5/10(土) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
またまた久々の日記になりました。が、全体的に見ると回数的には週一以上の更新が出来ているようです。プレイ記の場合、週に何度も更新しますのでペースとしては滅茶苦茶ですが。 そんな感じで偏ったサイト運営をしていたところ、お客さんが減ってきたようです。こうなると私も少し寂しいので、日記の方もなるべく付けるべく、新しく連載物を始めることにします。 今回の企画は「想い出のヒロイン名鑑」です。私の記憶に残っているヒロインについて、RPGの攻略本に載っているモンスターデータの如く表に纏めつつ、勝手気ままにコメントしていこうと思います。ゲームに関してもコメントしていきますが、詳しく解説はしません。ですから、知らないヒロインの時はスルーしてもらった方が良いかもしれません(^^; その内、知っているヒロインが出てくると思いますので。そんなわけで、しばらくお付き合い下さい。 かつて好きであり、今も好きだと信じているヒロイン。遡れば遡る程、脳内で美化されていくのは現実と同じであります。しかし、最近はその美しい想い出さえも忘れ去ろうというところまできてしまいました。今一度、思い出してみましょう。あの頃の輝かしい彼女の笑顔を……
第一回は、センチメンタルグラフティの沢渡ほのかです。 わざわざトップバッターに選んだくらいですから、かなり思い入れがあるヒロインです。批評コーナーにも書いていますが、私が本格的にギャルゲーを始めるきっかけとなったゲームが「センチメンタルグラフティ」であり、ほのかはその中で最も好きなヒロインなのです。そもそも、橘天音という異世界生物が現れるまで、ほのかと真奈美(この娘もセンチのヒロイン)は私にとってあらゆるギャルゲーヒロインの中で双璧でした。セナとプロストであり、クラウンとセドリックであり、バラモスブロスとキングヒドラだったのです。 男嫌いのほのかは、そこだけ注目すると「ツンデレ」タイプに見えるのですが、まったくそんなことはありません。非常に素直で良い娘です。彼女は男が苦手ではありますが、過去に落馬しそうになったところを助けてくれた主人公のことは盲目的に信頼しています。つまり、ほのかが世界中の同年代の男性で興味を抱いているのは、主人公ただ一人なのです。そんな出来レースを用意してくれているからと言って、変に媚びてきたりしないのがほのかの良いところ。デートに誘えば楽しんでくれるけれど、冷たくあしらえばそれなりの反応が返ってくる。突然キスすりゃ怒るし、優しくすれば素直に喜ぶ。そんな平凡だけれど打算のない反応がたまらなかった記憶があります。 そう言えば、ほのかに会うのは他のヒロインに比べて厳しかったですよね〜。北海道は遠い。旅費もかかれば時間もかかります。ゲームの中とは言え主人公にも生活がありますから、そう何度も北海道まで行けるわけではありません。幾重もの困難を乗り越えて、ようやく一ヶ月ぶりに会えた時の感動ときたらたまらないものがありました。そう考えると、遠距離恋愛気分を十二分に味わえる点も、ほのかの魅力を引き立てていましたね。 振り返ってみると、ほのかはセンチというゲームに、実にはまり役のヒロインであったと言えます。彼女は「遠距離恋愛」の成立を信じ続ける「純粋さ」を感じられるヒロインなんです。男嫌いという設定も、素直な反応も、何も染まっていない真っ白な感じがして良いではありませんか。つまり彼女は、札幌の美しさを体現した「雪の結晶」のような存在なのです。ラストの「雪祭り」が似合うはずです。札幌出身の私にとって「どこに出しても恥ずかしくない娘」とは、ほのかのことだと思っておりますが、皆さんは如何でしょうか? (No.2へ続く)
5/11(日) |
| 週末なので、2日連続更新。ヒロイン図鑑の続きです。
雪さんほど、ユーザーのニーズを詰め込むことに成功したヒロインは少ないでしょう。私も惚れ込んだひとりです。 男性は女性に対して、時に妹の役目、時に姉の役目、そして時に母親の役目を要求するといいます。雪さんはその条件を満たしている貴重な存在です。妹的存在の幼なじみでありながら、温かく主人公の成長を見守り、且つ甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるのです。しかも、その境界線を「主人公専属のメイド」という設定でぼかすスキのなさ。性格をとっても、ひたすら優しくダダ甘な上に甘え上手であり、プレイヤーの自尊心を極限にまで満たすヒロインであると言えます。彼女は非常に優秀なメイドですが、ロボットのような完全さがあるのではなく、たまにボケをかますという人間臭さも持ち合わせることも忘れていません。その点でもスキのない彼女は、まさに「パーフェクト」なヒロインなのです。 私にとって雪さんの魅力をさらに引き立てていたのが、存在のあやふやさです。いつも側にいるのが自然なのに、いつの間にか世界から消えてしまう……それも実に違和感なく。いるのが当たり前のはずなのに、いないのも当たり前。考えてみれば、雪さんのような都合の良い女性がいるわけがありません。しかし、彼女は確かに目の前にいたわけで……。ミステリアスな設定はたまりません。 消えてしまった雪さんを探すということは、人生をかけた宝探しをするようなもの。手に入れたいのに手に入らないもどかしさと、やっと見つけたと思ったら手に入れるにはすべてを捨てなければならないという恐ろしさ。しかも、宝の素晴らしさが分かっているだけに余計に性質が悪いわけで。これって麻薬が見せる幻覚みたいなものなんじゃあないでしょうか。見えるはずのないものを追いかけて、二度と戻れない道を突き進む……。そうか、私は雪さんという薬に溺れてしまったのか。だからいつまでも現実に戻れないんだ。ああ、考えれば考えるほど、再びマヨイガへと旅立ちたくなってきた……。 (No.3へ続く)
5/18(日) |
| Gardenの追加シナリオがUPされない……。せっかく週末を利用してプレイしてやろうと思ったのにどうなってるんでしょうか。 それはともかく、ヒロイン図鑑の続きです。
率直に言って、日本語が通じないキャラクターは苦手です。ましてや、話し合いの余地もなく殴りかかってくる人など論外。ジャイアンの「むかついたから殴らせろ」が通用するのは小学生までで、それ以降は少年院に行ってもらうことになります。こういう人とは住む世界が違いますから、関わり合いたくないものです。 しかし、驚くべきことにそんな「論外」のヒロインが存在したのです。それが沢渡真琴です。彼女は出会い頭に「ただむかつく」という理由で蹴りつけてきます。私はこんな奴とは絶対に関わり合いたくないと思いましたし、真琴のテーマ曲が他のヒロインに比べて好きではなかったので、攻略するかも怪しい状況でした。おそらく、それ以前に攻略したヒロインのシナリオが悪ければ、この場で真琴の名前が出ることはなかったでしょう。しかし、実際に攻略してみると涙が滝のように……。当時、ゲームで泣くなんて考えもしなかった私にとって、真琴のシナリオは横浜の優勝以上に衝撃的だったことを覚えています。同時期に発売された加奈やメモオフのみなも編も同じくヒロインが死んでしまいますが、これらと真琴編を比べるとかなり性格が違います。加奈やみなもは主人公とコミュニケーションを十分にとってある程度納得のいく結末を迎えます。しかし、真琴の場合は、最初から最後まで真っ当なコミュニケーションがとれないのです。最初は意味不明な行動しかとりませんし、ようやく真琴というヒロインが可愛くなってきたと思ったら、今度は身体機能が低下して会話すらままならなくなります。これは応えますよ。理解し合えそうになったところで駄目になるんですから。子犬をもらってきて、ようやくトイレを覚えて、名前を呼ぶと寄ってくるようになり、可愛いなあと思えるようになったところで病気で死んでしまう……犬に関わらずこんな経験をしたことがある方なら、この何とも言えない悔しさが分かるのではないでしょうか。私にとって真琴とはそんな子犬のような存在です。 真琴は、最後まで(登場人物間で)理解できなかったあまりにもヒロインとはかけ離れた存在です。それにも関わらず未だに心に残っているのは、最初から最後まで満足にコミュニケーションをとる機会すら与えられなかった悔しさが強く残っているからかもしれません。成功したときの喜びより、失敗したときの悔しさの方が印象に残ると思うのは私だけでしょうか? (No.4へ続く)
5/22(木) |
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私、一途で嫉妬深いヒロインは結構好きな方でございます。かつて流行った、家事も礼儀作法も万能で読書が趣味という、女の子女の子したスタンダードなヒロインも好きであります。ですから、これらの条件が該当する桂言葉は、まさに私の好みのタイプだと言えます。 しかしながら、嫉妬も殺人を犯すところまでくると常軌を逸しているとまでは言いませんが、あまりに生々しすぎて目を覆いたくなりますね。だからと言って、全ルートを攻略した今でも、言葉を嫌いになったわけではありませんが。彼女は一方的に恋人に裏切られた被害者に過ぎないのです。おそらく、School Daysのようなゲームでなければ……もしくは主人公が誠のように不誠実な奴でなければ、もっと幸せな彼女の姿を拝めたに違いないでしょう。しかし、School Daysでなければ、言葉は在り来たりなキャラクター群に埋没していたことも間違いないわけで……。 そう考えると、あまりに突飛な行動を見せてくれたアニメも含めて、かなりの注目を集めたということで、実はある意味では幸せなヒロインなのかもしれません。私も彼女のことは生涯忘れない気がします。あの「サクッ」は、初めて伝説の樹の下で告白された時より印象的でしたし。どうやら、問題児ほど記憶に残るというのは間違いとは言えないようです。 (No.5へ続く)
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