2/7(月)


 土・日は仕事で、朝から出かけていったのですが、休日の電車って朝から結構混むんですね。私は平日、ラッシュと時間帯をずらして10時頃に出社するので、満員電車に当たることは滅多にありません。だからということでもありませんが、休日なら平日より混むことはないだろうし、多くても私の乗るいつもの電車程度だろうと多寡をくくっていたのですが。

 ……え、なんで休日の状況を知らないかって?



















 家から一歩も出ないからです。

2/27(日)


 本日は少し真面目っぽい話。

 最近「BLOOD ALONE」が結構気に入っています。ザックリとした説明をすると、表の顔は作家兼探偵、裏の顔は退魔師という主人公と同居する吸血鬼の少女の、心温まる日常生活と吸血鬼事件を描く、(基本的に)一話完結の風変わりな漫画……です。昨年まで電撃で連載していたようなのですが、講談社イブニングに連載誌を移ったということで、レーベルを揃えるためか電撃時代の話を含めて講談社から単行本が連続で出されているんですよね。それで連続刊行を祝してか平積みにされているのを見て買ってみたら面白かった、というわけです。それで、つい最近発売された第7巻を買ったところ、あることに気が付いたのです。

 さて、その気付いたことが本題なのですが、実は本の内容とまったく関係ありません。なので、「BLOOD ALONE」話に期待されている方には申し訳ないのですが、予めご承知置き下さい。

 気付いたこととは、奥付の記載事項です。
 第6巻には、〔本書の無断複写(コピー)は著作権法上での例外を除き、禁じられています。〕とお決まりの文句が書かれていますが、第7巻ではこう変化しています。

 本書のコピー、スキャン、デジタル化等の無断複製は著作権法上での例外を除き禁じられています。本書を代行業者等の第三者に依頼してスキャンやデジタル化することはたとえ個人や家庭内の利用でも著作権法上違反です。

 これは大手書店TSUTAYAが一部店舗で始めた雑誌・書籍裁断・スキャンサービスへに対して講談社がはっきりと「NO」の姿勢を打ち出したということを示しています。実は今回のTSUTAYAの動きは、出版界ではかなり問題になっています。これまでも裁断サービスは行われていましたが、それは法律上グレーゾーンであるということで、小規模・限定的なものでした。しかし、TSUTAYAクラスの大手が始めたとなると影響が広がることは間違いありません。TSUTAYAがサービスを始めたのがたったの2店舗ということは、TSUTAYA自身もかなり危ない橋を渡っているという自覚はあるのでしょう。
 問題は、スキャンすること自体にあるのではありません。スキャンしたデータがネットを介して流出することにあるのです。ネットにアップロードされていつでも誰でもダウンロード出来るようになれば、タダで読めるわけですから、当然本は売れなくなります。ご存知のようにファイル共有ソフトを使った流出は既に盛んに行われています。オークションで裁断した本も取引されています。もうこれは止めようがありません。だからと言って、それをTSUTAYAがやっちゃあいかんでしょうと。TSUTAYAは書店なんです。出版不況のこの時代にメーカー(出版社)を苦しめるようなことを小売がやるってのはどういうことなんでしょう。それはブーメランのように自分にも跳ね返ってくるのに。

 再販制度を絡めた出版社・取次・書店の旧態依然として閉鎖的な環境が、今の出版不況の一因となっていることは否めません。だからと言って、流出可能な状態、言い換えれば何でもタダで手に入ってしまう状況で電子化を進めて、構造を変えれば良いというものでもないでしょう。当サイトでも何度か書いていますが、本に限らず「何でもタダ」はまずいのです。当たり前のことですが、対価が払われなければメーカー・作者は食っていけないので製品を作れなくなるからです。

 流出を防止出来るシステムがない状況で始められたTSUTAYAのサービス。講談社の迅速と言っても良い対応は評価出来ます。ただ、TSUTAYAもこのまま黙ってみてはいないでしょう。もしこのスキャンサービスが客に好評を博し、大々的に全国展開が始まったなら……。果たしてそのとき、出版は延命可能なのか。一人の本好き、そして業界で飯を食う者として注視していきたいと思います。



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