東京に来て数年経ちましたが、私の住んでいる地域では「盆踊り」がないようで、何やら寂しい気がします。
故郷の札幌では、お盆のシーズンになると連日「チャンコチャンコチャンコ〜♪」と盆踊りのテーマがあちこちで流れたもので、私も子供の頃はよく参加しました。久しぶりにその音楽が聞きたくなって、youtubeを探していたらありました。これです。いやー、懐かしい!
……これ実は北海道限定のテーマなんだそうで。今の今まで全国共通の歌だと思ってました。「子供盆踊り唄」というそうです。この唄に名前があったことも驚きです(そりゃあるか)。それと「チャンコチャンコ」じゃなくて「シャンコシャンコ」なのね。どういう擬音なんですかね?
札幌の盆踊りは子供の部と大人の部の二部構成になっていました。大体17時〜19時までがこの「子供盆踊り」、19時〜21時ぐらいまでが「北海盆唄」に決まっていて、唄と踊りの振り付けを変えて行われます。この2曲が2時間ずつエンドレスで流れるので、必然的に覚えてしまうんですよね。多分、道産子ならこの感覚を分かってくれると思います。
子供の部では、最後に町内会でお菓子が配られます。ずる賢い子供達は、19時直前にやってきて、お菓子だけもらおうとします。これを防ぐために、大人たちは盆踊り唄の曲の間(唄は1番から3番まであります)にスピーカーでがなりたてます。「踊らない子供にはお菓子が当たりません!」 大人は皆ビールや焼酎で酔っ払っていて、仕舞いには唄の最中でも拡声器で喋り捲り、一体何の集会なのか分からなくなることもしばしばでしたが、それでも楽しかったなぁ……。
ラストの日には、何故か仮装大会が開かれるのが恒例で、私も1度参加した記憶があります。入賞出来なくて悔しくてやめたんですが。今ならまたやりたいかも。
……これを聞いているとホームシックにかかります。考えてみるともう5、6年、お盆の時期に帰っていません。こっちで色々良いこともあったし、気候にも慣れつつあるけれど、やっぱり私は本質的には北海道が合っているのでしょう。別に不満があるわけではないけれど、故郷へ戻るのも悪くないかもしれません。まあ、今すぐではないですが、遠くない将来に。