浸蝕-裏-



ディアッカの部屋で抱きすくめられて、いつもなら本格的に迫りだす彼が
今夜に限ってやさしく抱擁する以上はしてこなかった。
本当に調子が悪いと労わってくれての事なのか、ただのきまぐれなのか。
ミリアリアにしてみればそれはとても願ったりだったので安堵した。
そして体調が悪かったせいもありすやすやと眠りについた。


(ちぇーまあホントに調子悪そうだからしょうがないか)
明日から禁欲的な生活になるが、しょうがないとディアッカは断念した。
だいたい軍での生活は元々禁欲的なものだ。今更女っけなくてもたいした事ではない。
彼はそう考え仕事の続きに集中した。
余談であるが周りの評価が違っていた事を彼は知らない。
彼の場合周りがほっておかなかったのでたいした我慢をせずともそれなりに楽しんでいた。
だが彼自身それが他の人間より機会が多いとは考えていない。
彼を知るプラントの知人達が天性のタラシと呼ぶ所以でもある。

小一時間して仕事のメドがつき彼はシャワーをあびて着替えて寝ようと思って気が付いた。
ミリアリアは制服のままだ。
彼女は周りに自分達が特別な関係と知れる事を嫌がるので
彼の部屋に来る時もすれ違う仲間に言い訳できるよう必ず制服を着用して移動する。
(もう皆知ってると思うんだけどね)
彼女にしたら知られてトールの事を忘れたとおもわれるのが嫌なのだろう。
そういう所も彼は気に入っているのであえて彼は彼女の態度に付き合っている。
(とにかく制服着てたら窮屈だろう ってか 抱き心地悪いし。)
「ミリアリア」耳元で声をかけてもピクリともしない。
彼は彼女の制服を脱がす事にした。

眠っている彼女は子供のようにあどけなく
寝息は規則正しくやすらかに 聞いているこっちまで心地よくさせる。
連日の激務と調子の悪さで疲れているのか
上着、スカート、ソックスにストッキングと脱がしてもぐっすり眠ったままだ。
パジャマを着せようと彼女の持ち物をあけようとしてしばらく考えた。
(人の持ち物あけるのも悪いし この方が抱き心地いいよなー)
彼は即座に着せる事を断念(?)して自分もベットにもぐりこんだ。
寒くないようにと抱きかかえて毛布を一緒にかぶる。

密着してみると彼女の甘い香りが今日に限ってきつく感じる

それは少しそそるような香りで
それが彼女の月のものによる作用だと彼は経験から知っていた。
男はそのきつい香りに嫌悪する者がほとんどだったが、その香りによって煽られる者も中にはいる。
彼は数少ない後者だった。

煩悩がむくむくと頭をもたげて彼の自制心を押しやる。
後ろから抱きしめる形の彼の手は彼女の薄いアンダーの上からその膨らみに手をかけると
その形を確かめるようになぞりだす。
膨らみの頂点にある彼女の急所に触れると刺激するようにさすりだした。
布地の上から突起が形をなしていく。その感触に彼女の息が乱れた。
「…んっ」掠れた息に彼は余計煽られる。

首筋に唇を這わせて耳朶をかみ、シャツをまくし上げブラの隙間からじかに胸を掴み揉みしだく。
彼女はまだ目を覚ましていない
彼は彼女を仰向けにかえしてシャツを肩まで引き上げブラの中からその柔らかな双丘を引きずり出し
突起を口の中に含んだ。

「…ぁ」声にならない息があがる。徐々にあらあらしく胸を揉み唇で吸い付く。
(服を脱がしても起きないくせに身体は感じてるんだ)
彼の征服欲が理性を完全に吹き飛ばした。

下肢に手を伸ばし彼女の下着の隙間から指をいれる。
いつもと違うねっとりした液体が指にまとわり付く。
と、埋め込もうとして中に何か入っているのに気が付く。

(やなもん入れてんなー)
とりあえず諦めて指を引き抜き朱のまじった指にまとわりつく液体をふき取る。
(さあどうしたもんか…)
そう思いつつまた突起を口に含み舌で弄びながら彼女の反応を見る。
指についたきつい香りが彼の行動を助長させた。
このままやめる事もできたが火のついた自分自身を押さえ込むほど我慢強くもない。

口に含む飾りを軽く歯で甘噛みするとピクと彼女の身体が反応する。
(いいや続けちゃえ)
そう決めると彼は掠れた息を吐く彼女の半開きの唇に強引に舌を割り込ませ咥内を貪りだした。

胸の愛撫はそのまま 唇を塞がれ吸い尽くされた彼女はさすがに意識を呼び戻される。
霞がかった思考は自分がどんな状態にいるかまだ判別つかない。
ただ官能の波に自分が流される錯覚におちた。
自分の唇に感じるやわらかなあたたかい感触と咥内を蠢く生き物に無意識に彼女は答えた。
舌をからませ歯で甘噛みしてかえす。胸に感じる刺激に彼女の息に声が混じった。
「…ふぅっ…ぁ…」
彼女の反応に彼はもう止める意思はなかった。

彼女の甘い香りと喘ぐ声に煽られ唇を首筋に這わしきつく吸い付ける。
彼女が彼のものだという刻印がつけられていく。
すでに硬くなった尖りを指ではさみ嬲り反対の飾りを舌でかき回す。

「ぁあっ…ん…」彼女は朦朧とする意識を次第に取り戻していた。
彼の指が彼女の下着の下にしのぶとさすがに目が覚めた。
「…ゃ…」拒否の声を小さくだすがその願いも虚しく指は彼女の秘部をそっとなぞる。
彼女は自身に埋め込んだものをおもいだし、我に返った。

「や!だめ!」
彼の手を押さえ指を引き抜く。

彼は艶のある声で耳元で彼女に提案した。
「シャワー室行く?」
それは強引にでも連れて行くといった含みを持っていた。

彼女は即座に断ろうと目を開けたがふいに眠る前のやり取りをおもいだした。
『クサナギの女からアプローチを受けてる』
『それでミリアリアを抱く事が出来なくなるなら我慢する』

彼女がここで拒んでも彼はきっとその言葉通りしてくれるだろう。
だが『一番大事だ』といってくれる彼にすまない気がした。
彼女は静かに溜息をついた。

それを了承ととった彼は彼女を抱きかかえるとにんまり笑った。


横抱きに抱えられ、彼は折りたたみイスを持ち狭いシャワー室へと入る。
士官室に備えつけの簡易シャワー室は1人入れるスペース程度だ。
そこにイスを置き自分がすわり彼女の足を開いて膝の上に乗せた。
彼女の下肢にまとわりつく布を片方だけ膝を折り曲げ抜き取り
彼自身の下着をずらすともう一度彼女を自分の膝にのせる。

彼の固くなったものが彼女の秘部にそうようにあたる。
「明るくて恥ずかしい」
「ここは暗く出来ないよ」
明るいシャワー室はお互いの姿がよくみえ、気恥ずかしさに彼女は彼の肩に顔を埋める。

「血がついちゃうよ」彼女の頭を両手で覆い彼は目線を無理やりあわす
「いいよ、ぞくぞくする」彼の悪魔のような笑みに彼女は惹き付けられる。
自分が自分でなくなりそうで彼女は最後の理性を振り絞って睨みつけた。
「変態!」

その言葉が合図かのように嬉しそうに彼女の唇を奪う。

舌でかきまわし吸い付かれ息ができず苦しそうに眉を顰める。
長いくちづけにもやは抵抗する気力は失われ
片手で揉みあげられる胸の突起から快楽は広がる。

ようやく放たれた唇で大きく息を吸いこむ
「…ぁはあ…ぅ…」
彼は唇を首筋に舐めるように這わし耳元で囁いた。
「抜いていい?」

羞恥のあまり彼女は何も答えられない。
彼は彼女の体内にあるものに気づいているのだ。
それを引き抜かないと自身を埋め込む事もかなわない。
それを楽しい事のように鬼気とした喜びを含む声音に彼女はもう何もいえなかった。

彼の首に縋りつくと彼は彼女の腰をずらして、
自分の膝を大きく開き彼女の股間に手をのばす。
取り出し用のヒモをゆっくりとひっぱる。

「…んっ…」掠れた彼女の息は少し荒い。
ずるりと彼女の体内からそれは落ちて併せて血糊の塊も かきだされた。

それを下に落とし彼はそのまま指を埋め込む。
どろりとした感触を彼の指はそのまま深く彼女を突き立てる。
「…はっ…んんぅ…」
膣壁にそうようにゆっくりと回し彼の長い指が彼女の感じる部分を撫で責める。
「ぬるぬるしてる。」
血の匂いがたち込め彼女は彼の肩を噛んだ。
「もう入れてもいいよね…」
自分に確認するように呟くと彼女の片膝を抱え抱きその秘壺に己を挿しいれた。

「――あぁっ――」
彼女の体重で深く沈みこむように腰を抑え反りかえる背を抱きかかえる。

「――はぁ…気持ちいい」
彼は彼女の耳元で息を吐きながらうっとりするように囁く。
彼自身を内にいつもより過敏に感じる彼女は息も絶え絶えに答える。
「…ぃじ…わ…る」その言葉に答えるように彼は腰をグラインドしはじめた。
「そんな切ない顔するから…よけいそそられる…」
動きを少しづつ早め 小刻みにゆする。彼女の髪がそれにあわせて踊った。
突き上げるように腰を動かし秘奥を付く感触に足先から痺れが走る。

「ぁっぁっ――んっ――」
耐え切れず弓なりに反れると追いかけるように彼の唇が
彼女の固い飾りを含み甘噛みして余計に快感を煽る。

「――ぃゃっ…もうだめ…おかしくなっちゃう…」
彼の肩を押しのけ腰を浮かし逃げようとする。
「敏感になってるからきつい?」
彼が腰を逃がすわけはなく抑えたまま深く突き続ける。
「あ――っっ」

彼女の最奥が彼自身を絞り込むようにきつく絡むとじんわりと温む。
繋がっている部位からぬるりと蜜がこぼれだす。

「…きもちいいね…」彼の掠れた声に彼女は荒い呼吸でしか答えられない。
突き上げを緩めるも動きを止めない彼の腰に手をあて彼女は懇願する
「…だ…め…も…終わ…て…」
切ない声に責める彼は湧き上がる欲情を抑えきれない。

甘い声で耳元に囁く
「じゃあ後ろからね」
そう言うと彼女を抱えあげ たたせるとイスを外に蹴りだし
後ろ向きに腰を突き出させた。

彼女の両手をとって壁につかすと後ろから淫棒を突きたてる。
「っっあ――っ…」

彼は先ほどと違い抽送を早める。
「…やっっ…ぃゃっ…んっっ」
彼女は壁にすがり付いて片手を押さえる彼の腕に噛み付いた。

激しく咽び泣くように声を上げ続ける。

「――んっんっ――も…ゆる…し…て」
彼はペースをなおもあげる。
「ああ…んっん…」
彼女の嬌声が彼の律動にあわせてリズムを刻み続ける。

嬌声が掠れ始める頃 彼女の秘部が彼をきゅうと締め上げ
彼は欲望を解放してそれを待った。
目の前にいる少女の背中を抱きしめる。

「…っつ――…」

限界が訪れる少し前に最後の深い突き上げを彼女は受けその最奥に放たれる熱を感じた。

扱くように蠕動はゆっくりとなり熱をもったぬるみが彼女の中からあふれでた。
彼は脱力して壁からずり落ちる彼女を抱きとめながら
繋がっている部分からしたりおちるのを愛しそうに見た。
「きれいな色だよ…」

彼女は脱力して力が入らなかった。
鼓動が早鐘のように打ち付けて熱をもった下肢は脈をうっているのがわかる。
彼の腕の中でぐったりとその身を預ける彼女を見て
「ごめんね、また襲っちゃった」
彼は甘えるようにあやまる。

彼女は恨めしそうに睨むと
「もういい…」深い溜息をついた。
その言葉に許す意思が入ってる事を彼は知っていた。

「シャワーで流そっか」
思うように力の入らない彼女はシャワーの下で軽く洗われ 丹念に拭かれ
着替えて彼のベットにそっと寝かされる。
「明日早めに俺 出るからゆっくり寝てな」
そういってやさしいキスを彼女に落とした。

(いつだって強引なんだから)彼女はそう思いながらも
その強引さに身体が慣れていく自分を感じていた。


end.
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夜中に書いたので超駄目駄目エロになってしまいました。



(H15.9.30)






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