○ショータイムリターン byエディー・ジョンソン 私はつまらない試合はみない主義だ。 得点がポンポン入る、攻撃重視のチームが好きである。 かつてはコットン・フィッシモンズが率いたフェニックス サンズが最も私の好きなチームだった。 ケヴィン・ジョンソン、トム・チェンバース、ダン・マーリー ジェフ・ホーナセック、マーク・ウェスト・・・。 とにかくよく走るチームだった。 2、3人で駆け上がり、一気に加点する。 走れるし、シュートも打てる。 時にアンセルフィッシュにバスケットゴールに向かう。 私はフェニックスで28分平均21点を88年シーズンに あげた。 チームは118点。 このチームの重要なカギはコーチだった。 練習で十二分に指示を与え、試合になると、あとは選手任せ である。 選手を信用し、リズムが悪い時でも特にタイムアウトを取 ったりもしなかった。 今年、そんなバスケを展開しているチームが数チームある。 興奮すべきバスケチームを紹介したい。 ☆見てて楽しいチーム 1フェニックス・サンズ スティーブ・ナッシュはリーグ1のPGである。 アーマー・スタッダマイヤーはシャックに次いで支配的な選手 である。 ショーン・マリオンはNBAで大きくない最良のリバウンダー である。 ジョー・ジョンソン、Qリチャードソンは相手チームにとって 悪夢のような存在である。 マイク・アントーニはそういった選手達に役割を確立し、 プレーさせている。 2シアトル・スーパーソニックス レイ・アレンとラシャード・ルイスはこのチームのリーダーで 外からバンバンシュートを決めてくる。 ルーク・リドマーは得点できるし、アシストもできる。 レジー・エヴァンスはインサイドで色々な堅実なプレーができる。 ネイト・マクミランは、下降するんでないかと思われたチームを 改善したマジシャンかもしれない。 3・オーランド・マジック 数年ダメだったグラント・ヒルがスティーブ・フランシスとと もにこのチームを変えた。 ドワイト・ハワードは期待に応えているし、カッチーノ・モー ブリー、ヘド・ターコルーやケルヴィン・ケイトもロールプレ イヤーとして上手くやっている。 ジョーニー・デイビスはエース2人に託し、成功させた。 4・クリーブランド・キャバリアーズ レブロンは本当に素晴らしい。 もうマジック・ジョンソンの域に達している。 彼のアンセルフィッシュさはジェフ・マクイニスにも効果的に 影響を及ぼしているし、イルガウスカス、グーデンにも好影響 を及ぼしている。 ポール・サイラスはオールドスタイルなコーチであるが、若い 選手達に自由にプレーし、ミスをすることを認めている。 5・ワシントン・ウィザーズ リーグ2位の得点力。 ジェイミソン、アリーナス、ヒューズ。 フリースロー獲得率も2位である。 エディー・ジョーダンはテンポを速め、無駄にボール回しをした りしない。 佳作 ダラス、ミネソタ、LAクリッパーズ、サクラメント ☆見ててつまらないチーム 1・ヒューストン・ロケッツ ベスト・スコアラーがいるのにどうしてこんなに退屈なチームに なれるのだろうか。 マグレイディーとヤオは、ヴァンガンディーのシステムに消さ れている。 リーグ28位の87点。 フリースロー獲得数は29位。 息苦しいヴァンガンディーのスタイルにもがく彼らを見るのは 忍びない。 マグレイディーを止められるディフェンダーがいたことを私も 理解したが、それが皮肉にも自分のコーチであることが残念で 仕方がない。 2・デトロイト・ピストンズ ラリー・ブラウンは正しいことができるコーチであることは知 っている。 テンポを上げすぎないように、常に選手にプレーコールを指示し、昨年タイトルを獲得した。 リーグはより攻撃的になるように、オフィシャルによりファール を取るようにいっていたが、スタイルは変わらない。 ただ実際にファールを取るようになり、チームは苦しんでいる。 チームにはビラップスやハミルトン、プリンスといったスピード を持った選手がいるし、ラシード・ウォレスも走れる選手である し、ベン・ウォレスもリバウンドから速攻に動かす力がだけに残念で仕方ない。 ブラウンがこのまま全てのプレーコールを行うのであれば、 彼らはプレーオフでもがき、おそらく1stラウンドで負けて しまうだろう。 3・ニューヨーク・ニックス 全ての点にアイザイアが絡むが、彼がやったことといえば、 レニー・ウィルケンスに何匹かのサラブレッドを与えただけ である。 そしてレニーが騎手になる訳である。 3人の能力ある選手、マーブリー、クロフォード、ティム・ トーマスは相手を圧倒できる力がある。 ここに問題がある。 レニー・ウィルケンスはあまりにたくさんのプレーをコール する。 マーブリーはボールをギリギリまでボールを保持してしまう。 アラン・ヒューストンが戻れば、ますますその傾向が強まる だろう。 4・ゴールデンステイト・ウォリアーズ このチームがダメで、さらにつまらないのには3つの理由がある アリーナス、ジェイミソン、ダンピアー。 40点とリバウンド、ブロックショットができる真のセンターを 放出してしまった。 さらにブライアン・カーディナルを失ってしまって、どうやって 点を取ろうというのか。 リチャードソン、マーフィー以外いない。 マイク・モントゴメリーやダンリービーは期待はずれもいいとこ である。 これ以上悪くなる理由もないが。 5・インディアナ・ペイサーズ オニール、アーテスト、ジャクソンがいてもこのポジションに なるだろう。 理由? せっかくのサラブレッドにカーライルがオールドスタイルの メンタリティーをつけようとしているからだ。 このチームはティンズリーがファーストブレイクからの得点に つなげる力がある。 彼らは簡単に得点を取る力があったのにも関わらず、そうし なかった。 今はただ単にロールプレイヤー達がもがくのをみるだけに留まる だろう。