アンジェラ×デュラン

403氏



アンジェラはアルテナ城のバルコニーで、一つ大きなため息をついた。
世界の命運を賭けた戦いも終わり、平和な日が続いている。
しかし、それは同時に、「彼」と離れ離れになることを意味していた。
遠く離れたお互いの祖国は、
以前のような確執はなくなったものの、
その距離はアンジェラに重くのしかかる。

アンジェラが二度目のため息をついたその瞬間、
背後から聞き慣れた怒鳴り声が聞こえた。
ホセだ。
「アンジェラ様、魔法が使えなくなったといえど、
学ばなければならないことはたくさんあるのですぞ」
ホセの手には、たくさんの分厚い書物が積み重ねられている。
その本を見たアンジェラは、決意した。
「フォルセナとの距離なんて、
この本のページ数の果てしなさに比べたらどってことない!」
アンジェラはホセの制止も聞かず、
城を飛び出し、フォルセナ行きの船に乗った・・・。


久しぶりに見るフォルセナは、以前とは少し変わっていた。
無理もない。
紅蓮の魔道師が、たくさんの人を死に追いやったのだから。
アルテナとフォルセナは、少しずつ歩み寄りを見せているが、
失われた命は決して戻ってこない。
それでも、自分がフォルセナとの架け橋になれたら・・・
アンジェラはそう思い始めていた。
おてんばだったアンジェラが、
少し、アルテナの王女になった瞬間だった。

そうこう考え事をしている間に、目的の家の前へとやってきた。
軽く深呼吸して息を整え、思い切ってドアを叩く。
「はーい」
奥から、小さな女の子の声がして、すぐにドアが開いた。
「あ、アンジェラさん!?どうしたんですか?」
「彼」の妹のウェンディだ。
正直、妹が出てくることは予想していなかった。
アンジェラはできるだけ平静を装って言った。
「あ、ちょっと、王様に用があってきたから、寄ってみたんだけど」
「お兄ちゃんなら、お城にいると思いますけど」
「そ、そう。じゃあ、行ってみるわね。ありがとう」

そう言ってアンジェラは早歩きで城の方角へ歩き出した。
とは言っても、王様に用なんかないし、城に入ることはできない。
ヘタに城に近づいて、自分の存在が王様に知れたりしたら、
フォルセナに来たことが母やホセにバレてしまう。
アンジェラはとりあえず人気のない城壁の裏に移動した。
硬い石の壁にもたれ、何度目か分からないため息をついた。
勢いにまかせて来てしまったけれど、
会ってどうするつもりだったんだろう。
好きだなんて言えないし、また意地をはってケンカになるんだろうし。
会いたかった、なんて、この唇は動かない。
あぁ、でも、会いたいなぁ・・・。

長い船旅の疲れが出たのか、そのままうずくまって眠ってしまった。
辺りは暗く、静かになっている。
その静寂をかき消したのは、ずっと頭の中で繰り返してた
懐かしい声だった。
「アンジェラ!!」
声に気付き目を開けたアンジェラの前に、「彼」は立っていた。
「・・デュラン・・」
「お前、何やってんだ?こんなとこで」
「あ・・・」
言い訳を考えて言おうとするが、かじかんだ唇がうまく動かない。
急に寒さを感じ、体が震えてきた。
そして感覚を失った体から、自然に出てきたのは
「会いたかった・・・」
次の瞬間、デュランの大きな腕がアンジェラを包んだ。
アンジェラの瞳から涙が零れ、デュランの甲冑を濡らす。
「ウェンディから聞いて、探してたんだ。俺も・・・」
デュランの腕に力がこもる。
「会いたかった」
大きな瞳から、一気に涙が溢れる。
デュランはアンジェラの体を少し離し、涙をぬぐった。
そして、寒さと涙で震える唇に、そっと自分の唇をおとす。
初めてのキスは、ほんの一瞬触れて、すぐに離れた。

二人は少しの間、お互いの体温を確かめ合った。
やがて、デュランの甲冑に光る涙が乾きだしたころ、
フォルセナ城の人気のない一室に移動した。
うす暗いその部屋では、金色に輝く女神像が立っている。
昼間は、兵士や市民が祈りをささげにやってくるが、
真夜中は全く人気がなくなる。
一度、見回りの兵士の足音が響いたが、その音もすぐに遠くへ消えていった。
女神像が見守る中、二度目のキスを交わす。
今度はより長くお互いを求めた。
デュランの舌が唇を割って入ってきた。
アンジェラは一瞬身をひいたが、やがてぎこちなく舌をからめはじめる。
頭の芯が溶けていくような気分だった。
湧き上がってくる喜びに、こわばっていた肩の力が抜ける。
その瞬間、背中に回されていたデュランの腕が
アンジェラの首の下のファスナーにかかった。
ファスナーが5センチほど下がる。
「ま、待って・・・」
派手な外見とは裏腹に、アンジェラは経験どころか知識すら乏しい。
露出度の高い服を着るようになったのも、母に振り向いてもらうためだった。
しかし、結局女王は何も言ってはくれず、
ホセが「何と破廉恥な・・・」と嘆き、
世話役のヴィクターがチラチラと見ては
股間をおさえてどこかへ消えていくだけだった。
アンジェラは2、3度深呼吸をし、視界の隅に映る女神像に祈った。
「ごめん・・・い、いいよ。大丈夫」
「・・・本当に・・・いいのか?」
顔を赤く染めながら、小さく頷く。
デュランの手がもう一度ファスナーにかかり、今度は下まで降りていった。
恥ずかしくて顔を上げられずにいるアンジェラの耳元でデュランが囁く。
「怖い?」
デュランの横を流れる赤紫色の髪が、上下に揺れる。
「俺も怖い」
その言葉にアンジェラの表情が和らいだ。
アンジェラが少し安心したのを確認してから、
デュランは面積の少ないその服を取り去り、自分も重い甲冑を脱ぎ捨てた。
白い肌が女神像の金色を反射して輝く。
デュランの手が、アンジェラの胸に触れた。
父譲りの大きな手をもってしても、完全には包みこめない。
長い戦いの日々で鍛えられた、ハリのあるその胸を、優しく揉み始める。
意外にも柔らかく、手の動きに合わせて形を変えていった。
アンジェラの息が少しずつ荒くなる。
そして、デュランが胸の中心の突起に触れた。
「・・・っ!」
アンジェラの体が小さく震えた。
それを見て、指の動きを速める。
アンジェラは初めての感覚に戸惑っていたが、それもいつしか快感に変わっていった。
デュランは乾いた唇を舐め、突起に口付けた。
「・・っ・・・あ」
アンジェラの呼吸に甘い声が混ざりはじめた。
先ほど絡めたばかりの舌が、胸の中心を這う。
デュランが左手で、余っている右の胸を揉む。
「あ・・・んっ・・や・・・」
すっかり硬くなったそこを、ザラザラした舌が滑り、
時折つついたり、甘噛みしたりする。
快感に耐えられなくなり、アンジェラの声が大きくなる。
そして、デュランの右手が、太ももを通り、
熱い蜜が溢れる割れ目へと侵入した。
熱を帯び、潤ったそこは、いとも簡単に指を受け入れた。
デュランの指が、敏感な蕾を刺激しながら、
これから自分を受け入れるその入り口を少しずつ広げていく。
その間も、胸への愛撫はやめなかった。
アンジェラはあまりの快感に、
いつの間にか押し倒され、横になっていたことにも気付かなかった。
「ああ・・・んっ・・は・・ん」
胸を愛撫していた舌が、下に降りる。
腹部を通り、茂みを抜け、充血した蕾にたどり着いた。
自分でも触ったことなどなかったそこを舐められ、
今までにない強い快感が押し寄せる。
舌はただ上下に動くだけだったが、そこからはとめどなく蜜が溢れ出る。
「あ・・は・・っん・・あああ!」
そして偶然デュランの歯がそこに当たった瞬間、アンジェラは初めての絶頂を迎えた。
荒い息に合わせて、体が大きく上下する。
大きな胸がその度に揺れた。
アンジェラの呼吸のスピードが少し弱まってから、
デュランはアンジェラの足を開き、中心に自分のものをあてがった。
そしてゆっくり、それを沈めていく。
「ああ・・ん・・や・・あああああ!」
絶頂を迎えたばかりのアンジェラが、さらに大きな声をあげる。
愛撫の中で少し広げたとはいえ、経験のないそこは狭く、なかなか入らない。
アンジェラの端整な眉が、苦痛に歪む。
その表情を見て、デュランは大きくなったものを引き抜こうとした。
「ん・・・大・・丈夫・・・」
相当痛むはずなのに、アンジェラはデュランに微笑んだ。
デュランは少しでも痛みが和らぐよう、
口と手で愛撫しながら、さらに奥へと侵入した。
「・・・入・・ったの?」
「ああ」
痛みからなのか、喜びからなのか、
アンジェラの瞳から涙が零れた。
「動いても・・平気?」
アンジェラが頷く。
デュランは、最初はゆっくりと、次第にスピードを上げ、腰を動かす。
アンジェラの中にも、痛みとは違う感覚が生まれてきた。
「ああ・・は・・あ・・ん・・あ」
動きに合わせて喘ぐ。
先ほどの絶頂と同じ、大きな波が押し寄せるような感覚がした。
「・・・く・・もぅ・・・」
デュランもまた、限界が訪れようとしていた。
「ん・・・や・・・あああああああああ!!」
アンジェラの頭の中に、閃光が走る。
二人の熱い息遣いだけが部屋に響いていた。

「じゃあ、またね」
次の日、二人はアルテナ行きの船が出る港にいた。
早く帰らないと、またホセに怒鳴られる。
今度は母も、心配してくれているだろうか。
「ねぇ、デュラン。あたしね、お母様の跡を継ぐために、ちゃんと勉強しようと思うの。
そして、戦いのない平和な世界を造りたい。
それで、アルテナとフォルセナが、もっと仲良くなれたら・・・」
アンジェラの最後の言葉を、汽笛の音がかき消した。
アンジェラは二度は言わず、船に乗り込む。
「じゃあね」
「ああ」
二人の新たな旅が、今始まろうとしていた・・・。



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