆パーソン 「できれば、チャンピオンを取りたい」 「シャックやウェイドがいるからね」 「俺は3番目のオプションかもしれないが、なるべく フリーになり、決めたい」 フリーになるのと、シュートを決めるのは異なるもの である。 エディージョーンズは昨年フリーになりつづけたが、 シュートを決められなかった。 特にポストシーズンでは3割以下の3Pでチームに 貢献できなかった。 ☆ジョーンズ 「決められるってことはわかってる」 「ときどき選手は緊張し、ボールが入らなくなること がある」 「NBAに長くいるのでそれはわかっているつもり だよ」 ジョーンズは2年ぶりにシャックと同じチームでプレー できることに興奮している。 ☆ジョーンズ 「シャックとプレーすることで、相手が2フィート 俺の側からいなくなる」 「だから、俺は確実に決めなくちゃいけないね」 フリーでのシュート率はプレーオフへ大きな意味を 持つ。 外からのシュート力があれば、マイアミは3拍子 そろったチームであり、タイトルを取れるチームに なる。 昨年は5勝15敗スタートから42−40と巻き返し、 ニューオーリンズを倒した後、カンファレンスセミ ファイナルでインディアナに負けた。 最も支配的な選手を加えた今、マイアミは優勝に もっとも近づいたチームである。 あとは外の選手達のシュート力がカギを握る。 ☆オニール 「我々は素晴らしいシューターを持っている」 「簡単ではないが、一回それが上手くいけば、すぐに みんな理解できるだろう」 NBAはそんな簡単なものではない。 たとえフリーのシュートでも。 その疑問を解決すべく、NBAのタイトルを獲得する ために、選手達はシュート練習を続けるだろう。