モドリング

私はそこにいた。

ずっとそこにいた。

運命の哀しみに心を閉ざし、ずっとそこにいたのだ。

赤い血に魅入られし者の運命を呪い、永遠の時を過ごしていた。

あの楽しみ、喜び、そして涙の一時はどこへ行ってしまったのだろう?

私は運命と共に時と共に嘆き哀しみつづけたのだ。

そうすれば、涙が時と共に運命を流し去ってくれると信じた。

そして、何年も哀しみ、運命が流れてゆくのを待った。

そして、私の涙だけが流れてゆく。

もう、涙は出ないのだ。

どれだけ哀しくても、どれだけ嬉しくても。

深淵の夜が私を優しく包みこんでも、私の哀しみは晴れない。

街は愛の喧噪で溢れている。

私には哀しかないというのに・・・

あの月が何度昇り繰り返したとしても、私はこのまま。






私は、一人の青年に恋をした。

彼も私に恋し、愛したのだ。

私には、できない。できない。

私の呪いは愛を許さないのだ。

彼は言った。
『たとえあなたの呪いがとけなくても、私はあなたと共にいる。

 あなたの哀は私の愛なのだから』

私は言った。

『たとえあなたの愛が私を満たしても、私はあなたの隣にはいない。

 私の呪いは、あなたの愛を哀にかえてしまうのだから』

だのに、彼は私を愛しつづけた。

そしては、私は彼を哀しつづけた。

私の呪いは、それさえも許しはしなかった。

血より深い愛など、ないのだ。

彼は最後に言った。

『私はあなたの哀を愛にかえられるのなら、どんな事でもできた。

 千の羊を贄にしようとも、万の人を贄にしようとも。

 けれど、あなたは何も望まない。

 あなたの愛は哀なのだから。

 私はあなたの涙と共に、あなたを愛しつづける。

 あなたの血よりも深く・・・』

私は、千の月日忘れていた涙を流した。

その涙は月にまでとどき、私の哀しみの深さに嘆き、哀しんだ。

月は夜が流れてしまう程の涙を流した。

私の呪いを流しさってしまうほどまでも・・・






月が昇って、月が沈む。

私にとってはそれが当たり前だった。

日が昇り、昼がくる。

そして月の哀しみを消し去った。

しかしそれは・・・






私にとって、新たな呪いでしかなかったのだ。






愛はない。

そこには哀がある。

私はそこにいる。

彼はいないのだ。

私が抱いた身体はもうどこにもありはしないのだ。

彼は言った。

『私はあなたの涙と共に、あなたを愛しつづける。

 あなたの血よりも深く・・・』

けれど、私を抱いたあの腕はない。

私を暖めた身体はない。

私の朱をむさぼった花弁はない。

私のすべてを見透かした碧色の瞳はない。

私を愛し、私が愛した彼の全てはもう、どこにもなかった。

血より深い愛など、なかったのだ・・・




愛など・・・なかった。







>>アトガキング
あ、臭ッ 臭いぞ!なんだこの詩!
これも一年くらい前の作品らしい。臭い。ハヂカチィ〜そしてショボ

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