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「魁!」に意味はありません。
 

 
魁!氷結クリフト
 第2幕 「4×8」

 
 
「4のお色気アイテムと言えばレオタード!」
「な、何? いきなり」
 アリーナ姫が馬車で「格闘技大全」を読んでいると、何かを強く握り締めたクリフトが物凄い形相でやってきました。
「しかし! 8には更にウッフンなアイテムがあることをご存知でしょうかっ!」
「え? し、知らない」
バ ニ ー ス ー ツ でございますっ!」
 クリフトはアリーナ姫に鼻息荒くシャウトすると、手に持ったバニースーツを差し出して言いました。
「守備力は38と、今御召しの毛皮のコートより高いのです!」
「でも寒そう」
「私は 熱 く なりますっ!」
 成程妄想が迸るのか、クリフトは頬を赤らめながら既に鼻血さえ出して昂ぶっているようです。
「今後、私の魔法だけでは姫様をお守りすることはできぬやもしれません」
 悲痛な表情を浮かべて言葉を滲ませるクリフト。
 たしかに、効かないザキの連発と姫様専用ホイミでは、現況でもパーティーのお荷物になっていることは間違いありません。
「それ故にっ!」(くわっ)
 クリフトは気合充分の眼差しで懐より「あみタイツ」「うさみみバンド」も取り出しました。
「こちらを是非お召しになってくださいまし!」
「ちょ、クリフト」
「戦うバニー! ハイヒールでの回し蹴り!」(ハァハァ)
 クリフトは戸惑うアリーナ姫に真剣な形相を近付け、温かい鼻血を噴き出して迫ります。
「お、お着替えシーンまでは見ませんから……っ!」
 
 
「存分にその熱を冷ましてやるわ! 凍え死ねェ堕人間ッッッ!!」
 

ブライはヒャドを唱えた!!!

 
「永遠に冷たくなっておけ!」
「せ、せめてお尻のふわふわシッポを触りたかっ……がくっ!」(しに)
 折角同業者のククールから譲り受けたバニースーツは、クリフトと共に氷の柱へと封印されてしまいました。
 
 
 哀れ、氷結クリフト。
 
 
 
 

RESET
 
 
 
尻尾がエロい。

 
       

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