Torture-拷訊-



彼の腕に抱えられ弓なりにしなる身体を逃がす事ができない。

胸に顔を埋め飾りを啄ばむその金糸の髪を彼女はかき抱く。

「…ぁあっ――」
彼の膝の上で、突き上げる熱楔に打ち震える肩がその快楽を受け止めた。
陵辱はなおも続き彼女はそれを拒む事さえ許されず。

「…も…ぃ…や…」
追い詰められた官能に彼女は悲鳴をあげる。
彼の肩に顔を埋め歯噛みして意識を食いしばる。

懇願する彼女の耳元で悪魔の囁く声がする。
「…ミリィ」
彼が口の端をあげて名前を呼ぶ。

「…やっ」
首を振る彼女の頭を抑え付け彼は囁く。
「ミリィ…」
「ぃや…いやっ」

恋人が呼んでいた名前を彼は優しく耳元で囁く。
もう2度と呼んではくれない愛しい人の想い出を微塵に彼は壊していく。

「トールって言わないの?」
不快な程艶やかな声音は腰から抜ける愉悦に拍車をかける。

「…トールを呼べよ…ミリィ…」
「…や…め…て」

突き上げるリズムにあわせ彼女の髪が跳ね続ける。
「目を開けて…」

彼の命令に彼女は贖えない。
うっすらと雫をたたえる瞳を従順に彼に向ける。

「お前のナカにいるのは誰だ?」
冷笑を浮かべ彼は彼女を打ち砕く。
「今お前を抱いてるのは…俺だ」

紫電の光が彼女を射抜く。
「トールは死んだ」
「…やめてっ…」
「お前は俺に抱かれてるんだ」

激しく貫く いかずちに神経を焼かれ彼女は雫を流す。
「トールを呼べよ…」
「…ひ……どぃ…」
「…ミリィ…トールを呼んでみろよ…」


彼女を追い詰める抽送をゆっくりと緩め腰をグラインドしながら
彼はもう一度深く貫く。
「――っぁ――」
声にならない息を叫び彼女の背が反り返る。

背中を支えた腕を緩め彼女をシーツの上に組み敷く。
逃げる腰を抑える腕に彼女は爪を立てた。
彼は気にする様子もなく
唇を細い鎖骨に這わせ白い肌に花びらを散らす。

「…認めろよ…トールは死んだ…」
粘着質な繋がる音が闇を支配する。

「今のお前が欲しいのは俺だろう?」
彼女の唇からもれる息を彼は吸い取る。
「…言えよ…ミリィ…」

「…ぁっ…」
褐色の手が彼女の柔らかな膨らみを揉みしだく。
抽送を早め彼女の中心を執拗に嬲り突く。

「…や…も…だめ…」
零れる涙を彼の舌が掬い取る。 「…ディ…ァ…」
抵抗の言葉を紡ごうとしても彼に阻まれ唇になまめかしい触感が蠢く。
息をしようと顔をそむけ 唇に触れる位置で彼が囁く。


「…欲しいと言えよ…」
激しい官能の波が彼女を包み、突き上がる中心から全身に広がる。


「     」


彼女は堕ちる。

彼の激しい愛を受け入れて
拷訊に耐え切れず自分を解放していく。

――その先にあるのが例え自身を傷つけるものだとしても



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言葉攻め鬼畜系をめざしたお蔵ネタ


(H15.10.20)

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