○ネクスト・ミリチッチ ネマンジャ・アレクサンドロフは歴史を作るだろう。 この記事を読んだ数年は笑えるものかもしれない。 将来色々なことが起きるかもしれないが、間違いなく、16歳の彼に は特別ななにかがある。 ☆元ユーゴのスター・サーシャ・ラデゥノビッチ 「彼はユーゴでもかなり有名である」 「唯一の疑問は、彼が欧州のスターになるのか、NBAのスターに なるかだけだ」 「彼は規格外の選手だ」 「彼のように何でも上手くこなせる選手を俺は知らない」 ☆ゾラン・サビッチ(ボローニャGM) 「彼を見た瞬間になにか感じ取ることができるだろう」 「できるならば彼と契約したい」 それらの意見が彼を獲得したい理由である。 しかし、彼の態度はまだスターではない。 まだレギュラーでないが、彼はレギュラーのように振舞う子供だ。 だが、数年で欧州最高選手になるだろう。 ガソルやラドマノビッチ、キリレンコ、パーカー、ミリチッチを 上回るだろう。 彼はよく走り、6−10の身体をスムーズに動かせる。 外からのシュート力もあり、なんでもできる選手であろう。 ○ネマンジャを知ろう 俺の英語は完璧ではないと彼はいう。 それは事実である。 彼の英語レベルは平均的なセルビア人の16歳よりも劣る。 アレクサンドロフは2年前にゼレズニクで、一部リーグプレーを 始めた。 14歳だった。 セルビア人選手は比較的早くデビューするが、それでも圧倒的な 速さだった。 ☆アレクサンドロフ 「辛かった」 「他の選手は俺にとって強力すぎた」 「昨シーズンはジュニア世代とプレーしていた」 「いまとなってはそれでよかったと思っている」 政治的な問題により、彼は昨シーズン1部リーグでのプレーを 阻害された。 しかし彼は今シーズンプレーするだろう。 HCブラド・デュロビッチは若手にチャンスを与えるHCである。 ザルコ・カバルカパに対してもそうしてきたHCである。 彼が既に示した能力は無限大の可能性を感じさせ、将来的にNBA にいくのは濃厚である。 しかしそれについて彼は話したがらない。 ☆アレクサンドロフ 「それはかなりのプレッシャーである」 「とにかく一生懸命やるだけだ」 「もしスターになりたいなら、より改善しなくてはいけない」 ○コモンセンス・成熟 10代の奇才について話す場合、それらの単語は彼に当てはまる 言葉である。 両親は教育に力をいれている。 実際、彼はセルビア代表チームで唯一毎日授業を受けている1人で ある。 しかし彼はおよそ5時間の練習を行っているが。 彼の友人であるゾラン・サビッチはこういう。 ☆サビッチ 「彼はもう一つのレベルにあることを感じられる」 「彼は静かな少年だが、賢いんだ」 「彼ぐらいの他の子がNBAをイメージするが、もう少し欧州で 上手くなり、NBAにいきたいと思っている」 アレクサンドロフにそれについて尋ねた。 ☆アレクサンドロフ 「サビッチは俺にバルセロナのよさについて話してくる」 「俺もスペインリーグではバルセロナが好きなんだ」 「スペインかイタリアでプレーしたいと思っている」 「その後にNBA?」 「わからない」 「それについて語るのは時期尚早だよ」 そして彼もまた有力欧州選手のように、ケヴィン・ガーネットが 好きである。 ☆アレクサンドロフ 「彼は好きな選手なんだ」 「SF、PFができる彼のようにプレーしたいね」 「どちらかといえば、SFの方がいいね」 ○重要な年 マーチン・セドラゼク(ボーダーズキャンプのディレクター)は ネマンジャ・アレクサンドロフは先例のない選手であるという。 ☆セドラゼク 「今まで見た中でこんなに優れた選手を見たことがない」 「しかし彼に比較できるとすれば、クーコッチ、ジョルデジェビッチ ディバッツといったところだね」 「彼はいつもいいプレーをしている」 「ガソルよりも優れた選手か?」 「それはわからない」 「ガソルは遅咲きの選手だったからね」 「ここ2、3年で彼がどうなるかを計ることができるだろう」 「もし彼が進歩すれば・・・想像もつかないね」 試合能力、フィジカル、プレー態度といった面でまだNBAレベル にない。 しかし彼については多くのNBAスカウトが興味を示している。 彼のエージェントSFXは、もしNBA入りに年齢制限を加えた 場合、訴訟を起こす可能性がある。 2005年のドラフト1位が彼である可能性が高いことを理解して いるからだ。 その一方で、本人は、とにかく一生懸命やることだけを考えて いる。 ☆アレクサンドロフ 「自分の守備とパスを改善したい」 改善。 それができれば、彼は歴史を作るだろう。 もしそうならなければ、このストーリーについて笑う人がいる だろう。