▼ 『オモイデノイロ』

 

漆黒の世界から輝くヒカリ。
紅きモノ、蒼きモノ、碧のモノ。
なぜそのように見えるのか、形あるモノなのか、知る者はいない。


「・・・あれは何と申すのだ?」 女が問う。

それに応えるは橙髪の男。

「アレか?アレは『何でも知ってる希望のヒカリ』だ。・・・そんなモンも知らんのか?」

「・・・そうか、希望のヒカリか。」

「あぁ...」

「・・・何でも知っているのか?」

「・・・あぁ」




「では何故しゃべらぬ。」

「・・・」

「アレに聞けば何でも判って便利だなぁ」

「・・・・・・」

「もっと近くにあれば便利なのに...」


「・・・・・・・・・・ぁぁ、」






「一護、しゃべらぬのか?」

「・・・・・・」

「・・・・・・・・・」




「なぁ...
 しゃべったら、全てのことが信じられなくなる。
  全てのことを受け留めなければならない。
   気にせずにはいられなくなる。
    そうなったらオレは耐えられない。
                                    ・・・逃げ出したい。」

「・・・そうか?便利だと思うが...」


「ぃや、便利以上のナニモノでもない。
    蟻地獄に落ちた蟻になる...、奈落の底へ。」

「・・・」

「・・・楽しいこと、喜ばしいこと、嬉しいこと。」

「・・・・・・」

「悲しいこと、辛いこと、淋しいこと、ムカツクこと、憎しみ・恨み・嫉み・・・・・・」


「・・・・・・・」


「全てを見てしまえば、ココにいる存在も否定しなければならない。
 生きる喜びもない。  楽しむ生活もない。  ・・・見えないほうが楽しくて仕方ない。」


「・・・・・・・・・」


「だかた手の届かない遥か遠くで輝いているんだ。」


「・・・・・・・・・ぅ、」








「・・・なぁ、ひとつだけいいか?」


「・・・・・・・・・ん?」




「オレのことはさぁ・・・・・・、  オレさぁ、  ・・・・・・オレのことだけは知っててくれるか?」


「・・・・・・・・・」

「悲しみも、憎しみも、  ・・・・・喜びも、楽しみも...  今までのことを知っていてもらいたいんだ...」



「・・・・・・ぅ、、、ん...」

「聞いてくれるか?」










『・・・・・・近くでしゃべるのは、オレだけで充分だ...』

その夜、星の輝きが消えるまで眺めていようと思う。



瞬く世界がココにある。

一護と一緒のこの世界...




*********************************************************************************************

 BLEACHより、一護×ルキア。
 #20.6/17 op.4"face again"のその後。
 『話したくなったら・・・』

                             ~03.04.02修正 03.03.25日記より

 

 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円~!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル