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ちらり ふわり ちらり 天使の羽根が舞いおりる 真っ白で汚れなき羽根が舞いおちる 何故でしょう、カミサマ あたし達の羽根が灰色なのは何故……？ * * * 昔、天使と悪魔は仲良い友だった。 狡猾な悪魔 純粋な天使 白い羽根 黒い羽根 正反対な二つの種族は、正反対だからこそ成り立つ付き合いをしていた。 時はゆっくりと流れ、いつまでも変わらぬ世界をずっと歩んでいた。 否、歩むはずだった。 ある日、お互いの種族の中で禁忌とされている罪を犯した天使と悪魔がいた。 天使の中で云われている言葉 『悪魔と恋をしてはならない』 その羽根が無垢ではなくなるから。 悪魔の中で伝えられている言葉 『天使と恋をしてはいけない』 その羽根に己の重ねた罪が消えてしまうから。 それでも恋に落ちてしまった天使と悪魔は それぞれの裁きから逃げるため地上へと降り立った。 この時から少しずつ禁忌を犯す天使と悪魔が増えてきた。 いつしかお互いの長はその事実に怒り狂った。 そして境界線を作り、交流をなくし 時が流れるにつれ天使と悪魔は敵対する関係になってしまった。 極少数の罪から生まれた禁忌の子供は “灰色の羽根”をもち“汚らわしい存在”だと云われている―――――。 * * * ちらり ふわり ちらり 天使の羽根が舞いおりる 真っ白で汚れなき羽根が舞いおちる ふわり 灰色の羽根が舞いおりる 汚らわしい羽根が舞い堕ちる――――。 |