○シカゴ(ウィンディーシティー)に再び風は吹くのか? インディアナとのリスキーに思われる7選手トレード には色々な理由がある。 ジェイレン・ローズとトラヴィス・ベストは名が売れて いる。 しかしその2人を取るために、チームの5割の得点源を 放出した。 その部分をローズとベストでまかなえる保証はなにも ないのに。 実際、彼らもプレーオフ候補から最下位のチームにいく ことに不満を漏らしている。 ☆ローズ 「最下位のチームに来てうれしいと思うかい?」 「普通最下位チームには来たくないよね」 「でも、いまシカゴにいるわけだからこのチームが 勝てるように頑張るよ」 チームは彼らが加入後、不調のニックスに36点差を つけられたが、後半時に28点差、4Q終了時には 14点差まで詰めた。 ローズとベストがチームをひっぱりこの驚異的な追い 上げになった。 彼らが助けてくれる予感もさせる。 ☆ローズ 「負けているチームでこんなに大歓声を聞けるのは うれしいね」 「素晴らしいファンだよ」 「3年連続ビリなのにファンはこんなに応援してくれる んだから」 ただブルズファンはラジオのトーク番組などで、この トレードの失望を訴えた。 彼らはただでさえ点を取れないチームなのに、より 得点が取れない可能性に不安を感じている。 マーサー17点、Bミラー13点、オリー6点、 アーテスト15点・・・。 マーサーは膝の怪我でしばらく出場できないだろう。 しかし彼を放出するのにはためらいがある。 ましてやアーテストとBミラーまで一緒に放出して しまったことに失望は多い。 エディーカリーは違う考えを持つ。 負け続けているだけに新しい方策が必要だと感じている。 ☆カリー 「ぶっちゃげ、なにかしらの変化が必要だと思っていた」 「確かにいい選手達を失ったが、なにも得てない訳では ない」 「ずっとプレータイムをあまりもらえなかったけど、いま こそ俺ができることを証明するときだと思う」 カリーとチャンドラーは最初のニックス戦で2人とも ダブルダブルをするなど貢献しそうな気配である。 ローズのパスにより、得点の機会が増えた。 PFマーカス・ファイザーもいきなり30点の大活躍 である。 ☆ファイザー 「ローズ獲得により、俺達がフリーになる」 「今回のトレードで多くの選手にとっていい感じになり そうな気がする」 ローズとベストの加入により、過去3年一度もなかった 3連勝も生まれた。 トレードによる疑問は消えつつある。 オフでの新しい選手の加入次第では、MJとピペンが 抜けて以来の最下位地獄から抜け出せる期待すらある。 ☆ホイバーグ 「彼は試合を理解しているし、得点力もある」 「彼こそ長い間再建に苦しんだチームに必要な選手かも しれない」 ジョーダンと違い、ローズだけではどうにもならない だろう。 ローズにはより助けが必要になるであるだろう。 今後のFAも当然に見ている。 ローズはすでにこのチームにその選手がいるともいう。 カリーとチャンドラーだ。 チャンドラーについては若きマーカス・キャンビーとの 呼び声も高い。 ☆ローズ 「奴らはいるだけで大きな壁だからね」 「カリーもベイビーシャックの異名を持つほどだ」 「彼らが成長していけば、チームもよくなっていく だろう」 ローズはかつて自分が所属したミシガン大学「ファブ ファイブ」のハワード、ウェバーのようなポストでの 存在に期待している。 大きな選手がポストでボールを受けてくれることの 必要性を理解している。 カリーは得点力があり、チャンドラーは守備力がある。 彼らの潜在能力をひきだすのにローズの力は不可欠だ。 ローズの大きさは10代のビックマン達にとってより いいボールを供給するだろう。 ☆カリー 「ローズはボールの入れ方を理解しているし、身長も 高いから、本当にいいよ」 ベストについて、なにも言及されていないが、今まで チームにかけていたディフェンス、そしてフリーでの 得点力、そしてフリーへの仲間へのアシストで期待 できる。 ☆チャンドラー 「ローズとベストの存在はチームをよりよくしてくれて いる」 「特にシカゴのように若い選手が多いチームにはね」 いつかローズやベストのようなベテランにより、ユナ イテッドセンターが再び陽の目を受ける可能性はある。 ☆ローズ 「すぐには上手くいかないだろうけど、長期的にそう なっていくだろう」 「まだ始まったばかりだよ」