ハンターorフィッシャー? デレク・フィッシャーとリンゼイ・ハンターはツマミではない。 チームにより風味を持たせる重要な役割である。 2人とも3Pシューターとして得点をチームに与えることが できる。 あとはフィル・ジャクソンがどういう場面で彼らを入れるか である。 デレクフィッシャーはレイカーズが今まで使ってきた選手である。 96年のドラフトで24位指名。 レイカーズ6年目であり、5年目のシーズンである00−01年 シーズンにスターターになった。 フィッシャーは平均35分以上のプレータイムを獲得し、昨年の 2倍以上の得点とアシスト数を稼ぎ出したが、疲労骨折により、 シーズン半ばで欠場を余儀なくされた。 プレーオフに戻ってきたフィッシャーは、レギュラーシーズン 以上の活躍を見せる。 50パーセント以上の3Pアベレージを誇り、強豪サンアントニオ を沈め、連覇に貢献した。 6年目のシーズンにそのままいけるかと思いきや、また足の疲労 骨折で少なくとも1ヶ月欠場した。 一方で、レイカーズはミルウォーキーから新たなスパイスを加えた。 リンゼイ・ハンター。 ハンターは1993年にデトロイトに10位指名でドラフトされた。 1年目に26試合でスターター、平均10点5Aという内容だった。 彼の得点平均は年々上がっていったが、アシストは増えなかった。 外からのシューターとして評価をあげ、1999年ー00年シーズン に、ハンターは全試合でスターターとして、ほとんどフルに働いた。 彼の3Pは43パーセントでNBA7位。 平均13点で、ジョー・デュマースと比べられるほどの選手と なっていたが、オフにビリー・オーウェンスとのトレードで ミルウォーキーにトレードされた。 ハンターはミルウォーキーでもいきなり活躍し、「マイアミの奇跡」 といわれる4Qに5本の3Pを叩き込み、マイアミを沈めたりの 活躍もし、マイアミのパット・ライリーに「今年最高のトレード」 であったといわしめた。 しかしその後、彼の爆発はなりを潜め、ベンチからの出場が多く なり、2年目以来の最低の数字になり、レイカーズからオファーが あるとともに、すぐ放出された。 結果として、2人の争いにより、両者は爆発した。 ハンターが45試合、フィッシャーが22試合でスターターを つとめ、フィッシャー27点、ハンター21点をあげる活躍。 アシスト、プレータイムでも熾烈な争いになっていった。 スタッツを見る限りではフィッシャーがスターターであるべき かもしれない。 ただデレクがスターターイコールチームの勝利ではない。 フィッシャーの時は13勝9敗、ハンターの時は34勝11敗。 またレイカーズはフィッシャーがベンチスタートの時は23勝10 敗という成績である。 これを見てどうすべきか・・・。 当然、フィルはハンターをスターターにすべきであろう。 また違うデーターを見ると、フィッシャーがFG5本 以上決めるとチームは13勝2敗。 一方でそうでないと0勝11敗である。 フィッシャーの出来不出来に関わるともいえる。 フィッシャーはベンチから出場すると、スタッツが上がる。 他方で、ハンターはベンチから出ても内容は変わらない。 ただプレータイムが落ちると、3P率も落ちる。 他にも不確定要素がある。 重要な試合という面で見れば、フィッシャーが48試合のプレー オフ経験があるのに対し、ハンターはたった15試合だけである。 プレーオフ経験という面ではフィッシャーに分がある。 実際、レイカーズが優勝するためにはフィッシャーの力が必要 に見える。 彼らは重要なプレーオフの場面で彼の3Pが非常に必要である。 ただハンターがスターターをした方が勝てるし、フィッシャーが プレータイムを多くした方が勝利にも繋がる。 難しい問題である。 結局、ハンターをスターターにして、ハンターをサブのように 使用するのがベストなのかもしれない。 フィッシャーは終盤に大きな仕事を出来る力がある。 ハンターよりもフリースローも上手い。 最後はジャクソンが決めることだ。 たまに爆発するハンター、堅実なフィッシャー。 どちらを選ぶのか、楽しみなところである。