男主人公×ダナエ

814氏



誰もが寝静まった夜、とある家の前に一人の女性、猫人のダナエが立っていた。
しばらく家屋を眺めた彼女はよしっと一言発し、数歩後ろに下がり勢いをつけ、その家に向かい走り出す。
まず家の壁に飛び掛り、その勢いを殺さぬまま壁を蹴り上空へとジャンプする。
そしてそこで腕を上げ、彼女は家の2階にある窓枠に手をかけ窓の内側へと侵入した。
身軽であるダナエだからこそできる芸当である。
 
・・・ギシッ・・・・
(あ・・大丈夫、よね…)

・・・そろり・・・そろり・・・
(まっててね、もうすぐだから)
忍び込んだダナエは音を立て無いようゆっくりと歩く。
一歩踏み出すごとに、満月の光に照らされた尻尾がゆらゆらと揺れる。
(もーすぐ、もーすぐ)

「・・スヤスヤ・・・」

(発見!)
ダナエはベットに寝ていた青年見つけ近寄った。

(かわいいょぉ・・・あぅぅぅ・はぅぅ・・)
青年を見詰めるダナエ、とたんに彼女の顔は惚け、体の力は抜け、口元にはわずかに涎が見えている。
そう彼女はその青年を愛していた。

(・・はぅぅ・・んぅ!!だ、駄目駄目、早くやることやらないと)
青年のあまりの愛くるしさに違う世界に旅立だっていた彼女だが、なんとか意識を取り戻し忍び込んだ目的を思い出す。

(えーとまずは・・そうそうまずこれから、ふふっ起きちゃだめよ)
ダナエは青年の頬を優しく撫で、その後毛布をゆっくり丁寧に剥いでいく。

(それじゃあ準備にとりかかりましょうね〜)
毛布を剥ぎ取ったダナエ、彼女はまず持参したポーチの中から荒縄をとりだす。

(これをこうして)
そしてその荒縄で青年の右手をベットの一部と括りつける。
青年に気付かれることのないよう、きつ過ぎず、ゆる過ぎず。

(左手にもしましょうね〜)
2本目の荒縄を取り出し、こんどは左手をベットの一部と括りつる。青年は万歳をする形になる。

(今度は右足)
3本目の荒縄を取り出し、今度は右足をベットに括り付ける。
青年がおきだす気配はない。

(・・最後に左足っと)
4本目の縄を取り出し、左足を括りつけた。
青年は両手、両足と拘束され完全に身動きがとれない状態となった。

(そうだ、口にもしておこうっと)
調子に乗ったダナエはベットの横に重ねてあったタオルを手に取り、それをぐりぐりとねじり、轡のように青年の口に当て、そして最後に彼女は着ているものを脱ぎ捨て裸になった。

(これで全部ね)
全ての準備が整った。
ここから彼女の計画の始まりである。

「ユウ、起きて」
声をかける、だが起きる気配はない。

(う〜ん、ここまでやってまだ起きないか・・・・ま、いいや、そのうち起きるでしょ・・・・)
再度ユウを見つめる。

(・・・・・・・・・・)

(・・ユウ・・・大好きだよ・・・・・)
しばらくの間彼を見詰めた後、ダナエは動いた。
彼女はまずユウの肌着のボタンを上から一つずつ外し、上半身を露にさせた。
次にズボンを下げ、トランクスに手をかけたのだが、その時突然ユウが目覚めた。

「う、うーーーーーー!!」
彼は驚いた、ごそごそと動く物音と振動に目を覚ましたのだが、目を開けると体は固定され、口には轡をされていたのだ。
そして目の前にはなぜか裸のダナエがいる。

「ぼぁぼぉもぉえ!まぁもぉおぼ」
何とか声を出そうとするが、まともな言葉を発することができない。

「あれ〜起きちゃったの?」

「うもーぼぉー」

「何言ってるかわからないわよ、ふふ、ねぇ・・これからいいことしてあげる」
ダナエは手にかけたトランクスを離しユウを抱きしめた。

「あったかいね〜」
ダナエは青年を抱きしめ、スリスリと顔や体をこすり合わせる。

「ぼぼげぼ」
そんなことよりもまず縄を解いて欲しいユウはなんとか踏ん張って、"ほどいて"とそのように聞こえなくも無い声を上げた。

「何?解いて欲しいの?」

コクコク
ユウは何度もうなずく。

「だめよ、だってこれからもっといいことするんだから」
チュ
ダナエはユウの額にキスをする。

「んーーーんーーーー」
額にキスを受けたユウ、女好きのふだんの彼であれば嬉しくてしかたの無いことであろう。
ただ、今はそれどころではない、ダナエのキスなど気にしている状況ではないのだ、かろうじて体の動ける箇所をなんとか動かし脱出を図ろうとする。
だが体が固定されているうえ、ダナエに抱き疲れた状態であるため、ユウのあがきも結局は無駄に終わる。

「・・・・何よ、私のキスが嫌?」
彼の逃げようとする様子に気分を害したダナエ。

「それにね、あなたがこんなになってる理由わかる?」
今度は少し強めの口調で喋る。

「んーん」
ユウはフルフルと顔を横に振る。

「・・・知らないなんて言わせないわよ」
ダナエはユウの上にのり、騎上位の体制をとる。
上から見下ろすダナエの視線は暗くて冷たく、ユウを震え上がらせる。

「あなた・・・・私という者がいるのに真珠とか、あのシエラって言う娘とか、リュミヌーだとか、ジオの先生とか、
海岸にいるセイレーンとか、それにレイチェルやコロナちゃんだって・・・」
ダナエはユウとかかわりのある女性の名前を一通り言い、ぶつぶつと何かつぶやきながら俯く。

「・・・・なんで浮気なんてするの!!!」
つぶやきが無言に変わった直後、今度はユウに向かう叫び声となった。

「ううんん!ぼべびが」
ユウは必死に否定するが、その声はダナエに届かない。

「最近なんていっつもいっつも・・・私待ってたのよ!、あなたが私と一緒になってくれるって、なのに全然来てくれない!
だから私からあなたに会いにに行ったわ!でもいないんだもん、だから探したの!探してやっと見つけたと思ったらあなた他の女と一緒にいるのよ、
私だって最初は何か目的のがあって行動してるんだと思ってたの!ええ、でも違った、毎日毎日違う女違う女違う女・・・あなたも鼻の下伸ばしてデレデレしてるし・・・でも私耐えたわ、彼女達とは何でも無いんだって、いつかきっと私のところに来てくれるって」

「!!!!」
ぎゅ〜〜
ユウの腕を強く握り締め付ける。

「でも・・・でも・・・・」
いつの間にかダナエの頬に涙が伝っていた。

「私見ちゃったのよ、あなたが真珠や、シエラなんかとポルポタのホテルに入っていくのを・・・・」

「!!?!!!」
ガクガク!ブルブル!
ユウの顔は真っ青になり、震え始めた。
そう、ダナエの言っていることは間違いではなくたしかに彼はダナエの言った女の子達と関係を持っていたのだ。

「ううん、それだけじゃない・・・他の娘にだって・・・あなた手を出してたわ・・・・・・」
ダナエの涙は雫となってユウの頬に落ちる。

「うぅ・・・ぐす・・なんでぇ・なんでよぉ・・・うぅ」
ダナエは必死に涙をぬぐっているが、雫は落ち続ける。

「わたしがオバサンだから!やっぱり若いこのほうがいいの?・・・ねぇ・・私こんなにあなたのことが好きなのに、好きで好きでたまらないのに
愛してるのに!あなただってユウだって私を愛してくれたじゃない・・・」
 
たしかにユウは以前ダナエと関係をもった。
長年の幼馴染を亡くし、悲しみにくれていた彼女の心と体をユウは暖めたのだ。
だがそこで問題が生まれた。
ユウはダナエにただ安らぎを与えるつもりだったのだが、彼女はそれまで男性との経験が無く、周りの女性達がどんどんと家庭を持っていくのに焦っていたのもあったのか、ユウに対し本気で好きになってしまった。
ユウを自分の伴侶として愛してしまったのである・・・
それからというもの暇があるときは必ず彼に付きまとい、常に甘えるようになった。
ユウに対し語る言葉も

「ねぇ、ユウは結婚式ってどんなのがいい?」

「子供とかさ、何人欲しいって思う?」
などと寒気が走る言葉を繰り返すばかり、それも人の目など全く気にしないのである、
街中であろうと、すぐ横に人がいようと関係なしに語りだすのだ。
ダナエのことが嫌いではないが、結婚する気など全く無いユウにとっては鬱陶しいばかりで、しだいに彼女から逃げ隠れするようになった。
彼女が寺院を抜けられない日を休日とし、それ以外の日は旅に出る日とした。
そしてその後のユウはダナエが語るように出会った女の子達と次々に関係をもち、ウハウハな日々をすごしていた。
その行動が見られていたとも知らずに・・・

「私、色々考えたわ・・・・考えて、考えて、そうしたらやっとわかったの」
ダナエのぐしょぐしょだった泣き顔消え、全く逆の喜び笑う顔へと変わる。

「ユウが私の所に帰ってくるようにするにはどうすればいいか・・・・実は簡単な事だったのよね」
再びダナエの手がユウの頬をなでる。
冷たい瞳も打って変わって、暖かい輝きのある瞳になっていた。

「ユウが私から離れられないようにすればいいのよ、そして周りにもそう思わせればいいの」
喜びを表しているのだろうか、ダナエの尻尾がクネクネゆらゆらと揺れる。

「で、ユウにその答えがわかる?」
ダナエは愛らしい左ミミをユウの口元へと寄せた。

「????・・・うーう、うーう」
だが相変わらずユウは首を横に振るだけだ。

「そうね、遊び歩いてるユウにはわからないかもね」
わからないと答えられて耳を口元から離し、少しムスッとする。

「わからないみたいだから答えを言うわ・・・・・」
しばしの沈黙が2人を包む。

「・・・とっても簡単なことよ、私とユウで子供を作っちゃえばいいの、それが無理矢理にでもね」
ウインクをしながらとんでもないことを言い出すダナエ。

「!!!!!」
ユウの体中から汗が噴出す。

「いい考えだと思わない?子供ができちゃえば優しいユウなら"絶対に"結婚してくれるし、何より他の女が手を出しづらくなるわ、2人とも一気に幸せになることができるの、ね?いい考えだと思わない?そう思うでしょ、思うわよね」
ダナエの暴走は止まらない。
そして再びダナエの手がトランクスへと移る。

「さぁ続きをしましょ」
トランクスを下へ下へとずらし、そしてボロンとユウの性器が姿を現す。

「!?!?」
ダナエが性器に手を触れたので、一瞬ヒヤッとしユウが驚く。
その後ダナエはユウの下半身へと顔を移した。

「まだ小さいね、いいわ私が大きくしてあげるね」
小さいままだったユウの性器にフッっと息を吹きかける。

「うぅ!」
ユウもついに観念したのか、喘ぎ声を上げるだけであがこうとはしない。

「その声もかわいい・・・私初めてなんだけど・・・こうすればいいのよね」
ぱくっと性器を口に含む。

「んん・・・・じゅる・・はぅ・・・・じゅぷ」
口に含まれた途端小さかった性器は瞬く間に大きくなる。
その大きくなった性器を、舌を使いカリの部分を激しく絡め、さらに溢れ出た先走り汁を吸い込むようにすする。

「ぐうぅぅ・・」
ダナエが与えるそのあまりに快楽にユウも我を忘れる。

「はう・・・はぁ・はぁ・・どお?気持ち良い?・・・気持ちよさそうね、ふふふ、口でするなんて初めてなのにやっぱり相性がいいのね、ユウもこんなに感じちゃって、・・もう一度するね」
一度口から放した性器を再度口に含む。

「じゅぷ・・・じゅる・・・じゅぽ・・・ぐにゅ・・・じゅぶ・・・・はぁ・・・」
口の中で舌先を使い、裏筋から鈴口を執拗に責める。

「ううぅぅぅ!」
経験上耐えることに慣れているのだが、ダナエの舌技にはまるでかなわない。
またもユウはすぐに限界に達してしまう。
その理由は猫人特有のザラザラとした舌にあるのだが、今の彼にそんなことを考える力はない。

「・・・・・ふぅ・・・もういきそうなの?」
性器から口を離し、少し残念そうにする。
彼女もまた自分の舌が特殊で、それが絶頂を早めているなんて思ってもいない。

「それじゃあここまでね、ユウの精子はここに出してもらいたいから」
ダナエは自分の下腹部へと手を持って行き、スリスリとその部分をさする。

「一つになりましょう」
ビクビクと震えていたユウの性器に手を添え、そこに重なるようにダナエはまたがり、腰を下に降ろした。

「うう・ううう!!!!」

「はあぁぁん!」
すでに前戯など不必要なほど濡れていた彼女の性器はニュプ、グチュとはしたない音を立ててユウを迎え入れた。

「んっ・・・繋がっちゃった」
ユウの性器が根元まですっぽりと膣内に収まった。
子宮に伝わる暖かさと、圧迫感をダナエは味わう。

「くうぅぅぅぅぅ」
ダナエの膣壁が蠢き、入れたその直後からユウをキツく暖かくしめ付ける。

「う、動かすね」
少しずつ、ゆっくりと、だが確実に腰を浮かせ、落とす。
ゆっくりと、確実に浮かせ、落とす。
その動きに慣れてくると、徐々にその速度を速める。
グチュグチュと淫らな音が鳴り、パチュパチュと肌と肌がぶつかる音が響く。

「ぐぐぅ!」
ユウもされるままでなく、快楽を求め腰を動かし始める。
もう、身体を固定されていることなど頭に無い。
彼の性器をしめ付けるかわりとばかりにダナエの子宮口を突き、互いに快楽を与え合う。

「あ、あ、あ、いい、気持ちいいよ」
一定のリズムで最奥を叩きつけられるとそれと同時に彼女は喘ぎ声を上げる。

「ね、ねぇ、ユウ・・・気持ちいい?」
上に下に、たまに横に揺れながら自分の与える快楽がどうなのかユウにたずねる。

「・・・・・・・」
ユウは目を瞑り、口で答えられない代わりに、腰の動きでダナエに答える。
身体だけではなく徐々に心までもが一つになる感覚を覚え、頭が真白になる。

「いいあああ、いくぅ・・・・い、ぁぁぁああああああ!」
ダナエが限界に達し、身体を震わせる。
その動きと連動し、膣が今まで以上にユウをしめ付ける。

「!!!!!!!」
そのしめ付けに耐えられなくなりユウもダナエと共に果てる。
身動きが取れないため中で出す以外なく、どくどくと彼の性器が波打ちダナエの膣内へと精子を送り込む。

「あぁ・・・いっぱい、入って、きてる」
流れ込んできた精子を受け止める。
気持ちよくて、嬉しくて、涙を流す。
そして全てを受けきった彼女は繋がったままユウと重なり、彼を抱きしめた・・・・

「──私ね、つい最近まで発情期っていやだったんだ、苦しくて辛くて、いっつも何でこんなのがあるんだろうって思ってた、
身体を鎮めるために愛して無い男となんてしたくなかったし・・・自分でするのだって悲しかったわ、でもね、
その考えもあなたのことを考えてて変わったの、だってユウの子供を作ることができる期間なんだもの、
そう考えたら発情期も幸せな時間なんだって」
落ち着いたダナエはいまだ繋がりながら、ユウに語りだす。

「だから私今とても幸せ、嬉しくて幸せ」

「・・・・・・」
もうユウは何も言わない。視線すらも彼女とあわせようとしない。

「それにね、今日は満月でしょ?発情期に満月、そこで中出しなんてこれはもう間違いなく赤ちゃんができたわ、ううんできたの、私にはわかる今私とユウが結び合ったって」
おそらく2人の結晶が宿ったと思われる下腹部を優しくなでる。

「だからね、結婚してねユウ・・・違うね、あなた・・・ううん、パーパ」
最後にぎゅっとユウを抱きしめ、ようやく繋がりを解く。
とぷとぷとダナエの膣から愛液と混ざった精子が滴り落ちるが彼女はもったいないと思わない。。
なぜならすでに結びあってると確信しているからだ。

「・・・・・・・」
翌日、バドに発見され縄を解かれるまでユウは天井を見つめたまま、一言も発することはなかった・・・

──数ヵ月後・・・ユウの自宅にて
彼の家にユウとダナエ、バドとコロナが居た。
ダナエはゆりかごを揺らし、その横で興味心身にバドとコロナの2人がそのゆりかごの中を覗く。
ゆりかごの中には3人の赤ちゃんが寝ていた。
長女と長男、次女の3つ子だ。

長女は母親にそっくりで獣人、猫人の姿そのままの赤ちゃんである。
長男は父親と母親の両方をあわせた姿で、ネコミミが可愛い。
次女は父親、人間の姿にそっくりだが、尻尾が生えてる。

ダナエは長女を抱きかかえ、ユウに言った。
「私とっても幸せ」
 
終わり



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