*お読みいただく前に*
前作からの続編的要素も交えてあるため、前作をお読みいただくことを推奨いたします。




★地平線の彼方にて★

優春「万が一キュレイの力が悪用されたりしたら・・・それこそ大変なことになるわ・・・」 つぐみ&武「そうか!その手があった!」 優春「ナニィイッ!?」

怪傑キュレイ団

作者:海瀬流 夜魔





★会社設立★

『地上最強を誇る愛と正義の秘密結社キュレイ団本部』

「社   長  倉成つぐみ」
「専   務  田中優美清春香菜」
「部   長  倉成 武 」
「課   長  茜ヶ崎空 」
「係   長  桑古木涼権」

「よしよし、名刺は出来たぞ〜♪社長さん」
「ふふふ・・・これから忙しくなりそうね」

邪悪な笑みを浮かべる3人の女性と二人の男性がロビーに集っている。
なにやら社内会議の様相だが・・・

「係長!はやくわが社の宣伝をしてきたまえ!」
「は、はい!部長!」
「わが社の社運は君にかかっているといっても過言ではないのだからね。」
「さあ、ビラを渡しておこう。配ってくるのだよ。」
「行ってきま〜す!」

ガチャッバタン! 係長と呼ばれた男は慌しく飛び出していった。

「しかし上手く考えたものですなあ。社長」
「・・・このチャンスを逃すわけにはいかないから」
「私はあまりお勧めできないのですが・・・」
「何を言っているのかね、課長」
「あっ、くらな、いえ、部長・・・」
「我々は最強のパワーを手にしたのだよ?これを世のため金のた」ボカッ!「・・ゴフッゴフッ、世のため人のために使って何が悪いのかね。安心したまえ。君に迷惑はかけんよ。」

先ほど専務の名刺を手にした女性の凄まじいアッパーが部長と呼ばれた男に見事に炸裂し、部長はむせながらも係長に返事をした。

「ところで社長。ここの会社は一体何をする所なんですか?」と係長。
「ひよこごっこではないことは確かだから」
「基本的には何でも屋のつもりよ。でも体力勝負の会社だから傭兵とか警備隊とかが多いかな♪」専務が補足する。
「何だか楽しくなりそうですね♪」
「当ったり前よ!たくさんもうけまし」ボクッ!「・・・じゃなくてたくさん人助けしましょうね」

社長から専務へ厳しいつっこみ!かなりの縦社会らしい。

バタン!

先ほどのぱしり・・・じゃなくて係長が戻ってきた。

「ビラ配り終えました!」
「ご苦労さま。今度はこっちお願いね。」
「・・・・・・」

設立から3時間後・・・

ジリリリリリン!ジリリリリリン!

オフィスの電話が鳴っている。懐かしいコール音である。

ガチャッ「はいもしもし、こちら地上最強を誇る正義の秘密結社キュレイ団本部です。・・・はい。・・・はい、はい。なるほど、御要件はそれでよろしいですか?・・・はい、それではすぐに社員を向かわせますので、よろしくおねがいします。」

ガチャン
「仕事よ。それじゃあ皆、頼むわよ〜!」
「おうっ!」
「はい!」
「分かりました。」
「・・・あなたもよ。優」


★「係長 西へ」★

「ふ〜、遠いな〜。西って言うからどこへ行くのか良く分からなかったけど、まさか中東へ飛ばされるなんて。・・・さてと、そろそろ依頼者の姿が見えても良い頃だけど・・・。あっ、あそこかな?」

砂漠の中、係長は徒歩で1キロ程先で手を振る人に向かっていく。

「今回は我が地上最強を誇る愛と正義の秘密結社キュレイ団を御利用下さり誠にありがとうございます。そちらの依頼内容を教えていただけますでしょうか?実は専務には現地で説明があるといわれまして。」
「良く来てくれた!依頼内容なのだが・・・」
「えぇぇえええええ!!!!」

2時間後

「ふ〜、遠いな・・・。専務が依頼内容を知らせなかったわけが今ようやく分かった気がする・・・。まさかテロリストに奪われた施設を取り返せだなんて・・・」

砂漠の中、係長は徒歩で50キロ程先の軍事施設を目指す。

「や、やっとついた〜!でもこれからどうすればいいの?」
「そこの男!何をしている!」
ガガガガガガ!!!!
「う、うわ〜〜!いきなりマシンガンだなんて!いくらキュレイ種でもこれはちょっと無理だよ〜!!無敵とはちょっと違うんだぞ〜!優〜!許してくれ〜!」

その声が遥か彼方日本でコーラを飲んでいる優に聞こえるはずも無かった。

ガンバレ!係長!


★「部長 宇宙へ」★

2時間後

「おいおいおい・・・!ここはどこなんだよ!一体!」

『ケネディ宇宙センター』

看板には英語でそう書かれている。

「そんなの読める!って誰に話しかけてるんだよ、俺・・・。社長に言われてきてみたけどどんな仕事やらされるんだろう・・・?」
「ヘーイ!」
「おっと、依頼主の登場か。この度は我が我が地上最強を誇る愛と正義の秘密結社キュレイ団を御利用下さり誠にありがとうございます。そちらの依頼内容を教えていただけますでしょうか?実は社長には現地で説明があるといわれまして。」
「オー、イライナイヨウネ〜・・・」
「何だってぇぇええええ!!!」

2時間後

「ふ〜、遠いな・・・。社長が依頼内容を知らせなかったわけが今ようやく分かった気がする・・・。まさか太陽星人が本当に存在しているかどうか確認してきてほしいだなんて・・・」

10,9,8,7,6,5,4,3,2,1・・・

「チャレンジャー発射します。」

ゴオオオオオ!

強烈なGが彼を押しつぶしていく。

「うわわわわわ・・・!俺がキュレイ種だからってこれはちょっと無理だってば!!まだ修行中なんだって!つぐみ〜!許してくれ〜!」

宇宙の彼方に飛ばされる専務の声が、遥か彼方日本でタツタサンドをほおばっているつぐみに聞こえるはずも無かった。


負けるな!部長!



・・・日本『地上最強を誇る正義の秘密結社キュレイ団本部』

オフィスでくつろぐ女性が二人

「課長〜コーラまだ〜?」
「・・・タツタがきれてるわよ・・・課長・・・」
「こ、これが狙いだったんですね・・・私が会社に入っているのは・・・」
「ココや沙羅でも良かったんだけどね。電話の応対はやっぱりあなたの方がいいでしょ?」
「・・・それに料理もね。」

ジリリリリリン!ジリリリリリン!

「ほら!電話が鳴ってるわよ!」
「・・・早く出なさい!」
「・・・・・・」

泣くな!課長!



・・・つづく・・・のか?




あとがき

まず読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
重ための話専門の私ですが、今回は軽めのストーリーを作ってみました。
キャラクターがストーリー開始直後から崩れていますが、このようなストーリーであるということでご勘弁を(^^;)
評判が良ければつづくかもです〜(マテ
それでは♪

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