「はい、あーん」
「いや、もういらんべ……」
「まだ残ってるじゃん。食えよ」
「これは一体何なんだべ！？ 餌付けっつーかむしろ残飯処理に近いものを感じるべ！」
「ドキーンっ」
「わかりやすい効果音だべ！！」
「いやさ、全部開けちゃったのが間違いだったんだよね。さすがに食べ飽きたから食べてもらおうと思ってー」
「語尾伸ばされても可愛いとか思わんからな！」
「くそう……かくなる上は……ッ」
「おっ、オメーも食う気になったんか？」
「ひや、こっからはべてよ」
「何言ってっか微妙だが“こっから食え”って聞こえた気が……！？」
「ほっきーけーむ！」
「ついに◯◯っちが自分を売り物にしだしたべ！」
「っはー、咥え続けると喋れんね。ほら康比呂、買うでしょ？」
「……俺が買い占めんとダメなんだろ？」
「どっかに売り飛ばされないように、一つよろしく」
「買い手なんて、俺くらいだべ」
「ふふ！ 毎度ありぃ。さあ来いっ」
「へーへー。んじゃいただきまーす、ってか」
（そして二人は幸せなキスをして終了End）
2014年11月11日 23:38:12
「食べ物で遊ぶとは言語道断ッ！！」
「そう言われると、ぐうの音も出ないっすね」
「そ、それに……はしたないとは思わないのかね！？」
「ゲームじゃん、ゲームー」
「君がそんなことをする女性だったとは……僕は……」
「じゃあ言い返させてもらうけどさー。コレ咥えて待ってる側ってスゴイ恥ずかしいんだからね」
「やめたらいいだろう」
「今日この日だからって、勢いで頑張ってるとこあるんだからね」
「君は努力のベクトルが亜空間に伸びているようだな」
「……それもこれも……石丸が鈍い所為なんだからね！！」
「はっ！？」
「だからぁ！ キスしてこいって言ってんのー！！」
「ま、……回りくどいぞ！！」
「わかった！？」
「こんな口実作りの方法があったのか……」
「じゃあ始めるから！ 絶対最後まで食べてよね！！」
「……いいだろう、始めたまえ！！」
（さながらバトルだな…と後から思うEnd）
2014年11月12日 00:01:24