ホークアイ&リース

219氏



リースは弟のエリオットと共にローランドを立て直すために、毎日大忙しだった。壊された建物の再建などやることは山ほどあった。
リースはときおり思い出した。それは思い出すと胸が熱くなってしまう。しかし国の為にそれを殺し続けた。
私が大好きなヒトは私の国を滅ぼしたタガールの仲間だから…。
私は全てを知っている。彼らのせいではないと。彼らを操りローランドを滅ぼした美獣が悪いのだと。だけど他の皆は例え真実を知っていても許すことはできないだろう。
ある日リースは、仕事をしている途中に眠りこけてしまった。リースは夢を見ていた。
大好きなあのヒトが私と一緒にいてくれる。でもそれは叶わないのかしら。
一国の王女といえどまだ少女である。気付けば涙が頬を伝っていた。
「リース…。」
あったかい声がした。私の大好きなあったかくて優しい声。
「ホ…ホークアイ?」
「ごめん。疲れてるのにオレ起こしちゃったかな?」
リースは突然の訪問に目をパチクリさせた。
「護衛は?どうやってここまできたんですか?」
「オレを誰だと思ってる?盗賊だぜ。」
「なっなんで?」
リースは鼓動が早くなるのを感じた。前からこうだ。このヒトを前にすると頭がぼっとしてうまく喋ることさえできない。
「リースが好きだから。」
「だだだから、な何で貴方はそういうことを簡単にっいっ」
「簡単じゃないよ?リースにしか言わないから。」
今度は返事を返すこともできない。
「可愛いなぁ。リースは。」
耳まで赤くなってるに違いない。私はどうして?このヒトの前だとどうしようもなく駄目になって。
不意にホークアイはそっとリースのすぐ近くまできた。そして耳元で囁く。
「オレと一緒に来てくれないか。」
リースは赤い顔をホークアイに向けた。
「え?」
一瞬何を言われたのか分からなかった。
「離れるのが辛い。」
でも私は王女で、私がいないと皆が。とっさに頭の中に駆け巡る立場。
「わ私は…」
「アンタが真面目なのは知ってる。だけど、オレはこんなの無理だ。」
「でも、」
「さっき泣いてたろ?」
リースははっとする。「リースが泣いてのなんて耐えられない。オレがリースを泣かせないから。」
リースの頭の中で色々とぐるぐる回る。真剣な彼の瞳。熱くて苦しい胸を落ち着かせようとした。そうして咄嗟に一つの答えに辿り着く。
「あ、ありがとう。とても嬉しいです。私も、貴方と一緒にいたいです。貴方が…大好きだから。」

「知ってるよ。ずっと前から。けど態度じゃなくて言葉で言われると嬉しいね。つまりオレと一緒に来てくれるってこと?」
そうしたい。出来るなら。でも…。
「ホークアイさん…キスして下さい。」
今度はそんなことをいうとは思っても見なかったホークアイが一瞬驚く。しかし、リースの切ないうるんだ瞳を見たホークアイはリースに顔を近づけると唇に軽くキスをした。
「リース…可愛い。」
「足りないです。もっとしてください。」
その時、彼女の肩が震えているのが分かった。彼女は一杯一杯なのだ。こんなに一生懸命になって。オレを。 美しい金色の髪の上から優しくキスをする。それからホークアイは額にキスを落とし唇にキスをした。
「んっ…」
リースが舌を差し出す。ホークアイは少しためらいながらもその舌に舌を絡ませた。そしてリースは自分の頭が真っ白になっていくのを感じた。
ホークアイの手がリースの胸を服の上から捉えた。
「んっ…」
リースの蒼くて美しい瞳が揺らめく。リースの手がその手に添えられた。ホークアイはもう理性が保てそうでなかった。
「リース…どうして?」
「わたしを 私をホークアイのモノにして欲しいんです。」

「…いいのか?」
「はい。」
ホークアイは自らのマントを地面に広げるとそこにリースを寝かせる。金色の髪がふわりと広がる。
リースは恥ずかしそうに身を硬くした。
ホークアイは自分の着ている服をトランクスを除いて次々と脱いでいく。筋肉質の褐色の肌が現わになりリースは赤面し視線をそらす。
そしてリースの服のボタンを一つづつ外していく。リースは直視出来ず目を伏せた。
「すごく綺麗だ。…おかしくなりそう。」
ボタンを外していくたびに現れる大理石のような白い肌が脳を犯していく。
小ぶりな胸そしてそれを覆う清楚な白いレースのブラ、槍の使い手であるため腹筋は綺麗に割れている、そしてブラと同じ白いショーツとすらりと伸びた綺麗な足。
ところどころに戦いのための傷があるもののそれがまたホークアイのリースへのいとおしさを高めていく。。
「あ、あんまり見ないで下さいっ」
リースは顔を上気させ、潤んだ瞳でホークアイを見上げた。
プツン
ホークアイの中で理性という壁が崩壊した。「ねぇ、リース。」
ホークアイはリースの唇に軽くキスをした。
「ホークアイ?」
「俺も緊張してるよ。」
ホークアイはリースのブラの中に手を差し込むと柔らかなな乳房に触れた。
「リースちゃんのココってやぁあわらかぁい」
「どどこが緊張してっあっ…んやぁっ//」
ホークアイはブラを上にずらすと桃色の乳首を指先でもてあそぶ。
「あ…んっホークアイっ!」
「もっとオレの名前呼んで。」
「っはぁ…んっ」
ホークアイの舌がリースの首筋をなめあげる。
「ほら…早く呼んでよ。」
「あっホ…ク…アィ!」
ホークアイの舌がリースの左の乳首を避けて焦らすように乳房全体を舐める。そしてかじりつくように乳首をくわえこんだ。そして右手は右の乳房を包みこみ優しくもみしだく。
「あっあっん…そんなっ下品なっ」
ちゅっちゅっと吸い付く音がリースの頭を侵食していく。
「あっ…ん、はぁっきゃあ!?」
「リース、初めてなのにこんなになってる。」
いつの間にか移動したホークアイの細長い指がショーツの脇からさしこまれクチュッと音がした。
「そっそんなの違います!」
恥ずかしさのあまり咄嗟に否定するリースのまえに濡れた指を差し出す。
「違う?こんなになってるのに?」
リースはいやいやと首を振る。ホークアイはその指をリースの目の前で舐めた。リースの綺麗な蒼い瞳が見開く。

「おいしい。」
ホークアイは妖しく微笑む。そして下のショーツを手品のように素早く脱がすと、リースの足をM字に開く。
リースは力が抜けたのかそれを素直に従った。誰にもそんなところをこんな風に見られことはない。リースは自分の秘部からまたとろりと濡れたのを感じた。
「見てるだけなのに、これはどういうこと?」
「そっそんな。」事聞かれても。
ホークアイの意地悪が恨めしい。でも、裏腹にそれは快感だった。ホークアイはリースの両方の太ももをつかむと顔を秘部に寄せ、蕾をついばむように唇ではさんだ。
「そっそんなとこっあっ…」反論しようと口を開けようとするが
自らの喘ぎで中断される。ホークアイの舌はまるで生き物器用に動く。
「あっ…んっホークアイっさん」
必死に手を伸ばしやめてくれるようにホークアイの頭を掴もうとするがサラサラとした髪の毛のせいでうまくつかめない。
やがてホークアイの長い指が秘部をわけいるように侵入してくる。
「あっ…」
中を探るようにさしこまれ、リースの瞳には快感のためか涙が溢れる。ビクンと背を震わせ、四しが強ばる。
ホークアイの舌が敏感な蕾を指が内壁をこすりつける。
零れていくリースの蜜をなめあげジュルッと音をわざとらしく立て吸いあげる。なおかつ足の間から夢中になって愛撫をするホークアイが見え、目眩がする。
「あっはぁっあっ…んイヤァッ」
自ら発したことのないくらいに大きな声をあげた。その時だった。
「ねえさま?」
扉の向こうから聞き覚えのある声がする。
やっ//エリオット?
ホークアイは一旦愛撫をやめ扉のある後ろを振り向く。
リースは慌てて立ち上がろうとする。
「ねえさま?ねぇ…扉開けて?」
ホークアイはリースの右手を掴むと無理矢理目の前に座らせる。扉に鍵がかかっていると分かった以上邪魔されることもない。
「ホークアイ!エッエリオットが呼んでます!」
小声ででも精一杯に抗議するリース。
「いいじゃん?入ってこれないんだし。適当に返事返せば?」
ホークアイは我関せずと、後ろから抱きしめるように愛撫の続きを始める。乳房を右手でいじり左手は秘部へと手を伸ばす。
「あっ…んホーク…さっ…」
「早く返事しなよ。エリオットが不審がって他の誰かに言って開けられたらもっと困ったことにならない?」
リースはその様子を想像し頬をカァッと赤くさせる。

「エッエリオット!きゃっ」
リースが意を決し声をあらげた途端ホークアイに耳を甘噛みされる。
「どうしたの?姉さま大丈夫?」
「ちょっ…ん…と本が上から降って…きてっ」
「大丈夫?手伝おうか?」
「いえっ…だ…丈夫っ平気よ。」
「ほんとに?ねえさま。無理しないでね。」
トントンと軽快に去っていく足取りがした。
「ほんとにアイツってシスコンだな。」
「仕方ないでっす。エリオットはあんな目にあったっ…んですよ!」
「無理に喋らなくていいよ。」
押し寄せる快感を誤魔化すために会話をしているのに…。
ホークアイの右手がリースの髪をすく。
「リースっていい匂い。甘い匂いがする。」
「何いって?」
ホークアイの指がリースの中の一番感じる場所を刺激した。
「あっそこっ…変です!」
「そ?」
ホークアイは容赦なく同じ場所を責める。
「んっいや…っ」
ホークアイはリースを押し倒すと、 リースの足を押し上げた。
「ねぇ、挿れていい?」
「挿れるって…」
そうリースがいうかいわないかにホークアイは自らのものをリースの中に挿れていった。
「やっ」
リースの瞳に涙が浮かぶ。
「痛い?」
ホークアイは侵入を止め、リースの頬に手をそえる。

「いいえ!」
リースはそう言うとホークアイの頭をつかむと口付けた。お互いの唾液を交換し舌をからませる。
「きて…。」
リースのその言葉を合図にホークアイは動き出す。
リースの中は暖かくホークアイを包み込む。リースは涙目になりながらもホークアイを愛しそうに見つめる。
しばらく緩く行き来をしていた。
リースは最初のうちは苦痛に耐えていたものの慣れ始めたのか甘い声が聞こえるようになった。
褐色の肌と白い肌が溶け合わないのは何も色の違いだけではない。身分、立場、敵、憎しみ全てを越えてホークアイと繋がるこの瞬間だけは全てを越えていけそうな気がする。
「あっ…んっ…ホッホークアイ!」
「っ…リース!」
お互いの名前を呼び蒼い瞳と紅い瞳が交わる。快感が全身を包みホークアイとリースは同時に達した。
貪るようにお互いの唇をもとめあう。
言葉に出来ない
アイシテル
を表すように。
「私、今夜が終わったらホークアイに会わないつもりでした。」
リースはそう告げる。
「だけど、考えが変わりました。私はホークアイと一緒にいたい。この思いは変わりません。もう戦いは終わりました。憎しみを大好きに変えたい。ローラントとナガールもきっとそう出来ますよね?」
ホークアイは返事の変わりにリースを抱き締めた。
「受け取ってくれないか。」
ホークアイは服の中から銀色のものを取り出しリースの左手の薬指にはめた。
「結婚してくれる?」
リースはホークアイを見、嬉しさのあまり涙した。



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