くちづけて笑いあってすべらかな肌に手をやって。
そうまでしたところで、知子は小さく声を上げた。呻き声でも嬌声でもなんでもなく、ただただ自然な笑い声を。
どうしたんだと問うと、唇だけで笑って見せる。あくまでもうつくしく。
訳も解らず困惑する叶の首に腕を回して、肩に額を当てる。そして、耳元で呟いた。
「嫉妬しているのでしょうね、」
「ドクか?」
「ええ」
ふふ、と耳元で囁くように笑い声。
嫉妬は醜い感情であるけれど、それでもとても美しいものでもある(と、少なくとも叶は考える)
だけれどそんなものをあの整った顔の男がするのかと問われれば、それはどうだろうか。
あの男はどうも嫉妬だとか、そんなものには縁がないような気がする。
叶は知子の柔らかい身体を抱き返しながら、そんなことを考えた。

あの男に嫉妬は似合わない。だけれど、
「……悪くない、な。ドクに嫉妬されるってのも」
我ながらおかしいことだ。
そう考えた叶が小さく笑みを浮かべていると、知子が顔を上げた。
至近距離で叶の顔を見つめた女は、思いがけずに真剣な顔をしている。
「違うわ」
「?」
「あの人はきっと、私に嫉妬しているんですわ」
何を言っているんだと言おうとして、叶は止めた。
あまりにも知子の表情が真剣みを帯びすぎていたので。
美しい女は、またも唇だけで微笑んだ。
「そうして私は、貴方に嫉妬する」














かくも美しきこの感情を





山→桜→叶→山な終わりのないループに萌えていますという話。




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