某所での没ネタ
36 ◆UKLxAfMCvI氏
勝手ながら、ちょいと某所での没ネタ投下させて頂きます
× × ×
リビングに移動すると、テーブルには既に食事の準備が出来ていた。
シチューに鶏肉のハーブグリル、中央には手程の大きさのパンが幾つかバスケットに入っている。
男性が作ったモノとは到底思えないような出来栄えで、どれもが美味しそうだった。
「…何時、そんなに料理が上手くなったんだ?」
思わず訪ねてしまう。
もう100年以上前の事だ。ドラグーンになる前。戦争が始まる前までさかのぼる。
記憶が少し曖昧ではあるが、確かラルクの料理は見た目、味共に正に"殺人的"なモノであった。
あまり思い出したくない事だが、それを食べた日の夜中、あまりの腹痛で一睡もできず、
翌日瀕死状態にも似たような容体(?)にまで追い込まれた。
それを食べた自分も自分だったが、そんな料理を平然と食べられたラルクもラルクだった。
「ああ。以前アイツから教わった事があってな。
それに近頃、料理をする機会が増えた。どうせだと思って練習したんだ」
エプロンをつけたまま、キッチンからコーヒーを持ってきたラルクが言う。
―――ピンク色のフリル付きの見るからに少女向けと言わんばかりの代物。
ユウが以前「シエラちゃんがつけたら似合うと思ったんだ〜♪」と言って私にくれたモノだ。
一度つけてみたが、やはり年齢云々で非常に恥ずかしかった。
結局、ユウがいる時しか使う事はなかったが、それはそれで嬉しかった。
使わない時は、大切に自分の部屋に飾ってあったハズだ。
が。
「……」
ラルクが…ラルクが…
といった感じで、頭の中で何かが崩れ去る音がした。
普通に考えて似合わないだろう。なのに、何故微妙に似合っているのですか私の弟よ?
そのエプロンは私のモノなのだが? というより何故私も自室から無くなっていた事に気付かない?
もうこれではアレじゃないか。なんだ、その…女性向けというか、まぁそんな…
その場で無言で立ち尽くしていた。
カタカタと怪しい、というより怖い音を立てて震える。
「!?」
そんな姉の様子を見て、一種の恐怖を感じるラルク。
とにかく食事を済まさせようと、姉を席に座らせ、自分も合い向かいの席に座る。
「と、とにかく食べよう」
何がどうなってしまったのか分からないラルクは、とにかく食べるように促すだけだった。
呆然としているシエラ。
そんな姉に激しく混乱するラルク。
× × ×
ここで打ち切りというか終了
この先の展開がエロに結びつかず、断念(この時はpart1,2共にエロ有り方針だったので)
板汚しスマソ
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