エリオット×美獣
149氏
気づいた時、エリオット王子はやわらかなベッドの上に、ラビの毛皮でできた枕へ顔を埋めて横たわっていました。
辺りを見回すと、そこはローラントの自室よりも煌びやかな部屋でありました。
白磁の香炉や金無垢で細かい装飾の施されたシャンデリアなど。
王子が部屋について疑問に思ったのは、部屋に窓が無い事と、シャンデリアの光だけにしては明るすぎることでした。
王子は思いのほか自由に動かない体を起こし、ベッドのふちに腰掛けると幾つか考えました。
ローラントはどうなったのか、父上や姉上、城の人達は無事なのか、そして何より・・・ここは何処で自分はどうなったのか。
その時、木の軋む音と共に部屋のドアが開くと、姉より年上の女が部屋に入ってきました。
「これはこれは王子様、お目覚めですか?」
甘えるような誘うような、そんな響きのある声。
「お前は誰だ?ここはどこだ?」
王子は働かない頭で、それでも用心深く尋ねました。
女は猫のようにゆっくりと、音を立てずベッドに腰掛けた王子に近づきながら口を開きます。
「名前は美獣、まぁイザベラとも呼ばれる事もあるわね、貴方達が言うところの魔界の住人よ。
ここは・・・昔は光の城とも輝きの城とも、今は闇の城とも常闇の城とも。」
王子は城の名前を聞いた事がありませんでしたが、魔族と聞いて良い印象は持ちませんでした。
「ローラントはどうしたのか、お前が襲ったのか。」
美獣は気丈に振舞おうとする王子の前に立つと、言いました。
「私が襲ったわけではないわ、けしかけたというのならそうかもしれないけれども。」
決定的な一言を聞いて王子は目の前にいる魔族の女を敵と認識しました。
「ローラントを乗っ取るのが目的なのか、ローラントの民は魔族の言う事を聞いたりはしない」
けなげな王子の言葉を聞いて美獣はクスクスと笑い、そして少し前に屈むと王子の頬をやさしく撫でました。
「私が欲しいのはあなたよ、王子様。」
妖しい光を瞳に浮かべる美獣、その手は思いのほか柔らかく暖かい。
「僕を食べるのか?」
緊張する王子をよそに、美獣はまたクスクスと笑うと言いました。
「そうねぇ、ある意味食べちゃうということかしら?」
そういうと美獣は王子の背中に両手を回し、絹のシーツへと押し倒すと自身の黒く艶やかな髪をかき上げ
王子の口へ自分の口を重ねました。王子は口の中を美獣の舌に犯されるのを感じ、抵抗しようと思いましたが
体に力が入らず、天井と美獣の瞳を見ながらやがて意識を朦朧とさせていきました。
王子の体から力が抜けていくのを感じ取った美獣は、次に王子の上着のボタンを外して上半身をはだけさせ、
王子を横から抱きしめると胸から腹へと少年の肌の感触を楽しむように愛撫しはじめました。
「この感触、思い出すわね。あの方もこんな時代があったわ。」
美獣は王子の首筋を、王子と自分の唾液で濡れた舌でしなやかになぞると、誰に言うとでもなく呟きました。
さらに腹を撫でていた手をすーっと王子の下腹部へ持っていき、ズボンの中に手を入れました。
そしてズボンの中で指先を蜘蛛のように蠢かせると、幼い王子の性器を弄びはじめたのでした。
王子は美獣の指先が刺激する度にビクリと体が反応しましたが、苦悶とも愉悦ともつかぬ
表情を浮かべるのが精一杯で、腕一つ動かせずにされるがままでありました。
「さて、そろそろいいかしらぁ?」
そう言うと美獣は手の動きを止めて体を起こすと王子のズボンを脱がしました。。
美獣は王子の足を開いてその間に寝そべると、幼いながらに自己を主張する王子の包皮を剥き、そしてむき出しのコックを口に含みました。
「っ!?」
突然、焼ける様な感覚を覚えた王子は思わず呻き声を出して悶えましたが、美獣は意に介さず長い長い間むしゃぶり続け、
そしてビクビクする王子のその先を舌で割り唾液を流し込み始めました。
「あ・・・あぁ・・・」
王子は美獣が与える強い刺激に耐え、こみ上げる未知の感覚を抑えながら必死に理性を保とうとします。
尚も美獣は王子のそれに唾液をからませ、王子の太腿をまさぐりつづけました。
「んふふ、腰が浮いてるわよ?」
「ふぁ・・ぁ・・」
王子はやめろと言おうとしましたが声にならず、ただ喘ぐように声を出すのが精一杯でした。
しだいに王子の体はますます熱を帯び、また美獣の柔らかな唇でしごかれる度に全身の血が秘部に集まるような感覚を覚え始めました。
実は美獣は随分前から王子を達せさせることができましたが、それを焦らしていたのです。
それでももう王子の限界が近いのを悟り、仕上げとばかりに唇と指で強くしごくともう片方の手で王子の菊座に指を差し込みました。
「ひぃ・・・ぁっ!」
「んふっ・・・んく・・んく・・」
王子は少々情けない悲鳴をあげると初めての絶頂と射精感を味わう事になりました。
暴れる王子のそれを美獣は咥えこんで離さず、王子は美獣の口腔内へビュクビュクと射精して果てました。
「む・・・ん・・・・」
美獣は王子の精液を飲み込み、そしてさらりと感想を述べた後、ぺちゃぺちゃと口の周りにあふれた粘液を舐め取りました。
次にすっかり気をやってしまった王子の体から汗をふき取り、服を調え、毛布をかけて王子の額にキスをすると部屋を後にしたのでした。
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