美獣と堕ちた女神
58氏
第一話
槍を携えた女戦士が暗闇の洞窟を越えて、
ダークキャッスルへと駆けていった。兜には翼がついていて、
小手には勇者の証となる聖なる鎖―ブリーシンガメンが巻きつけられ、さながら戦いの女神だった。
彼女は群がる魔物たちをなぎ倒して、とうとう深層部の扉の前にたどり着いた。
「ここに…エリオットが…」
彼女― リースは、口を真一文字に結んだまま、勢いよく扉をあけ、部屋に駆け込んだ。
「美獣!覚悟しなさい!エリオットを…エリオットを返して!」
「ふっ…そう騒ぐな」
部屋の奥には、父の仇であり、弟のエリオットをさらった張本人、美獣が冷たい笑みを浮かべ、エリオットにナイフを突きつけていた。
「少しでも動いてごらん!このガキの命は無いよ!」
「くっ…卑劣な…」
リースが一瞬たじろいだ瞬間、美獣は獣の姿へと身を変えて飛び掛った。
リースが槍を構え直そうとした時には、美獣の前足の一撃をもらい、扉までふっとんで倒れた。
その上に美獣が覆い被さって、甘ったるい息を吐きかけた。それをもろに吸い込んでしまったリースの意識は、だんだん遠のいていった…
第二話
「ん…」
リースが目を覚ましたのは、殺風景な石畳の部屋だった。
鎧ははずされ、兜とタイツだけの格好にされ、鎖で後ろ手に縛られて、足は足かせに固定され、
脚を開いたまま尻をたかくかかげて石床に突っ伏すような格好だった。乳首に石畳の冷たさが伝わってくる。
また、ウエストから股間にかけても股縄がけの要領で鎖がかけられ、縛られた手と 両のわき腹とリースの秘部の四箇所が天井につるされていた。
わき腹と秘部の鎖はリースの尻を持ち上げており、秘部に食い込んでいる鎖はあろうことか彼女の誇りであり、勇者の証である、ブリーシンガメンそのものだった。
「フフフフ…いい格好ね。」
突然聞き覚えのある声が響いてきた。
「気分はどうなの?女神様」
リースの前に美獣があらわれリースを見下ろし、リースは縛られたままキッと美獣をにらみあげる。
「クッ…卑怯です!正々堂々と勝負しなさい!それより…エリオットを返しなさい!」
「アハハハッ!まだあのガキのことを心配しているのか。まだそんなことの言える立場だと思ってか!少し教えてやったほうがよさそうだな」
そう言い放つと美獣はリースの後方に回り込み、股間に食い込んでいる鎖を握って軽く秘部をなで上げた。
「あっ…」
リースの体が、びくん、と反応した。
第三話
美獣は無言で秘部を鎖でなでつづけた。
「ああっ…あぁんっ…」
リースの口から甘いため息が漏れ、鎖はたちまち糸を引き、濡れた光りを帯び始めた。
「どうした?これはお前の勇者の証たるものだろう…我等にとっては
忌まわしいマナの女神の息のかかったものだがな…
貴様にとっては聖なる鎖なのだろう…?何をこんなに汁まみれにしている?」
そう言いながら美獣は強くリースの股間を鎖でしごき始めた。ちゃらちゃらと濡れた金属音が天井を通して部屋に響き渡った。
「浅ましい。女神と言えど所詮は女か。快楽には勝てぬか。」
「クッ…違う!ちが…あああっ!」
「何が違う! ククク…よかろう。本性を暴いてやろう」
そう言うと美獣はリースの乳房に手を伸ばし、さわさわと下から掬い上げる様になで始め、かつ鎖を激しく上下させた。
「あ…いいっ。胸が…胸がっ…あ…あそこもっ…いやっ…やめ…やめ…」
リースは首をしゃにむに振りたくり、こしをグラインドさせながら石畳に汗と涎をを散らしてもだえていた。
激しく動く鎖からは、リースの愛液がとび散っていた。
第四話
「…」
美獣は無言のまま手の動きをとめた。
リースは自ら快感を求め、鎖に秘所をこすりつけ、その感覚は美獣の鎖を握り締める手に伝わってきた。美獣は満足げに笑みを浮かべた。
「あっ!止めないで!」
「え?どうした…貴様ほどの淫乱なら自分だけでむさぼればよかろう。そうまで私を煩わせたいか。」
美獣は冷たく突き放す。
「うう…ひどい」
リースの瞳に涙が浮かぶ。
「…そうか。いきたければ、おねだりしなさい。生娘でも、それぐらいは出来るはずだろう」
生娘、と言われてリースは自分が『ヴァナディース』であり、美獣の軍門に下るわけにはいかないことを思い出した。
「う…び、美獣…誰が…あなたなんかに!それより、この鎖を解きなさい!」
「ほう…素直でない子には…少し仕置きが必要だな」
「な…なんでもしなさい!体は支配できても、私の心までは…」
「この期に及んで…ならば、なおさら…」
美獣は、リースの形のよい尻を軽く蹴飛ばし、
タイツを破って鎖をたるませてからリースの陰核をつまみあげ、鎖の隙間にはさむと強く鎖を上下に引っ張った。
「あああああーっ!キャアアアアアア――――ッ!」
一番敏感な部分をつぶされ、リースの体が弓なりに反り返った。
「痛い!やめて!やめてぇぇぇぇぇーっ!」
「何?でも先程より濡れているぞ。」
そう言いながらも締め上げる。リースの背中一面には冷や汗が浮かんでいた。
「痛い…許して…ください…ハァ…ハァ…さっきは、つい…お願いします…許し…て」
美獣の秘部も、すこしずつ濡れ始めていた。
「フフ…いいだろう。」
美獣は鎖から手を離した。リースの陰核は真っ赤にはれ上がっていた。
「え…いやぁ…してください」
「まあ今しばらく我慢しろ。鎖だけでは足りぬだろう。
私もうかつだったよ。こうまで素質があったとは…」
あえぐリースを放っておき、美獣は部屋の外に出ていった。
ショーツの中は既にびしょびしょだった。
第五話
「う…うそです…あんなのが気持ちいいなんて…
あんなの私じゃない!でも…一応美獣を遠ざけたし、何とかしなきゃ。
そもそも私はローラントの王女…こんなとこで一体何やってるの…」
リースは鎖をなんとか外そうとして、身をよじった。まずは腕から外すつもりだったのだが、
当然不自由な格好なので腕だけ動かすわけにもいかず、腰まで動いてしまった。
「う…うんっ…」
ねちょ…再びリースの秘所に鎖が触れる。
「駄目…だめよ…」
リースは歯を食いしばって堪えようとしたが、腕を動かせば動かすほど、
鎖が秘部をなで上げる。まるで掻いてはならないかゆみをじっと耐えているようだった。
「もう…だめぇっ!とまんない…」
かゆみと同じく、一度掻きはじめてしまうと後はもうもろいものだった。
リースは髪を振り乱して腰を揺らした。水音と鎖の音が部屋に響き渡った。
「あん…あん…ああっ…もっと…もっとおおおっ!」
そして、その音と喘ぎ声を聞きつけるように美獣があらわれた。
手には張り形を持っていた。普通の張り形と少し違うのは、
末端の部分にフックが付いていることだった。
「待たせたな。」
「え…?何を…?まさか、それを…」
「フ…その、まさかだ。嬉しいか。鎖だけよりはよほどいいぞ。しかもこれは、
我等が黒の貴公子様から直接かたどりしたものだからな。貴様にはもったいないくらいだ。」
美獣はうやうやしげに張り形をなめあげ、鎖をどけると、リースの秘穴に押し当てた。
「ちょっと美獣!私…その…初めて…」
さすがにリースは慌てた。王女にとってそれは貞操の証であり、それを奪われることは彼女のみならずローラント一国の沽券にかかわることだ。
ましてや父の仇に、しかも玩具によって、である。
「貴様のような淫乱女の処女にどれだけの価値がある!こんなに鎖を熱くして…よく言うよ!」
そう言うと美獣は、張り形にぐぐっと力をこめた。
第六話
リースのそこは十分に濡れていたが、初めて異物を受け入れることもあって、
張り形を拒もうと先をきつく締め上げた。
「さあ…観念して力をお抜き!」
美獣が張り形を押し込んでいくと、やがて先端に抵抗感を感じた。
リースが今まで堕ちていきつつも一応純潔を保っていたという証だ。美獣は更にゆっくりと張り形を進めた。
「ううっ…痛あああっ…やめて…」
リースはすがりつくような目で美獣を見上げるが、美獣は冷たい笑みを浮かべているだけだった。
みちっ…張り形は既に半分リースの中に飲み込まれた。
リースの秘部から血が流れ始めたが、美獣はお構いなしに進めた。
「ほら!全部入ったよ!気分はどう?」
「え…うそ…でしょう…そんなのっ」
リースの目から、涙がこぼれ落ちる。
「ならば自分の目でみて見るがよい。」
美獣はリースの乳房を持ち上げ、リースに股間の様子を見せた。
リースはおそるおそるのぞき込んだ。秘穴自体は直接見ることはできなかったが、
石床の上には血液と淫汁の混じったものが滴り落ちていた。
彼女は、信じられない、と言った面持ちで床を見つめていた。
「すぐによくなるよ…何もかも忘れてよがり狂うほどにな。」
美獣はゆっくりと張り形を動かし始めた。
「いた…いたい!うわぁぁ・・・ああっ!」
膣壁をえぐられるたびに、リースに痛みが襲い掛かった。
しかし、初めてとはいえ、十分に濡れていたため、次第に張り方の動きはスムーズになってゆき、
それにしたがってリースに痛みとは違う別の感覚が芽生え始めていた。
「いた…あっ…ああんっ…変よ!こんなんで私…そんな」
「やはり素質は並大抵ではないな。初めてというのに…もうこうまで…」
美獣は張り形についていたフックを鎖に引っ掛けると、鎖に持ち替えて振り始めた。
鎖に連動して張り形が動き、鎖は陰核や恥丘をぴたぴたとはじいた。
「う…んっ…いい―っ!あああっ!動いて…そとも…なかも…いいのおっ!」
「さて、そろそろ女神様にとどめをさすか。」
美獣はネコ科の舌を思わせるざらざらとした舌でリースの陰核をなめ上げた。
「ひっ…」
リースは息をのんだ。美獣は張り形を持つと、リースの最奥をえぐりながら、なおもその舌でなめ続けた。
「あああああーっ!駄目、駄目…うわああああーっ!」
リースの腰がびくびくと震え、体が弓なりに反りあがり、そのままがっくりと石床に突っ伏して気を失った。
突き刺さったままの張り形がぴくぴくと振るえ、鎖がそれにつられてちゃら…ちゃら…と鳴った。
第七話
リースが目を覚ましたのは、柔らかいベッドの上だった。あたりを見渡すと、高級そうな調度品が並べてあり、床には絨毯が敷かれていた。
ただ、あたりは暗闇の洞窟以来ずっと立ちこめていた瘴気に覆われている。
「ん…あ、べとべと…気持ち悪い…」
リースの太腿の間はまだ濡れていた。
かちゃ…ドアが開いて、美獣が入ってきた。
「お目覚めか。昨日のいきっぷりは豪勢だったな。」
「美獣!ゆ…許せません!あんなこと…!」
美獣は唐突にリースの首に手を回し、無言で唇を奪った。
それからリースの唇に舌をもぐりこませ、リースの舌に絡めたり、敏感な歯茎の裏を舐めたりした。
更に美獣の唾液は何かしら甘い匂いがして、それがリースを興奮させた。
「あむ…あんっ…」
美獣はだらだらと唾液を送り込んで、リースと唇を離した。それから手でリースの口をふさいだ。
「ふふっ…お飲みなさい…」
「んんーっ!」
おぞましさにリースは首を振った。美獣はにやりと笑うと、リースの首に巻きつけた手を獣化させ、爪を首筋に軽く付きたてた。
「早く…」
リースののどがこくこくと動いて、飲み干したのを確認すると、美獣はリースをベッドの上に押し倒した。
リースはしばらくおびえた目で美獣を見つめていたが、突然ベッドから跳ね上がり、全身を震わせもだえ始めた。
「あっ!うわああああっ!熱いっ!からだがっ…」
「さすがに効き目が早いな…」
美獣は再びリースの唇を奪った。
第八話
美獣はリースの唇をむさぼりながら、うなじをなで上げた。そして唇を首筋、鎖骨…
と滑らせてゆき、乳首を口に含んだ。
「あああ…いい…」
リースがうわごとのようにつぶやいた。
「だいぶ、効いているようだな…」
美獣はそう言うと、手をうなじから背中に回して、腕全体でリースの背中をなでまわした。
もう片方の手でやさしく胸を揉む。
「はあっ…し…下の方も…熱い…早く…」
リースの秘部も、美獣の秘部ももうびしょびしょだった。
「フフッ…これからが本番よ…」
美獣は自分の体をリースの脚のほうへ滑らせつつ、舌をリースの下腹部に這わせていった。そして、両手で足をつかんでを開かせると、
今度は人間と同じやわらかな舌をリースの濡れた秘穴に突き刺し、膣壁をくちゅくちゅと音を立てて舐めまわした。リースの体がびくびくと震える。
「あああっ!いいいっ!もっと、もっと激しく…」
美獣は両手でリースの太腿から尻にかけてをなでまわし、鼻で軽く陰核に生暖かい息を吹きかたり、弾いたりした。
リースは手で美獣の頭を押さえ、上半身をよじって襲ってくる快感を必死でこらえていたが、臨界点を突破するのは時間の問題だった。
「あっ…あっ…もう駄目!私…い…いくうううう―っ!」
リースの体が反り返り、背筋がびくんびくんと震えた。美獣の両手に、リースの痙攣が伝わってきた。
「ふう…」
美獣は一息つくと、涎を垂らして恍惚の表情になっているリースからいったん体を離した。
そしてぐったりしているリースの片足を持ち上げ、リースの股間にまたがって自分の秘部をぴったりと押し当てた。
第九話
「あっ!な、何を?」
リースは驚いて美獣をうつろな目で見上げた。
「別に構わないだろう。」
美獣はリースと秘所を擦り合わせた。ぬめっとした感覚と、陰核のこりこりした感覚がリースを襲う。
「え…いや…いったばっかりなのに…変になる…」
「フ…昨日から貴様ばかり…いくらなんでも不公平だろう!」
そう言うと美獣は激しく腰を振り始めた。片手でリースの足を持ちあげ、もう片手で自らの胸を弄んでいた。
くちゃくちゃとリズミカルな音が部屋中に響き渡り、接合部からは大量の汁が滴り落ち、ベッドにしみを作った。
美獣は下半身は接合させたままで、上半身を倒してゆき、リースの首筋に舌を這わせた。
そして耳の裏を舐め上げ、耳たぶや首筋を甘噛みした。
「んんっ…はああああっ!いやっ…」
リースは横目で美獣を見た。
「あああ…フフ…かわいいよ」
美獣はリースの首筋から唇を離し、リースの顔を見つめた。
リースも美獣と目が合い、それから二人はしばらく見つめあった。しばらく荒い息が続いた。
「いい?じゃあいっしょに…いくよ!」
美獣が言うが、リースの耳には何も届いていないようだ。
美獣がリードするかたちになり、リースはそれにあわせて腰を滑らせる。
ぴちょ…くちゅっ…粘液質の音と、ベッドがぎしぎしときしむ音が交錯した。
「ああん…ああああ…ひいいっ…いくっ、いくっ…うわああああああーっ!」
「私も…だ。あっ…あっ…ああああああああーっ!」
二人の雌が、抱き合いながらベッドに倒れた。汗で濡れたシーツがしわを作った。
第十話
二人はしばらくそうしていたが、美獣がすっとリースから体を離して立ち上がった。
「駄目だ…まだ足りない…」
美獣は部屋の机の引出しをあけると、昨日使ったかたちの張り形を取り出した。
ただ、フックはついておらず、変わりにスイッチがついていた。
「ん…」
美獣はそれを自分の秘穴に押し込んだ。ずぷ…と言う音がして、それは容易に飲み込まれた。
「まだ足りぬ…」
もう一本取り出し、それを菊門に押し付けた。
「はぁ…はぁ…お尻も…」
しばらくくなくなと動かしていたが、やがてそれも入っていった。美獣はスイッチを入れると、
更に引出しからペニスバンドを取り出し装着した。最後に張り形のスイッチを強にした。
「ああ…あががっ…いい…こすれて…貴公子様…はあああっ!」
前と後ろをいっぺんに刺激され、美獣は絨毯の上にがくっと倒れこんだ。
「はあっ、はあっ…」
美獣は腰を振り、涎を垂らしていた。絨毯の上はしみがたくさん出来ていた。
「んー…」
美獣がいきそうになると、リースがふらふらと上体を起こした。美獣は渋々スイッチを弱にして平静を装った。
「次はこれで犯してやろう…」
美獣はリースの顔にペニスバンドを突き付けた。
「ひっ…まだ…まだ私を犯す気ですか?」
リースは息をのんだ。
第十一話
「もう…もう駄目です…これ以上されたら…私…壊れる…」
「何を言っている?貴様には壊れてもらわないと困るのだよ」
美獣はリースをうつぶせした。リースは抵抗する力もなく、美獣のされるがままだった。
「ふう…」
美獣はリースの秘部を指で広げた。
昨日処女を奪われたばかりの鮮やかなピンク色の蜜壷が広がった。
美獣は一気に腰を突き出した。
「う…あっ!」
リースが声を上げる。それが号令であるかのように、美獣が激しく腰を振り始めた。
ずちゃっ…ぐちゅっ…リースの秘穴の中を張り形が淫らに出入りした。
「ああああ…もう…ほんとに変になる…」
リースは顔をまくらにうずめて、ぐったりとしていた。
背中には塗れた髪の毛がべったりと張りついていた。が、何か反応が思わしくない。
「これは駄目だね。少し気付けが必要だ。」
美獣はリースの中から張り形を抜き、指を唾液でぬらすと、リースの肛門に突き入れた。
「ひうーっ!」
味わったことのない違和感にリースが跳びあがる。
第十二話
「えええっ?だ…駄目です!そんなとこ!」
リースは四つんばいになって逃げようとしたが、美獣が空いたほうの手で髪をつかむ。リースの頭が持ち上がった。
「逃げてもどうにもならぬ。」
美獣はすばやく指を抜いてリースの前に回りこんだ。
それから鎖―昨日リースの股間をいたぶった例のもの― で、両手をベッドの柵に縛り付けた。
「えっ!ちょっと!どういうつもりですか?」
リースは自由な脚をばたつかせて暴れたが、美獣はすぐに脚を取り押さえ、無言で再び指を入れた。
「ひっ!いやっ!そんな!汚い…」
リースが暴れると、鎖がちゃらちゃらと鳴った。
かつては彼女に大きな力を与えた鎖が、いまでは自身の自由を奪うものとなっていた。
「ハハハ。こんなどうしようもない淫乱女神様だとわかれば、勇者の証にも当然見放されるわけだ。」
「そ…それはあなたがっ!そんなのこじつけです!」
「そうか…?」
美獣は根本まで突き入れると、指先を中でぐりぐりと動かしてまず内部を拡張した。
「う…うう…気持ち悪いだけです。こんなの…」
「いずれ良くなる…まあ時間はかかるが。」
そういうと指の数を二本にした。根本まで突き刺し、ぐるぐると回す。今度は根本の拡張だ。
「いたっ!」
リースが短い悲鳴を上げるが、美獣は全くきにしない。
「うわああ…もうやめてください…本当に痛いんです。そもそもこんなことして…」
リースはなきながら美獣を見る。
「本当にいやがっているようだな…だが…」
背筋をぞくぞくさせながら美獣は二本同時にゆっくりと出し入れした。
「う…絶対…変です…」
美獣は指をくねらせながら出し入れを繰り返した。指に直腸の粘膜が絡み付いてくる感覚はすばらしかった。
美獣は指がなじんでくるのを確かめると指を抜いた。
「はぁっ…え…」
リースは不思議そうな顔をする。
第十三話
「さすがの女神様も、尻の穴はいやか」
「あたりまえです。」
「それなら…なおさら…」
美獣はペニスバンドを菊門に押し付けた。
「は…?まさか…そんなの入るわけありません!」
「そう思うのか。実際私の中にはこれと同じ物が前と後ろに二本入っているが…」
「そんなのめちゃくちゃです。貴方…絶対…変です!」
「何?先程まであれほど乱れていたくせによくいうよ!」
美獣はリースの腰骨をわし掴みにすると腰を一気に突き刺した。
リースは腰を引いたため、張り形は半分ほど入った。
「キャアアアアアア!痛い!痛い!やめて!」
必死で逃げようとするが、美獣にしっかりと腰を捕まえられているので身動きできないし、
手は鎖で縛り付けられているためにほとんど動かせない。
「これで前後の処女喪失…か。意外ともろかったな。」
もうお終まいだわ…リースの頭の中を絶望がよぎる。
敵につかまり、ブリ―シンガメンで弄ばれ、張り形などで処女を奪われ、挙句には考えてもいなかったところを犯された。
もう失うものなんてなくなったんじゃないのか、と思う。
リースは観念した。そのとき、かつて王女として教育を受けたとき、
敵に追い詰められたときこそ最期まで一介のアマゾネスとして戦え、と教えられていたことを思い出した。リースは開き直った。
「美獣、やるならやりなさい。貴方がどれだけ私を蹂躙しようと、私は屈しない!」
「あら、いきなり強気ね。あと、半分だから。全部入るまで我慢していられるかどうか…」
美獣はそういうと、ゆっくりと進めた。そのたびにリースの菊門がぎりぎりと言う悲鳴をあげた。
「ぐっ…」
「全部入ったぞ。」
美獣が告げても、リースは歯を食いしばって全身をフルフルと震わせるだけだった。
全身冷や汗でびっしょりになっている。
「ほう…これならどうかな。動くよ。」
美獣はピストン運動をはじめた。
第十四話
美獣が中にいれるたびに、リースの菊門の周りが中にねじ入れられ、
引くたびに肛門の内部がまくれあがった。
「どうだ?痛いか?」
美獣はリースの許しを請う声を待ちながらにやにやしていた。
「くっ…別に痛くもなんともありません!」
「やせ我慢は止めておけ。」
美獣はピストンの速度を速める。張り形の根本にピンク色の粘液がたまり始めた。
「うっ…」
以外にも、先に声を上げたのは美獣だった。先程自らの中に埋め込んでいた二本のものが連動して動いたためである。
仕方ない、調教すべきはリースで、自分だけ感じてもどうしようもないんだから、と思いつつ、リースのあいている前の穴を指でかきまわした。
「くうううーっ…」
リースは歯を食いしばって堪えていた。痛みだけに神経を集中し、快感のほうに心が流れないようにしていた。
美獣は焦った。今まではどんどん堕ちていき、自分の思いどうりになっていた女が、いまでは全く美獣の思いどうりにはならないのだ。
「貴様一体どうした?」
「美獣…そちらこそどうしたの。私を屈服させたいのでしょう。」
リースの顔からは痛みのため血の気が引いていたが目は据わっていた。
「はあ…ちっ!」
美獣は張り形を抜いた。前後の処女を奪われて開き直られた、と言うことにようやく気づいた。
心も体もぼろぼろなのになぜ?と思った。
「やれやれ。どうしようもない女だよ。まあ、こっちには奥の手があるんだからね!」
美獣はそういいすて、リースの戒めを解き部屋を出ていった。
奥の手、と聞いてリースはエリオットがまだ無事だと確信した。リースの目にわずかに光りがともった。
彼女は決心した。もうこれ以上は堕ちる事もないし、自分のいけるところまでやってやる、と。
第十五話
リースはしばらくすると全裸のままで部屋を出た。
美獣にまたつかまれば、ひどい目に合わされることはわかっていたし、
武器がなければ敵と戦えそうもない。が、今エリオットを助け出せるのは自分だけだ。
トゥルースピアがないことには話にならないので、リースは槍の放つ聖なる力を便りに槍を探した。
槍のあるそうな部屋の中へ入ると、グレートデーモンがいたが、リースはフレイアを召還し一気に片付けた。
「あった…エリオット…今いくわ!」
リースは槍をつかむと駆け出した。美獣はきっと城の奥―リースが最初やられた場所にいるはずだ。
リースは扉の前へ行くと、扉を蹴破って入った。中には美獣が一人、淫事にふけっていた。
「は…?なぜここに!」
美獣は驚いて声をあげる。
リースは眉一つ動かさず槍を天に向けてエネルギーを集中した。
「光弾槍!」
「ぐはああああっ!」
天から降り注ぐ光の玉が、美獣を直撃した。
「がああっ!」
美獣は獣の姿になって、跳びかかったが、リースは慌てもせず美獣の胸を突き刺した。
先程まで犯されてよがっていた女とはとても思えない、りりしい姿だった。
「げはっ…」
「…」
リースは美獣が苦しむのを気にもとめず、無言で美獣何度もを突いた。
「ぐっ…がっ…ぎゃああああーっ!」
美獣の毛並みが見る見るうちに真っ赤に染まった。
更にリースの光弾槍が再び炸裂し、美獣は地面に転がった。
「き…貴公子様…はやく…ぐはっ…」
美獣がとどめを差そうとしたとき、破れたドアから、見なれた顔の少年が入ってきた。
第十六話
「エリオット?エリオットなの?」
リースの手が止まった。確かにエリオットだったリースはエリオットに向かって歩み出した。
エリオットがにこりともせずに魔法の詠唱をはじめた。
「…ギガバーン!」
リースの足元で、大きな爆発が起こった。
気が緩んでいたリースは、もろに食らってしまい吹っ飛んで壁にたたきつけられた。
「え…どうしたの!エリオット!」
リースが慌てる。
「いいだろう…私が代わりに説明してやろう。」
美獣が起き上がった。
「お前の弟を誘拐したのも、我等が黒の貴公子様の新しく入り込む器にするためだったのだ。
そこにいるのは貴公子様であって、お前の弟などではない。それと、あのガキの魂はもう処分しておいた。
仮にマナの剣を使ってもどうにもならぬ。」
「そういうことだ。それに、マナの木も枯れたし、世界は私の支配する魔界となった。」
エリオットもうなずく。
「え…うそよ…そんなの…」
リースが狼狽する。
「本当だ。」
エリオットがそういうと、再び爆発が起こった。
「きゃあっ!」
リースが吹き飛ぶ。
「もうわかったろう。ここにいらっしゃるのは貴様の弟ではないと。」
美獣が勝ち誇ったようにいった。
「そ…そんな…」
指から槍が滑り落ち、からん、と言う音を立てた。もう彼女には戦う理由はなかった。
「う…うそよ…」
リースはがくっと地面に両ひざを突き、その場にへたり込んだ。
「ううっ…そんな…ひどい…」
リースの目から涙がこぼれおちる。
「貴公子様…この女は私の奴隷としていただきたくございます。」
肩を震わせて泣くリースを尻目に、美獣が頭を下げる。
「よろしい。が、私にも手伝わせろ。」
「ありがたき幸せ。 さあ!立て!魔界においてはきっとお前が一番まともな生活の出来る人間だよ!」
もはや抜け殻となったリースを、美獣が抱きかかえた。
第十七話
美獣はリースの唇を奪った。そして舌を絡まし、唾液を交換した。
リースはうつろな目で美獣の例の催淫効化のある唾液を飲み干した。
リースの体が熱くなり、リースは指で自分の秘所をまさぐり始めた。
「あああ…エリオット…リースのここにいれて…」
「ささ、貴公子様、どうぞ。」
「美獣、私はまだ…」
「そうですか。失礼しました。おい!リース!説明してさし上げろ!」
「こ…ここです。エリオット…はやく来て…リースのここに…はぁ…」
リースは自分で広げて見せた。エリオットの一物が入ってゆき、リースの秘穴から大量の蜜があふれた。
「あはっ…いい!うごいて!めちゃくちゃにして!」
貴公子は腰を振り始め、リースとの結合部はぐちゃぐちゃになった。
「どうだ?弟のものは。魂は貴公子様でもさすがに体は弟だからな。」
「いい…はぁっ…」
「そうか。じゃあ、淫乱女にとどめを刺そうか。貴公子様。リースを上にしてやってください。」
「こうか?」
エリオットはリースを騎上位にさせ、リースはリズミカルに何度も跳ね上がった。
「ふう…」
美獣はペニスバンドを装着すると、あらわになったリースの肛門を一気に貫いた。
「はあああっ!」
前後からの快感に、リースが声をあげる。痛みはあったが、それ以上に快感があった。
「あ…ががっ…こすれて…たまんないっ!」
「うっ…締まるっ…絡み付いてくるな…」
「あ…貴公子様の…張り形が私の中で…ぐっ…」
しばらく三人は快感をむさぼり合っていた。
リースと黒の貴公子の目が合う。貴公子は必死で射精をこらえていた。
「あ…エリオット?気持ちいいの?」
「エリオットじゃないと先程から言っておるだろう。」
美獣はぐい、と張り方を根元まで突き刺す。
「うわああああっ!おしり!こわれるーっ!」
「まあ美獣、いいじゃないか。幸せそうじゃないか。」
貴公子も美獣にペースを合わせる。
「ひいいっ…リース、いっちゃうーっ!」
リースの体が痙攣すると、美獣と貴公子を容赦なく締め付けた。
「あっ…うわあああああっ!あああああーっ!」
美獣も絶頂を迎え、エリオットの精がリースの中に注ぎ込まれた。
(これからどうなるんだろう、私…)リースはぼんやりと考え、それから気を失った。
最終話
あれから一ヶ月が立った。
「ひいいいいっ!あああ!!エリオット!そこは駄目…あう…いいっ!」
今日もダークキャッスルに嬌声が響く。
リースがまんぐりがえりの体勢になり、美獣がリースの秘部を舐めていた。
そしてエリオットがリースの菊門を犯していた。
「う…でそうだ…」
「はああああっ!奥に…そそぎこんでぇっ!」
エリオットの精がリースの直腸に注ぎこまれた。しばらくして一物を引き抜くと、美獣が即座にぴちゃぴちゃと舐めた。
「きれいにいたします…貴公子様…次は私に…」
エリオットは美獣の前の穴から張り形を抜き出し、かわりにリースの膣穴に突き刺した。
そしてリースから離れて美獣を犯し始めた。
「美獣のもやわらかでつつみ込んでくるな…」
「ああっ…エリオット…さびしい…来て…」
ほおっておかれたリースがつぶやいた。
「だから黒の貴公子様だと言っているだろう!物判りの悪い女め!だからほっとかれるのだ。貴様の弟はもうおらぬ!」
「まあ美獣、仕方ないだろう。壊れた人間に何を言っても無駄だ。」
しばらくして宴が終わると、美獣はバルコニーに出て煙草をふかした。
「いい身分だな。美獣。」
「おお、邪眼の伯爵か。世界の様子はどうだ?」
「魔界建設はうまくいっている。大体の人間は屈服したしな。
ただ、アマゾネス共の抵抗は厄介だが…まあ時間の問題だな。
が…それはそうと、さっきこんなさびついた鎖を見つけたのだが、これは何だ?」
美獣は笑って鎖をバルコニーの外に投げ捨てた。
「さあな。さしずめ堕ちた女神様の象徴、と言ったとこだ。
あと、アマゾネスがうるさいのなら、私の奴隷を貸そうか?
それから貴公子様にも一肌脱いでいただこうか。」
「はははは、例の王女様とその弟の情事ショーというわけか。面白そうだな。
絶望した人間どもの顔は私たちにとっては極上の美酒だからな。ならすぐに貸してくれ。」
「わかった。ついでに素質がありそうなの見たら生け捕りにしてきなさいよ!」
美獣と伯爵はお互い顔を見合わせて笑った。
そして美獣は煙草を消してリースの部屋に向かった。
――――終――――
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