Dies irae 〜Amantes amentes〜応援中!
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Myself;Yourself

12 名前:Myself;Yourself ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 17:49:53 ID:+q8qEWK/
 「Myself;Yourself」(通称マイユア)の特徴は二人の主人公がいて、
 それぞれ攻略できるキャラが違います。
 
 また、去年放送されたアニメ版とも設定が違い
 謎の部分や結末も違うので、見ていた人はそのあたりに注意してください。
 
 ゲーム進行は
 アバン→OP→共通ルート→2ndOP→個別ルート→グッドorバッドエンディングとなります。
 時期は4月初めから5月初めくらいまでの話です。
 
 13 名前:Myself;Yourself ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 17:51:25 ID:+q8qEWK/
 キャラ紹介から
 
 日高佐菜(ひだか・さな)(CV:立花慎之介)
 主人公その1。アニメ版の主人公でもある。
 
 若月修輔(わかつき・しゅうすけ)(CV:子安武人)
 主人公その2。佐奈とは幼稚園以来の親友。朱里の双子の弟でもある。
 
 八代菜々香(やつしろ・ななか)(CV:小清水亜美)
 メインヒロイン。佐奈と修輔の両方で攻略可能。
 
 織部麻緒衣(おりべ・あおい)(CV:金田朋子)
 佐奈のいとこでドジっ子。佐奈で攻略可能。アニメ版と違い、佐奈は麻緒衣と呼び捨てにし、巨乳描写も無い。
 
 若月朱里(わかつき・しゅり)(CV:田村ゆかり)
 修輔の双子の姉。佐奈で攻略可能。
 
 持田雛子(もちだ・ひなこ)(CV:村田あゆみ)
 10歳の少女。修輔で攻略可能。話の後半で修輔たちのクラスに編入してくる。
 
 藤村柚希(ゆじむら・ゆずき)(CV:豊口めぐみ)
 佐奈・修輔のクラス担任。佐奈で攻略可能。アニメ版ではほとんど出番が無かったキャラ。
 
 星野あさみ(ほしの・あさみ)(CV:中原麻衣)
 知的で穏やかな少女。生徒会副会長。修輔で攻略可能。レズではありません。
 
 14 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 17:54:47 ID:+q8qEWK/
 5年前の回想。桜の木の下で何かを約束する佐奈と菜々香。
 「夢を叶えればまた会える」とお互いに誓いあう。
 
 桜乃杜町(さくらのもりちょう)。佐奈が11歳まで暮らした町にまた帰ってきた。
 両親が海外に転勤する事になったため、生まれ育った町で1人暮らしをするために。
 新しく住むアパートに行く前に、町を探索する佐奈。そこでお気に入りだった
 桜並木を歩く。そしてその奥にある神社。そこで1人の美しい少女を見る。
 
 黒髪に黒い洋服を身にまとった少女。とても冷たい目をした彼女に声をかけるも
 彼女は何も答えない。「君は…誰?」と尋ねる佐奈を睨み付けて平手打ちするのだった。
 
 夜、アパートに着き過去の思い出に浸る佐奈。一番仲の良かった菜々香の事を思い出す。
 白いワンピースに白い帽子、白い靴が似合った少女。いつも優しい白に包まれていて
 キラキラとした笑顔で微笑みかける彼女を事を考えながら、今どんな女性に成長したのかを考えていた。
 
 朝、外で大きな音がしたのでアパートの外に出ると、そこには掃除道具を散乱させ
 尻餅を付いている少女の姿があった。彼女は織部麻緒衣。佐奈のいとこであり
 佐奈の暮らすアパートの大家の娘でもある。彼女の家でお茶を飲みながら、親しかった人の近況を尋ねる。
 しかし麻緒衣は、菜々香の事に関しては歯切れの悪い返答しかしなかった。
 
 次の日、カメラを持って海に行く佐奈。途中に通った商店街の寂れように驚く。
 着いた海で若月朱里に出会う佐奈。幼い頃、佐奈・修輔・朱里と3人でよく遊んだ仲間との再開に喜ぶ2人。
 しかし桜乃杜町の再開発の話になった時、再開発で観光地として
 発展すれば良いという佐奈の発言に激怒し、立ち去ろうとする。何に怒っているか分からない佐奈は、
 彼女の手を掴むのだが、平手打ちされてしまうのだった。
 
 翌日、展望台に行くとそこは鉄の柵で囲まれていた。そこで柵越しに海を見つめる女性を見かける。
 海に吸い込まれそうな印象を持つ女性に一瞬懐かしい思い出を感じるものの、誰かは思い出せなかった。
 
 週末、佐名は修輔と再会する。久しぶりの再開を喜び修輔の家で夕食をご馳走になるが
 先日怒らせた朱里とは気まずい雰囲気が流れるだけだった。
 
 15 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 17:57:00 ID:+q8qEWK/
 初日に訪れた桜並木で写真を撮る佐奈。そこで平手打ちを受けた少女の事を思い出す。
 なぜ怒ったのかの理由を知りたい佐奈は、またも神社を訪れる。
 そこでこの神社が菜々香の叔父夫婦の経営する物だった事を思い出す。
 そこにいた少女は巫女服を着ていた。先日の事を尋ねる佐奈。冷ややかな口調で
 「あなたは昔の私の今の私、どっちが好き?」と言う少女。
 
 菜々香は昔から佐奈に「○○と○○、どっちが好き?」とよく尋ねていた。
 そして自分と一致するまで尋ね続け、同じ考えを持つ事を喜んでいたのだった。
 
 その事を思い出し、冷たい表情で見つめている少女が、優しかった菜々香である事を知る佐奈。
 会いたかったという佐奈に、会いたくも無いし迷惑だという菜々香。
 もう来ないでくれという菜々香に、佐奈は逃げるように神社を去った。
 
 ある日佐奈は麻緒衣の家の前で、1人の少女を見かける。
 麻緒衣の落とした生徒手帳を持ってきたその子は星野あさみと言った。
 
 始業式当日。編入のために職員室に行く佐奈。「久しぶり」と声をかけてきた女性が。
 その女性は展望台で海を見つめていた人だった。もっと以前にも会った記憶がある佐奈。
 彼女は9年前、逆上がりの特訓をしていた佐奈を励ましてくれて、キャラメルをくれた高校生だった。
 今は桜乃杜高校の地学教師であり、佐奈の担任の先生をしている彼女の名は藤村柚希と言った。
 
 編入したそのクラスは、菜々香、修輔、朱里が同じクラスだった。
 しかしクラス中の人気者の朱里に対して、他人を寄せ付けない雰囲気を持つ菜々香。
 ある日、帰る途中で佐菜は菜々香を見かける。焼却炉の前で立ちすくむ菜々香。
 火の粉が飛んできたので慌てて菜々香を引き寄せるが、菜々香は何故か放心状態だった。
 正気を取り戻した菜々香は、いつもの冷たい表情に戻り去っていくのだった。
 
 休日、菜々香の変わってしまった理由が知りたくてまた神社に向う佐奈。
 そこで鼻歌を気持ち良さそうに歌いながら、音を奏でる動作をしている菜々香を見かける。
 しかし佐奈を見かけるといつもの冷たい表情に戻ってしまう。暗い気持ちで家に戻る佐奈。
 昔の大切な思い出と違い、周りの変容に驚き、佐奈は桜乃杜に帰ってきた事を後悔し始めていた。
 
 16 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2008/01/20(日) 17:58:33 ID:+q8qEWK/
 ある晩、お菓子を持ってきてくれた麻緒衣と東京の話をする佐奈。
 そこで佐奈は東京に行ってからの事を思い出す。
 桜乃杜と同じペースでは東京で浮いてしまい、人との距離感に戸惑う佐奈。
 それから毎日人の顔をうかがうようにして生活するようになる。
 桜乃杜と仲間との出来事を思い出す度に会いたくなり胸が苦しくなっていった。
 そしてその苦痛に耐え切れなくなった時、佐奈は修輔達との連絡を一切断ってしまった。
 桜乃杜での出来事を思い出さないように、想い出を仕舞い込んで寂しさを忘れていった。
 菜々香の事も忘れ、苦痛から逃れようとしていたのだ。
 
 その後、麻緒衣との思い出話で佐菜はある事に気付く。麻緒衣が覚えている想い出を
 佐奈が忘れている事があった。記憶が抜けている原因が分からなかったが、その時は深く考えなかった。
 
 翌日の放課後、佐奈が家に帰ろうとすると廊下で何かを懸命に探している朱里がいた。
 気になって近づくと、窓際で朱里を見下ろすように立ち尽くす菜々香もいた。
 何を探しているのかと菜々香に尋ねる佐奈。何も答えない菜々香に、朱里は菜々香が落とした鍵を探していると言った。
 一緒に探そうと、どんな鍵かと尋ねる佐奈に菜々香は、ふざけているの?私を試そうとしているの?と答える。
 何がなんだか分からない佐奈。そして朱里が鍵を発見する。嬉しそうにする菜々香。
 そしてその鍵を見る佐奈は不思議な既視感を感じていた。
 
 ある日の昼食時、どこかから聴こえて来た歌声に惹かれ、屋上に上がる佐奈。
 そこには青空に向かって伸び伸びと歌を歌っている菜々香の姿があった。
 いつもとは違う、昔の菜々香を思い起こさせる姿。佐奈に気付いた菜々香は歌をやめてしまう。
 何と言うタイトルかと尋ねる佐奈。どこかで聞いた事があるが思い出せないと言う佐奈に
 菜々香は怒りに満ち溢れた表情で、自分の都合の悪い事は全部忘れてと叱責するのだった。
 
 17 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 17:59:49 ID:+q8qEWK/
 休日、あの優しかった菜々香が忘れられず、また神社に行く佐奈。
 しかし菜々香はいなかった。自宅にいるかもと思い、菜々香の自宅の前まで行くものの
 そこは空き地になっていた。アパートに戻ってきた佐奈は、アパート前で掃除をしていた
 麻緒衣に菜々香の家の事を尋ねる。一瞬にして表情が雲った麻緒衣に佐奈は何があったのか尋ねる。
 重い口を開く麻緒衣。菜々香は八代神社をしている叔父夫婦の家で暮らしていた。
 何故両親と暮らしていないのかと尋ねる佐奈に、菜々香から口止めをされていた事を話し始める。
 
 佐奈が東京へ去ってから菜々香は寂しそうだったが、仲間とも仲良く、夢があるといって頑張っていた。
 しかし3年前、菜々香の家で放火事件があり、菜々香の両親はその火事で亡くなっていた。
 それから菜々香は人を遠ざけるようになってしまい、いつも苦しそうで
 笑わなくなって無表情になっていき、麻緒衣や朱里が励ましても力になれなかった。
 麻緒衣は、佐奈なら菜々香を助けてあげられると言う。菜々香の元に向う佐奈。
 
 再び神社に辿り着くとそこに菜々香はいた。菜々香に3年前の事を知らずに助けられなかった事を謝る佐奈。
 しかしあの時の約束も覚えてないのに、と言って去っていく菜々香。
 約束が何のことか分からずに帰る佐奈。翌日、どうしようかと思う佐奈の部屋で小物入れのカゴが床に落ちる。
 小物を拾う佐奈はある物を発見する。それはキーホルダーの付いた鍵だった。
 菜々香が先日落として朱里と共に探した鍵。何故自分が持っているのだろうと思った佐奈にある記憶が蘇る。
 
 幼い日、菜々香は佐奈にある提案をする。もうずっと使われていないポストを
 菜々香と佐奈の手紙やプレゼント交換をする秘密のポストにしようというのだ。
 この事は菜々香と佐奈だけの2人の秘密にしようと言う菜々香。そこで佐奈は
 旅行へ行った時のおみやげのキーホルダーを渡して、ポストに南京錠を付け、
 2人だけの秘密の鍵をお互いに持とうと言うのだった。
 
 18 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 18:01:02 ID:+q8qEWK/
 昨日菜々香に言われた約束がこの事かもしれないと、鍵を持ってポストに向う佐奈。
 そこにまだポストはあった。震える手で南京錠を開ける佐奈。そこには一通の手紙があった。
 転居先不明のため戻ってきた手紙。それは菜々香が3年前に佐奈にあてた物だった。
 佐奈はその時は2回目の引越しをしており、桜乃杜や仲間との想い出を消すために誰にも新居の住所を教えなかったため
 この手紙は菜々香の元に返ってきてしまっていたのだった。
 
 その手紙には佐奈が連絡をくれないので心配だという事、
 火事が起こり両親も亡くなって、宝物も思い出も燃えてしまったという事、
 どうすればいいのか分からず、苦しいので佐奈に会いたいと助けを求める内容だった。
 
 菜々香を助けてあげられなかった事を激しく後悔する佐奈。
 菜々香の元に向おうとする途中で草むらを見つめる佐奈はまた過去の記憶を思い出したのだった。
 
 それは学校帰りに秘密のポストの手紙を読む佐奈。音楽の学校へ行くために勉強を頑張っているという菜々香の手紙。
 夜、菜々香の親からまだ戻ってないと連絡を受けた佐奈は、家を飛び出して探しに行った。
 ポストの近くの草むらで菜々香の白い帽子を見つけた佐奈は、
 近くの枯れ井戸から歌声が聴こえその中で菜々香を発見する。
 佐奈に見つけてもらった安堵で菜々香は泣きじゃくるのだった。
 
 次々に色々な記憶を思い出す佐奈。それは東京で周りとのギャップに悩む佐奈に
 桜乃杜での楽しかった記憶を忘れさせるために封印していた記憶だった。
 東京で周りに合わせるための処世術を覚えるたびに、桜乃杜での事を記憶の隅に追いやり
 いつしか思い出せなくなっていたのだった。
 
 どう菜々香に接すれば分からない佐奈。八代神社でもう来ないで欲しいと菜々香に言われるが
 佐奈がポストの中の手紙を持っているのを見て意外な表情を見せる。
 翌日その時の事を思い出し、菜々香の言った「約束」とはこの手紙の事では無いのでは?と考える佐奈。
 菜々香に直接聞くしかないと学校中探し回るものの、見つけられなかった。
 そんな佐奈に朱里が話しかける。菜々香を助けたいと言う佐奈に、
 朱里は東京で変わったと思ったけど変わらない佐奈に、今まで誤解していたと謝罪。2人は昔のように仲直りした。
 
 19 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 18:02:15 ID:+q8qEWK/
 帰り道、朱里と菜々香の話をする佐奈。どんな事でも良いから菜々香の事を教えて欲しいという佐奈に、
 朱里はタイムカプセルの事を話す。佐奈が東京に行く日に一緒にタイムカプセルを埋めたというのだ。
 その事を思い出す佐奈。
 
 佐奈が東京へ行く日、大人になって夢を叶えたら一緒に掘り起こそうと約束したカプセル。
 朱里と別れた後、八代神社の木の下に埋められたタイムカプセルを掘り返す佐奈。
 そこにはお互いに当てた手紙と、鍵が入っていた。
 
 佐奈宛の菜々香の手紙を読む佐奈。
 そこには佐奈が作曲家になって菜々香専門の曲を書いてくれていると書いてあった。
 佐奈の曲を菜々香がバイオリンで演奏して、毎日2人で楽しく生活をしている。
 そして大人になってこの手紙を読んだら、その後に佐奈が初めて作ったあの曲を弾こうと書かれていた。
 
 幼い頃、菜々香はバイオリンの才能があり、ピアノを習っていた佐奈と一緒にいる事が多かった。
 ある日、佐奈が自分で作ったメロディーを演奏していると、即興で菜々香もヴァイオリンで演奏した。
 とても良い曲だと褒める菜々香。佐奈が自分で作った曲だと言うと感動する。
 そこで佐奈は、自分は作曲のプロになるといい、菜々香はその曲をヴァイオリンで演奏してあげると笑うのだった。
 
 今まで菜々香が口ずさんでいた曲はこの曲だったと思い出す佐奈。
 それを忘れていたからこそ菜々香は怒ったのだったと知る。
 表れた菜々香にまたも謝罪する佐奈。立ち去ろうとする菜々香に佐菜は
 ヴァイオリンはまだ弾いているのかと尋ねる。しかし菜々香は首を横に振るだけだった。
 一度だけで良いからまた一緒に合奏してくれないかと言う佐奈に、
 菜々香はヴァイオリンケースを見せる。タイムカプセルに入っていた鍵を使いケースを開けると
 そこには無残な姿になったヴァイオリンが入っていた。3年前の火事の時に壊れてしまったらしい。
 良い機会だから捨てておいて欲しいと佐奈にケースごと渡す佐奈。
 佐奈はそれを、自分では捨てられずに未練を断ち切るために自分に託したと感じるのだった。
 
 20 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 18:03:49 ID:+q8qEWK/
 翌日、あの頃を思い出してピアノを弾こうと音楽室に向った佐菜は、
 そこでスピーカーからの音楽に合わせてヴァイオリンの弾くまねをする菜々香を見る。
 それを見て、菜々香はまだヴァイオリンを忘れてはおらず、孤独から救い出せるかもしれないと考えていた。
 
 また八代神社に行った佐奈は、そこで菜々香が自分が八代神社を継がなければならないことを聞く。
 自分を引き取ってくれた叔父夫婦の恩を返すためにそう考えていたのだった。
 ヴァイオリンをやめないといけない真意を知り何もいえなくなる佐奈。
 佐奈は今自分が菜々香にしてあげられる事はなんだろうと考えて
 やはりもう一度ヴァイオリンを弾かせてあげたいと、それこそが菜々香を救える方法だと考えていた。
 
 ある日昼食時に修輔から、あさみが働いている養護施設にミニオーケストラの演奏会がある事を聞く佐奈。
 あさみに頼んでその施設を紹介してもらい、オーケストラのリーダーに
 菜々香をこの演奏会で一緒に出演させてもらえないかと頼むのだった。
 演奏会の準備をする事を引き換えに菜々香を紹介する事となり、当日まで一生懸命に働く佐奈。
 そして演奏会当日。あさみの協力もあり何とか施設に菜々香を連れて来た佐奈。
 演奏会の前半が終わった時にオーケストラのリーダーが菜々香の元にやってくる。
 事情を説明されてない菜々香は佐奈に向かって怒りの目を向ける。
 そこにあさみが佐奈が必死に頭を下げてお願いをしたこと、その変わりに夜遅くまで手伝いをした事を言う。
 
 その説得もあり引き受けた菜々香。舞台に向うときに小さな声で佐奈にありがとうと呟く。
 演奏会の後半が始まり、オーケストラのメンバーと一緒に演奏する菜々香。
 その音は聴いている人を魅了するほど素晴らしいもので、そして菜々香は演奏中に涙を流すのだった。
 
 21 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 18:05:05 ID:+q8qEWK/
 帰り道、菜々香は佐奈に対して一生懸命にしてくれた事には感謝しているが
 八代神社の跡取りは自分しかおらず、もう自分のヴァイオリンも無い今、
 どうしようもないのでやめて欲しいと告げる。
 菜々香を送っていった帰り道、佐奈はある人物に呼び止められる。それは菜々香の叔父だった。
 叔父は佐奈に、菜々香が自分たちに気を使っている事を話す。自分たちも3年前に何もしてやれなかった事を悔やむ叔父に
 佐奈は、今からでも音楽の道へ進ませてやって欲しいと頼む。叔父は菜々香が恩返しの心で
 神社を継ごうとしているのを聞くと、初めて聞いた叔父は菜々香には好きな道に進んで欲しいと話す。
 佐奈はその話を菜々香にするのはちょっと待って欲しいと頼む。菜々香にはあの壊れたヴァイオリンも必要だと思ったからだ。
 
 過去の思い出が蘇ってくる佐奈。
 引越しの荷物をまとめるのに忙しかった佐奈に、菜々香は桜の木の下まで連れて来る。
 桜吹雪が雪のように舞うその場所で、菜々香は佐奈に、最後のヴァイオリンを聞いて欲しいと言う。
 最後の曲、菜々香は佐奈の作曲した曲を演奏する。お互いに涙を我慢しながら、
 ふたりとも夢を叶えれば、また会えるとお互いを励ましあうのだった。
 
 佐奈はどうしても菜々香の壊れたヴァイオリンを修理したいと思っていた。
 悩んでいる佐奈に、修輔が問いかけてくる。佐奈が相談すると
 修輔は修理代を稼ぐアルバイトと、壊れた楽器の修理業者を探してくれるのだった。
 翌日、その住所にあった楽器屋に行く佐奈。そこでヴァイオリンを見せると、修理は可能だが
 このヴァイオリンはスカランペラという職人が作ったもので、値段は1000万円を下らない物だという。
 これだけ高価なヴァイオリンとなると修理費用もその分かかると聞き、返答ができずに家に帰ってきてしまう。
 
 22 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 18:06:07 ID:+q8qEWK/
 翌日、学校で朱里や雛子、あさみが菜々香のヴァイオリンの事を聞き、みんなにカンパを頼み込んでくれていた。
 そしてこの前の演奏会を聞いた養護施設の子供たちからの手紙を持って
 八代神社に向う佐奈。ヴァイオリンは好きだがもうどうしようもないという菜々香に、
 佐奈は自分が何とかしてみせる。菜々香を傷つけるものは自分が全て片付けると告げるのだった。
 
 佐奈は今まで約束を果たせなかったので何か果たしたいと考え、昔自分が作った曲の
 楽譜を作ろうと考えていた。学校の音楽室で中々うまくいかずにイラつく佐奈に
 担任の柚希が表れ、一緒に譜面作りを手伝ってくれる事になった。
 
 カンパのお金とアルバイトのお金を前に佐菜は考え込んでいた。
 やはり修理費用に全然到達しないのだ。このままヴァイオリンを直せないなら意味がなくなってしまう。
 佐奈は決断しなくてはいけなかった。見つかるか分からない可能性を探してみるか、
 菜々香に全てを打ち明けて現状を正直に話して見るか。
 (ここの選択でグッドとバッドエンドに別れます)
 
 23 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 18:07:11 ID:+q8qEWK/
 菜々香グッドエンド
 
 可能性を探すものの、やはり高額な修理費用は佐奈にはどうにもできなかった。
 部屋で思い悩む佐奈に、菜々香の叔父が訪ねて来る。
 菜々香の叔父は佐奈がヴァイオリンの修理をしようとしているのを知っていたのだった。
 修理費用を聞くと叔父は、菜々香の父親の財産も預かっているのでそこから出すという。
 
 ついに修理費用に目処が立ち、預かったカンパ代も朱里たちから返金してもらい
 佐奈は譜面作りに集中する。そして遂に譜面は完成した。
 
 そしてある日、佐奈は菜々香を連れて一本だけ咲いている八重桜の木に連れて行く。
 そこには修輔、朱里、麻緒衣、雛子、あさみ、柚希、叔父夫婦がいた。
 そして佐奈は菜々香にヴァイオリンケースを渡す。そしてケースを開ける菜々香。
 ケースの中には完全に修理されたヴァイオリンがあった。
 戸惑う菜々香に叔父夫婦が菜々香の両親の財産で修理した、菜々香への両親からのプレゼントだと告げる。
 そして神社を継ぐ必要など無い事、自分のやりたい事をやれば良いとも。
 叔父夫婦は今までこうしてやれなかった事を菜々香に詫び、佐奈に感謝する。
 そして佐奈は菜々香に封筒を渡す。それには完成された譜面が入っていた。
 
 5年前、桜の木の下で演奏してくれた菜々香。今度は自分が桜の下で菜々香に何かしてあげられたら
 5年前に置き忘れた気持ちを取り戻せるんじゃないかと佐奈は言う。
 菜々香も今までの事を佐奈に感謝する。そして抱き合う2人。佐奈は菜々香にもう1人にはしないと約束する。
 
 そして感謝の意を込めて、修理されたヴァイオリンで佐奈の曲を演奏する菜々香。
 幸せそうな笑顔でヴァイオリンを弾く菜々香を見て、佐奈はずっと我慢していた涙が溢れて来るのだった。
 
 
 数年後、嵐のような拍手が鳴り響く。
 プロになった菜々香は最後の曲を演奏する。観客の前で
 自分がプロになるきっかけになった曲、自分を暗闇から救い出して背中を押してくれた
 大切な人が作ってくれた曲と話し、その曲を演奏し始める。
 そのタイトルは、「Myself;Yourself」。
 
 24 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 18:08:31 ID:+q8qEWK/
 菜々香バッドエンド
 
 もうこれ以上何もできない以上、どのくらいみんなが菜々香を大切に思っているか
 話せば分かってくれると信じてヴァイオリンの修理は諦めた佐奈。
 
 翌日、役に立てなくてゴメンとカンパ代を朱里やあさみに返す佐奈。
 お金が必要じゃなくなった佐奈は、八百屋のアルバイトもやめてしまう。
 そして八代神社に行き菜々香に説明をする。みんながヴァイオリンを修理するために
 どれだけ頑張ってくれたのかという事を。
 それを聞いた菜々香はみんなの思いに感謝するものの、もう自分は変わってしまったので
 ヴァイオリンを弾く事はできない。もう自分の事を苦しめないで欲しいと告げる。
 その思いに触れた佐奈は、もう自分がどうにもできないと悟り、別れた。
 
 その晩、部屋で佐菜は友達として菜々香を支えていこうと決心する。
 しかしその日から佐奈は菜々香とすれ違いを続けてしまった。
 そして雨の日の帰り道、ようやく菜々香を捕まえた佐奈は話をするが、
 菜々香はもう戻れないところまで来てしまったと佐奈に言う。
 そしてさよならを告げる菜々香。ここで佐奈と菜々香を繋ぐ糸は切れてしまった。
 
 
 そして2年後。高校卒業を迎えた佐奈は、はしゃいでいる仲間たちの横をすりぬけていく
 菜々香を見る。もう手の届かない距離になったしまった菜々香。
 遠ざかる背中を見つめ、桜乃杜を離れる佐奈は、もう二度と会うこともないとさよならを告げるのだった。
 
 25 名前:Myself;Yourself佐奈・菜々香 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2008/01/20(日) 18:11:57 ID:+q8qEWK/
 佐奈・菜々香編は以上です。あまりにも長くて申し訳ありません。
 他のキャラはある程度共通ルートを飛ばしていけるので
 恐らく半分以下にまとめられると思います。
 
 まとめるのに時間がかかるので一気に
 全キャラアップは出来ないと思いますが、またよければ見てください。
 
 後まとめでは長いですが正直テキストボリュームは薄いです…。サクッと終わってちょっと拍子抜けかも。

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