○バッドタイミング シャック、マグレイディー、マーチンといった選手が 移籍した後、さらにヴィンス・カーター、バロン・ デイビスが移籍希望者として知られている。 移籍希望のタイミングは悪くない。 しかし問題は彼らの要求が大半のスタープレーヤーに ありがちな間違いを示していることである。 移籍希望の理由はチームの不安定さである。 しかしそれらの選手達の要望はただ自分の要求を公開 するためだけにそういったことをしているのではない かと疑問に思う。 カーター達と望みをかなえた選手達の違いは、望みを かなえた選手達が残り1年で契約を終了できたことに ある。 移籍元のチームは補償なしに選手を失うことを恐れた ために、トレードで彼らを放出することにした。 他方でデイビスやカーターは130ミリオンもの巨額 な契約が彼らを縛りつける。 2人の選手はチームの将来に期待して巨額の長期契約 を結んだが、状況は一変し、彼らは再建というものの ために戦う代わりに、移籍を希望している。 巨額な契約を結ぶということは責任も大きくなる。 交渉の時に想像すべきことなのに、責任を放棄しよう としている。 マイケルジョーダンはブルズで5シーズン後、チャン ピオンシップを獲得した。 一方でバークリーは2度のチーム変更を試みたが、 チャンピオンになれずに現役を終えた。 もしアイザイアトーマスがトレードを要求していたら、 我々の記憶にバッドボーイズは存在しなかったであろう。 ジョーダン、アイザイア、マジック、バード・・・ 彼らは状況が厳しくなっても、移籍を希望しようとは しなかった。 彼らはよい時も悪い時も経験しつつ、なんとかチームを 盛り上げ、多くのチームメート、敵、メディア、ファンの 尊敬を得ることに成功した。 それをリーダーシップというのだが、カーターとデイビス にはそれが必要であろう。 リーダーであるためには下記のことを行わなくては ならない。 1 チームメートの長所短所を理解すること。 2 練習や試合に早々に現れ、一生懸命さなどを示す。 3 チームメート達を盛り上げ、周りのレベルを上げるよう にしむけること。 4 負けた後など、ロッカールームで前向きな姿勢を取り つづけること。 5 あらゆる人間から尊敬を受けるようになりなさい 6 メディアを尊重しなさい。 7 法を守り、堅実な市民になりなさい。 もしカーターとデイビスがそういった行動を行えば、 彼らを当てにしている人々の真のパワーを理解し、 感じとることができると思う。 そうすれば、きっとチームに残っていた日々が悪い ものではなかったと理解できる日が来るだろう