○これからの道 「NBA?」 「からかっているのかい?」 アルビダス・サボニスはNBAに戻るかどうかについて聞かれた とき笑ってこうこたえた。 「もう動けないし、身体もあちこち痛いよ」 動けないといっていた男はブレイザーズのプレーオフへの進撃の 重要なピースになっていたのだが。 平均15分6点4R。 FG48パーセント、FT79パーセント。 7−3インチのこの巨人がNBAの各チームからオファーを 受けていたことは特に驚きもない。 ☆サボニス 「ぶっちゃげ、この夏に2つのオファーについて考えたよ」 「ジルギリス・カウナス(リトアニア)かポートランドか」 「そしてポートランドでもう1年やることもできた」 「ただ彼らは再建しようとしていたし、俺は年を取りすぎていた」 「ザルギリスの方が多くの貢献ができると思った」 20年前にサボニスはバスケットボールキャリアをはじめた。 そしてまた20年のキャリアの最後にそこでプレーしたいという。 ☆サボニス 「足が動き何とかなる間にカウサスを助けたかった」 「コーチとしてでなく、選手としてね」 「最も重要なことはまだバスケをしたいということなんだ」 彼は理解していた。 たった6週間で彼の38歳のシェイプは戻り、そして欧州の アリーナに旋風を巻き起こしている。 ザルギリスは2勝1敗でグループのトップタイにいて、サボニスは 16点13R2ブロックと、欧州リーグのトップレーティングを 獲得している。 ================= Q 振り返っていて、NBAの中で一番の記憶はなんですか? A 色々なことが起こった。 1年目は興味深かった。 もうすでに30歳で、成熟していた。 多くのことを知っていたし、いろいろなチームでプレーしていた NBAに入り、突然ルーキーのようになった 全てが知らない新しい世界だった 新しい仲間、新しいバスケ・・・違う惑星にいるようだった。 レイカーズでカンファレンスファイナルにいった時も覚えて いる。 第7戦4Qで15点差つけていた。 でも勝利は逃げていった。 胸が張り裂けるような負けだった。 勝てば、たぶんファイナルでも勝てただろう。 Q バスケット選手としてほとんど全てのものをあなたは獲得して いる。 五輪で金メダルもとったし、世界選手権・欧州選手権でも優勝 した。 NBAチャンピオンシップを取りにいかないのでしょうか。 A 俺以上に他の人々が興味を持ってるんじゃないのかい?(笑) 俺はそういったもののコレクターじゃないよ。 1度獲ってしまえばなんともないんだけど、そうでない場合、 日が経ってからもう1度チャレンジしておけばよかったと 思うかもしれないものだけどね。 Q まだ興味はありますか? A もちろんだよ。 でもないしょにしてくれ(笑) Q 今は欧州人がたくさんいますが、あなたがいた当時欧州人選手は 少数しかいませんでした。 A 最初にいった人々は大変だった。 ドラゼン・ペトロヴィッチ、サルナス・マルシウリオニス、 トニー・クーコッチ・・・。 彼らは以前欧州のスーパースターだったにも関わらず、ベンチ で時間を費やす時間が多かった。 自分が十分できるとわかっているのにその扱いでは辛いだろ。 だから彼らは本当に一生懸命頑張り、門戸を開いてくれた。 日に日に欧州人達がNBAでプレーするだろう。 Q アメリカで7年生活しました。 引退したら、もうアメリカに住むつもりはない? A ポートランドに自宅があるが、リトアニアからは遠すぎる。 若い世代は違うのかもしれない。 イルガウスカスとかはもうアメリカが快適みたいだが、俺は そう感じないよ。 家族も同じさ。 Q あなたの今シーズンの目標はなんですか? A リトアニアリーグで優勝。 欧州ではまだなんともいえないが、まずは予選の2Rに。 あとはそれからだよ。