アンジェラ×デュラン
239氏
「んっ……はっ……」
きつく噛み締めた唇の隙間から、アンジェラが切ない吐息を漏らす。
雪のように白くきめ細かな双丘の頂に触れられるたび、背筋がゾクゾクする。
「デュッ、デュラン……んぁぁっ!」
名を呼ばれたデュランが、豊かな胸の谷間からアンジェラの顔を見上げた。
「なに?」
ふと、温かく彼女を包んでいた重みが消えて、アンジェラは我に返った。
深く一息つくと、また身体の芯から熱い疼きが沸き起こってくる。
「いや。やめないで……」
デュランはそっと微笑んで、またアンジェラの胸に顔をうずめた。
頂点を交互についばむように、チュッ、チュッと音を立てて口に含む。
「ひっ……ああんっ!」
その刺激に敏感に反応して身体を硬直させるアンジェラ。その背中に、
デュランはそっと腕を回した。鍛え抜かれた厚い筋肉に包まれる安心感に、
全身が硬直から解き放たれた。男の温もりに身を任せ、アンジェラは眼を閉じた。
「はぁっ……ねぇ、もう……」
「ああ」
おもむろにデュランの腕が解かれ、その指先が下腹を伝い下りてゆく。
「そうよ……そこっ……」
彼の指が彼女の薄い茂みに触れる。そうしてその先へ――とおもいきや、
果たして温かく湿ったその場所をはるか通り過ぎて、太股をそっと撫でた。
「や……やぁっ!」
アンジェラの抗議の声には耳も貸さず、デュランは右手を太股に這わせたまま
執拗に胸への口付けを繰り返した。
「……ねぇ、ねぇったら!」
何度も急かされて、ようやくデュランはアンジェラの胸から口を離した。
そっと身体を起こして、アンジェラの両足の間に自分の足を割り込ませる。
しかし、その間も左手では胸への刺激を諦めない。
「んんっ……そんなに、おっぱい、好きなの……?」
ちょっと不安な沈黙。そうして、デュランはアンジェラにぐいと頬を寄せて耳元で囁く。
「……アンジェラのぜんぶ、大好きだよ」
最近また伸びてきた栗色の髪がアンジェラの顔に掛かった。
くすぐったいけど、デュランの匂いがする―― ふふふっ。
「またそんなお世辞ばかり言って。 ……他の娘もそうやって口説いてるの?」
そういって、わざとデュランをからかってみる。
「いや、まあ、な」
「……否定しないの?」
アンジェラの顔からサッと微笑が消える。翡翠の瞳がデュランを見据えて鋭く輝いた。
「ごめん。嘘だ」
「……許さないわ。ほら、なに休んでるのよ! とっとと続きしなさいよっ!」
自分がデュランをからかおうとしたことも忘れ、本気で怒ってしまう。私にはデュランだけ――。
そんな彼女の気持ちを知ってか知らずか、デュランはヤレヤレというように肩をすくめて笑った。
「じゃあ、さ…… してあげるから、もっと力を抜いて、ね?」
つい本気になっていたことが恥ずかしくて、アンジェラは赤面して顔を背けた。
「は、はやく……」
そっとアンジェラの足を割って、デュランの身体が滑り込んでくる。
逞しい太股の筋肉の感触に、アンジェラの奥底がかぁっと熱くなり、蜜が湧き出してくる。
アンジェラの膝を支えていたデュランの手が太股を伝い降りて、そっと茂みを撫でた。
焦らすかのようにゆっくりと薄い茂みをかき分けて、じっとりと潤んだそこをくすぐる。
「あはっ……んっ……」
ふとデュランが顔を上げて、アンジェラはハッとしてその顔を見詰めた。
――必死に声を出すまいと堪えていたのがバレたっ!?
だが、すぐに彼はまたアンジェラの胸に口づけた。と同時に、彼女の下半身に痺れが走った。
「んぁっ!」
つぷっ、と水音がした。アンジェラは眼を閉じて強烈な刺激に耐えた。
彼女の中に異物が侵入してくる… そうして、それを強く締め上げて形を変える。
ずいとその――おそらくはデュランの指が、沈められた。
「……っ!」
必死に声を出すまいと唇をかみ締めるアンジェラを知ってか知らずか、
デュランは無言のまま2本、3本と指を増やしていく。膣が押し広げられる感触に、
きゅっと下半身が緊張して締まる。激しく中を掻き回しながら、デュランはアンジェラに
顔を寄せて、耳元でそっと囁いた。
「アンジェラの中……凄く、熱いよ」
「やっ……そんなことっ!」
ニヤッと笑うと、アンジェラの秘処に左手も添えて、そっと開いた。
「すごい、溢れてるよ? あのアンジェラがこんなにしてるなんて……」
「ばっ、馬鹿ぁ!」
それには応えず、ぱっくりと開いたそこに舌を這わせる。熱い。じんじんと舌が痺れる。
「あんっ……も、もぅ……んはぁぁ! や、やめ……」
途端に、デュランは頭を上げ、へその辺りをくすぐるように嘗め回す。
そうして、時折ぎゅっと口づけてキスマークをつけたりもしてみる。
散々焦らされて、アンジェラは疼いていた。いつもの高飛車な頭もちっとも働かず、
ただただ下半身から全身に伝わる甘い痺れに身を委ねていた。
正直なところ、こんなに自分が淫乱な女だなんて思ってもいなかった。
初めてのときは痛くて怖くて、つい本気でデュランにファイアボールを食らわせちゃったのに。
(なんでこんなにデュランが欲しくてたまらないの……?)
下腹部を這い回るざらついた舌の感触に、背筋がゾクゾクして肩を聳やかした。
「ねえ……早く……」
「何? だって、アンジェラがさっき、やめてって……」
こんなときにもまだくそ真面目に言うことを聞いているデュランが少し憎たらしいと思った。
もしかしたら自分は彼に踊らされてるのかも、とも思ったが、さすがにそれは認めたくなかった。
「馬鹿……また、その……さっきのを、ね」
デュランの熱い吐息が秘所にかかる。それだけで敏感に反応してしまい、イライラが募った。
「ねえ……お願い……」
まさか私がこんなこと言うなんて。まともにデュランの顔を見ることができなかった。
恥ずかしさともどかしさに、思わずぎゅっと目を閉じていた。
「じゃあ、いくよ……」
再びアンジェラの身体に、デュランの身体の温かい重みがかかる。
ぐっと突き上げられて、するりとそれを受け容れながらもその形に合わせて襞が蠢き、
きゅっと締め上げる。
「くっ……はぁぁ、いいよ、奥まで……」
そっと目を開けると、目を瞑って必死に耐えているようなデュランの顔が見えた。
身体の芯の疼きがデュランの熱と溶け合い、熱く煮えたぎって2人を繋ぐ。
なんだかとても優しい気持ちが胸に広がって、アンジェラはぐいっと彼の背中を抱き寄せた。
「ねえ、しばらく、このままでいて……」
「んっ……ご、ごめん、俺、もう――」
「えっ、な、何よっ!?」
最高に幸せな空気を破られて、アンジェラは素っ頓狂な声を上げた。
が、その間もなく、デュランは身体を硬直させ、劣情の液体を注ぎこむ。
「な、ななななななによちょっと――んはぁっ!」
デュランの身体の震えが伝わり、擦り合わされた互いの秘所がこすれて軽く達しそうになる。
こんなときにも、アンジェラは大慌てて今日が大丈夫だったかどうか考えていた……。
ようやくデュランが一息ついて、そっとアンジェラを抱き寄せようとした。が。
「……早っ」
冷たく背を向けて布団を引っかぶったアンジェラに、デュランは溜息をついて肩を落とした。
「どうしようもないバカップルだよ、お兄ちゃん……」
窓の外から覗きながら、ウェンディもまた溜息をついた。
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