○証明すべきもの シャモンド・ウィリアムズはひょっとするとやや遅れて ボストンの選手として認識されたのかもしれない。 ヴィン・ベイカーとともに、ケニー・アンダーソンの代わりに ボストンに来たが、未知数の選手としての扱いだった。 しかしシーズンが始まろうとしているとき、彼の役割はすでに ベイカーの役割以上のことを期待されている。 シアトルにはペイトンがいたため、チャンスがあまり回って こなかった。 ボストンに来て、チャンスがまわってきた。 ☆ウィリアムズ 「自分を必要としてくれる場所があることは素晴らしい」 彼は98年にシカゴにドラフト34位で指名されて以来、アト ランタに放出され、すぐにカットされ、その後、FAとして シアトルと契約を結んだ。 2年シアトルでプレーした後、そこそこの活躍をし、他のチーム から興味もたれるようになるが、制限付きFAにより、シアトル の4,5ミリオンの契約にマッチできるチームはなかった。 そして彼は4,5ミリオンでペイトンのバックアップとして 契約を結んだ。 彼が唯一知られているのは、アフロヘアーやヘッドバンドぐらい で、特にみな彼のことを知らなかった。 ややゲームメイキングには難があり、シュート力はあるが、 身長の関係上PGになった。 しかしシアトルとの契約後、彼にチャンスが与えられることは なかった。 ネイト・マクミランHCは新人のアール・ワトソンをバックアップ PGとして起用し、ウィリアムスはポジションを失った。 ☆ウィリアムズ 「シアトルとの関係は終わった」 「ベイカーと私は新しい環境でこのチームをより高いレベルに もっていけるだろう」 しかしボストンがウィリアムズに求めているのは、プレーメイ キングではない。 むしろボストンのオフェンスのメインである外からのシューター 陣の1人として考えられている。 一方で、ピアースやウォーカーをアシストでひっぱれる選手が いる必要もある。 ☆ピアース 「俺はなるべくフリーの選手を探してパスを出そうとは思ってる」 「それがよりオフェンスをたやすくするからね」 「でも、ウチは新たにその仕事ができる選手を獲得した」 仕事はボールをハーフコートから持ってきて、ウォーカーと ピアースにラストパスを送る役目である。 トニー・デルクやJRブレマーとのプレータイム争いになるだろう が、ウィリアムズはスターターを勝ち取った。 ブレマーはよりパッサータイプのPGであるが、プレシーズン マッチでの不調が祟った。 またたとえスターターでなかったとしても、彼が試合の終盤に でてくるのは堅い。 ボストンの守備戦術上、彼が必要になる。 デルクの方が守備能力は高いが、ボストンの守備面での改善は 能力以上に努力が必要とされる。 ☆エリック・ウィリアムス(チームメート) 「彼は多くの力をみんなに与えてくれる選手である」 「ドリブルでペイント内に切れ込めるし、外からも打てる」 「守備面でも貢献できるし、彼が入ることでよりランニング オフェンスがいきてくるんだ」 ウィリアムズには外重視のオフェンスのボストンに居場所がある。 ☆ウィリアムズ 「とにかく今の状況を生かせる立場にある」 「色々なパスも出せるし、チームメートを助けることもできるし、 打ちたいときにシュートも打てる」 「もちろん自分が打った方がいい場面でね」 「みんなは俺を外からのシューターと見ているみたいだけど、 中へ切れ込むこともできる」 「プレーしていけばいくほど、みんなと上手くやっていける ような気がするよ」 最終的に、ウィリアムズはどれくらいいい選手か自分で示す だろう。