@tos 夜時間。個室で一人きりになると、じわじわと不安が押し寄せて来る。殺さなければここから出る事は叶わないのか。考えてもループするばかりだった。頭を振って部屋の壁に手を付いた。隣の部屋の男を想う。音は聞こえずとも気配は感じる。頼りない隣人は、今や彼女のトランキライザーだった。
2014年04月30日 03:11:32
@tos 葉隠は逃げた。近づく気配を感じたのだ。夢主に頼まれ恋占いをしてから、彼はどうにもおかしかった。見えた未来が衝撃的だったからか。嘘の結果を告げたからか。とにかく会いたくなかった。しかし意識は彼女に囚われる。13歳の彼は知らなかった。それが初恋だったと気付くのは、数年後。
2014年05月01日 20:15:16
深い呼吸の後、葉隠康比呂は再び私を見た。目を閉じて、三秒。たったそれだけで、私の未来が見えると？占い界の超新星。なけなしの金を溝に捨てる覚悟で、貴重な休日の２時間をこの男にくれてやったのだ。何を告げる？「…オメーは間もなく高校生に逆戻りだべ！」「は？」「俺の占いは３割当たるっ！」
2014年05月01日 23:34:00
殺して初めて、大切な存在だったと気付けた。だが今まで知らなかったこの気持ちの向かう先は、たった今自分で壊してしまった。心が軋む。体中が震える。膝をつく。ここから出たかったのだ。隙がある人間なら誰でもよかったのだ。それが自分を慕い、自らも満更でなかった女だった。それだけだった。
2014年05月08日 01:09:48
「葉隠君がいても…私と合わせたらやっと一人前っていうか」
「自分を低く見ているようで俺まで貶めてんぞ！」
「だけど出られそうなアイデア浮かばないし」
「夜時間ロックするってもオートとは言ってなかったべ…」
「これ朝まで眠れないやつだ…」
「食堂は個室じゃねーから寝たら校則違反ってかああ！」
2014年05月16日 23:54:20
@tos 「まさか…オメーにされるとは思ってなかったべ」首元を抑えた葉隠は呆気に取られていた。鼓動が耳障りだった。女子のみに裁縫セットと人体急所マップが支給されていた事を今更に思い出す。そして二人で化学室の薬品棚を見た事も。…緩やかに毒は廻る。暗転の刹那、葉隠は彼女の冷笑を見た。
2014年08月22日 03:55:35
@yd_n ごめんねと繰り返しても後には退けない。葉隠君が痛い、痛いと呻いている。すぐ死なせられる箇所が分からない。逆手で握った刃物は震えて使いものにならない。刺す気も切る気も失せていた。半端に正気を取り戻した私と、死に損なってしまった葉隠君が、涙と血に塗れてうわ言を唱えていた。
2014年09月30日 02:09:44
@yd_n これが事件の全貌と話した苗木を、葉隠は信じられないという目で見ていた。鳥好きに悪い奴はいないと語り合ったあの彼女が、仲間を殺したと自嘲気味に自白を始めていた。嘘だと言ってくれ――葉隠の願いはついに叶わなかった。隣室へと引き摺られた彼女の涙が、無人の証言台で光っていた。
2014年10月07日 02:32:25
ぽつんと佇んでいた清多夏は、私を見るや目を丸くした。紋土までは再会を喜んでくれたのにな。「しかし君は…学園がシェルター化した日、屋上から…」それを覚えていて、直前の記憶は曖昧と。困った…説明は苦手だ。「だからさ清多夏、君も死んだんよ？」「そ、そんなわけが…！」「本当、だったり。」
2014年05月02日 23:44:33
君の持論は間違っている。それは成就しないという事か？違うのか？美しい失敗などあるのか？そもそも美しさを帯びることに何の意味がある？恋愛も成就させ幸せを掴むという成功こそ目指すべきゴールではないのかね？…相容れず機微も理解できない相手に恋をしたとしたら、だと？…何故そんな相手に…？
2014年05月08日 01:35:27
@tos 君は美しい。老いてはならない。このまま緩やかに老衰などさせるものか。すぐにでも僕が君の今を永久にしよう。そして逃げ切り、この檻を出る日が来たら、君を連れて出て永遠に二人で過ごそうではないか。僕は君以外必要ないよ。…眠いだろう？瞼を閉じたまえ。永遠の眠りを君に捧ぐ。さあ…
2014年05月11日 02:39:09
@tos 間違った方向の愛に目覚めた系。バター後にぶっ壊れて心の拠り所が夢主しかない。サウナ前から交流済、好意は石丸の方が強く一方的。
@tos 恋人とは麻薬か何かなのだろうか。振り回されてばかりなのにそれが心地良かったり、離れると恋しさに身が焼けてくる。口付けや情事は最たるもので、求めても求めてもきりがない。幸せが時折度を越して苦しさすら感じるのだ。僕は君を愛しているが…助けてくれ。どうにかなってしまいそうだ。
2014年08月22日 04:07:20
練習が、長髪禁止が嫌だと別の分野に走る彼だったが、試合には「出てやらないこともない」と上から出場の意思を示す。三振を取る、本塁打を打つ。その度にガッツポーズをするくせに、嫌いと言い続ける。野球も恋愛も天邪鬼だった。私に絡んでは文句を言う怜恩。素直じゃないとこも可愛くてよろしい。
2014年05月26日 00:58:05
@tos この数日間楽しかったよ。テレビで見てた桑田君が目の前にいて、話してくれて。おかしな学園生活だったけど桑田君のために尽くせたから幸せ。大丈夫、絶対バレないよ。みんな私が犯人だって思うから。卒業して桑田君が成功する姿を私は地獄で見てるね。ほら私みたいに笑ってさ、赤い扉行こ？
2014年08月22日 04:22:18
@yd_n そいつは昇降口の前で降りしきる雨を見ていた。
「何だあ、まだ降ってんの」オレの声に困り笑顔で振り向く。
「桑田君も傘ないの？」
「おう。ったく困るよなー急によー」
オレは濡れても気にしないが、こいつが待つならオレも待つ。話す切っ掛けとしては悪くない。放課後は始まったばかりだ。
2014年09月30日 01:41:56
@tos お前は計算が出来る女じゃない。どうせ無意識なんだろ？無闇に笑顔を振り撒くな。俺以外の男に近づくな。誘蛾灯でも目指しているのか？愚鈍め。灯りは取り扱う人間が居てこそ価値がある。俺がお前を、俺に相応しい女に変えてやらなければ、お前は存在価値を無くすしかないのだと肝に銘じろ。
2014年06月30日 01:13:22
@tos 天然女子を独占したがる俺様彼氏にありがちフレーズを盛り合わせ
@tos よっ。瀕死のお嬢さん。突然だが死ぬまで俺のものになってくれ。だってこのまま失血して死んでいく姿なんて見てられないだろフツー？…んじゃ始めるぜ。唇わなないてるけど何言ってっか全然わからないぞ？塞ぐに限るな…俺この鉄っぽい味スゲー好きだわ。生きてる間にどこまでやれっかなー。
2014年09月29日 02:38:31
@tos 絶望時代の左右田さんは猟奇的で瀕死の女漁るのが趣味。でもいつも入れる前に相手が死ぬ。死姦趣味はないので萎えちゃう。だけど童貞卒業できない絶望で毎度エクスタシー迎えていたらいいんでね？…という妄想
@tos とか考えつつも左右田さんは平和な学園生活中にリア充達成できそうな感じするんだけどなぁ
「何をしている」
「と、十神ク」
「そこで何をしていると聞…ッ」
「今は黙ってくれ十神っち！」
「脱衣場に入ってきた時点で貴方も同罪、しかし同士にはなれる！」
「俺がどいてやっから上の隙間からどーぞ」
「…なんだ覗きか」
「え…反応薄」
「男のロマンが無いだと…」
「まぁ十神っちなら見慣れてるか」
2014年05月22日 23:32:42
男のロマン組（苗木、山田、葉隠）with十神